平成18年5月29日(月)
厚生労働省健康局疾病対策課
担当者: 秋野、橋本
電話(直通) 3595-2249


平成18年度HIV検査普及週間の実施について


1 目的
国や都道府県等が行う検査・相談体制の充実を図る取組みを強化することにより、国民のHIVやエイズに対する関心を喚起し、もってHIV検査の浸透・普及を図るため、HIV検査普及週間を創設する。

2 期間
平成18年6月1日(木)から平成18年6月7日(水)まで

3 参加自治体
70自治体(別紙参照)

4 厚生労働省が実施する普及啓発
(1) 南新宿イベントの実施
検査見学、記者会見、街頭キャンペーン

(2) インターネットによる啓発
YAHOO JAPAN「HIV検査普及特集(5/29〜6/30)」

(3) ポスター・パンフレットによる啓発
(1) 啓発ポスターの配布
しろまる 自治体、郵便局等 約44,000部
(2) 交通広告の掲示
しろまる JR、私鉄及び地下鉄各線 約42,000部
(3) 啓発パンフレットの配布
しろまる 自治体、保健所、拠点病院 約200,000部

(4) エイズ予防財団の媒体による情報提供
(1) エイズ予防情報ネット(API−NET)
しろまる トップページでの周知
しろまる 検査実施機関の詳細、各機関の週間中のイベント等の紹介
(2) エイズリポート
しろまる 週間についての記事の掲載



別紙
平成18年度HIV検査普及週間における検査・相談体制

夜間検査 休日検査 迅速検査 イベント
平常 週間 平常 週間 平常 週間 週間
都道府県
(47) 1北海道 くろまる しろまる くろまる
2青森県 しろまる
3岩手県 しろまる しろまる しろまる くろまる
4宮城県 くろまる くろまる くろまる
5秋田県 しろまる くろまる しろまる くろまる
6山形県 くろまる くろまる しろまる くろまる
7福島県 しろまる しろまる
8茨城県 しろまる しろまる しろまる
9栃木県 しろまる しろまる しろまる くろまる
10群馬県 しろまる くろまる くろまる しろまる くろまる くろまる
11埼玉県 しろまる しろまる しろまる
12千葉県 しろまる しろまる
13東京都 しろまる しろまる しろまる
14神奈川県 しろまる しろまる しろまる
15新潟県 しろまる しろまる
16富山県 くろまる しろまる
17石川県 しろまる しろまる しろまる
18福井県 しろまる くろまる くろまる
19山梨県 しろまる くろまる しろまる くろまる
20長野県 しろまる くろまる くろまる しろまる くろまる くろまる
21岐阜県 しろまる
22静岡県 しろまる くろまる しろまる くろまる くろまる
23愛知県 しろまる しろまる しろまる くろまる
24三重県 しろまる くろまる
25滋賀県 しろまる しろまる くろまる
26京都府 くろまる しろまる くろまる
27大阪府 しろまる しろまる しろまる
28兵庫県 しろまる しろまる
29奈良県 くろまる くろまる しろまる くろまる くろまる
30和歌山県 しろまる くろまる しろまる くろまる
31鳥取県 くろまる しろまる しろまる くろまる
32島根県 しろまる
33岡山県 くろまる
34広島県 しろまる しろまる
35山口県 しろまる くろまる しろまる しろまる くろまる
36徳島県 しろまる しろまる
37香川県 くろまる しろまる くろまる
38愛媛県 くろまる くろまる しろまる くろまる
39高知県
40福岡県 くろまる くろまる しろまる くろまる
41佐賀県 しろまる くろまる くろまる しろまる くろまる
42長崎県 しろまる しろまる
43熊本県 しろまる くろまる しろまる くろまる
44大分県 くろまる くろまる しろまる くろまる
45宮崎県 しろまる くろまる しろまる
46鹿児島県 くろまる しろまる くろまる
47沖縄県 くろまる しろまる
指定都市
(15) 48札幌市 しろまる しろまる しろまる
49仙台市 しろまる くろまる
50さいたま市 しろまる しろまる しろまる くろまる
51千葉市 しろまる くろまる
52川崎市 しろまる
53横浜市 しろまる しろまる しろまる
54静岡市 しろまる しろまる くろまる
55名古屋市 しろまる しろまる しろまる
56京都市 しろまる くろまる
57大阪市 しろまる しろまる しろまる
58堺市 しろまる しろまる
59神戸市 しろまる しろまる しろまる
60広島市 しろまる しろまる
61福岡市 しろまる しろまる
62北九州市 しろまる くろまる
中核市
(36) 63旭川市 しろまる しろまる くろまる
64函館市 しろまる
65秋田市 しろまる くろまる しろまる くろまる くろまる
66郡山市 しろまる しろまる しろまる
67いわき市 しろまる しろまる
68宇都宮市 くろまる しろまる しろまる
69川越市 しろまる しろまる
70船橋市 しろまる しろまる くろまる
71横須賀市 しろまる くろまる
72相模原市 しろまる
73新潟市 しろまる しろまる
74富山市 くろまる くろまる しろまる
75金沢市 しろまる くろまる しろまる くろまる くろまる
76長野市 しろまる くろまる しろまる
77岐阜市 しろまる
78浜松市 しろまる しろまる
79豊田市 しろまる しろまる くろまる しろまる
80岡崎市 しろまる くろまる しろまる くろまる くろまる
81豊橋市 しろまる しろまる しろまる
82高槻市 くろまる
83東大阪市 くろまる
84姫路市 しろまる しろまる しろまる
85奈良市 くろまる くろまる
86和歌山市 しろまる くろまる くろまる
87岡山市 しろまる くろまる
88倉敷市 くろまる
89下関市 しろまる くろまる くろまる
90福山市 しろまる くろまる しろまる くろまる しろまる くろまる
91高松市 くろまる
92松山市 しろまる くろまる
93高知市 しろまる
94長崎市 しろまる しろまる
95熊本市 しろまる くろまる しろまる しろまる くろまる
96大分市 しろまる しろまる くろまる しろまる
97宮崎市 しろまる くろまる しろまる
98鹿児島市 しろまる くろまる しろまる くろまる
保健所
設置市
(7) 99小樽市 しろまる
100尼崎市
101西宮市 くろまる くろまる くろまる
102呉市 くろまる
103大牟田市 しろまる
104佐世保市 しろまる しろまる しろまる
105藤沢市
特別区
(23) 106千代田区
107中央区
108港区 くろまる
109新宿区
110文京区
111台東区 しろまる
112墨田区
113江東区 しろまる しろまる くろまる
114品川区
115目黒区
116大田区
117世田谷区 くろまる
118渋谷区
119中野区
120杉並区 しろまる しろまる
121豊島区 くろまる くろまる
122北区
123荒川区
124板橋区 しろまる
125練馬区 くろまる
126足立区 くろまる
127葛飾区 しろまる くろまる
128江戸川区 しろまる くろまる
計 69 38 37 29 79 30 24
割合(%) 53.9 29.7 28.9 22.7 61.7 23.4 18.8

*しろまる... 平常から実施している自治体(18年度開始予定含む)
くろまる... 検査普及週間に実施を強化する自治体

*迅速... 迅速検査キットを使い即日に結果を返している自治体
夜間... 保健所閉所(17:00)以降に検査を実施している自治体
休日... 土日に検査を実施している自治体

HIV検査・相談実施自治体数 113
内、検査普及週間強化自治体数 70



エイズ対策について (参考)


我が国のエイズ対策は、平成11年(1999年)、感染症予防法に基づき策定された「エイズ予防指針」に沿って講じられてきた。同指針については、エイズの発生動向の変化等を踏まえて、抜本的な見直しを行い、本年4月から施行したところ。

今後は、新たな「エイズ予防指針」に基づき、国と地方の役割分担のもと、人権を尊重しつつ、普及啓発及び教育、検査・相談体制の充実、医療提供体制の再構築などの施策に取り組むこととしている。

1. 発生動向等の現状

・ HIV感染者・エイズ患者の発生動向については、先進国と比べ罹患率は低いが、増加傾向

・ 新規HIV感染者のうち、性的接触が98%、男性の同性間性的接触(いわゆるMSM)が64%、20代から30代が72%

・ 東京を中心とした関東・甲信越ブロック以外の地方大都市圏においても報告数が増加し、地域拡散化

・ エイズ拠点病院369か所のうち、一部の医療機関へ感染者・患者が集中

2. 新たなエイズ予防指針の基本的な考え方(3本柱)

(1) 疾病概念の変化を踏まえた施策の展開
* 「不治の特別な病」から「コントロール可能な一般的な病」
1997年以降、多剤併用療法の導入により死亡率が激減

(2) 国と地方公共団体の役割分担の明確化
* 都道府県等が中心となった取り組み

(3) 施策の重点化・計画化
* 施策対象者の重点化(同性愛者や青少年に重点を置いた普及啓発)
* 都道府県レベルの「中核拠点病院」の指定
* 重点指導の対象となる都道府県等の選定、都道府県等における「エイズ対策計画」の策定



近年のHIV感染者・エイズ患者の発生動向

HIV感染者・エイズ患者報告数
[画像:HIV感染者・エイズ患者報告数のグラフ]
2005年エイズ動向委員会報告(2005年末)


施策対象の重点化
異性間
性的接触
同性間
性的接触
静注薬物
乱用
母子感染 その他
10歳未満 0 0 0 0 0 0
10-19 11 1 9 0 1 0
20-29 279 54 201 1 0 4
30-39 321 71 218 1 0 2
40-49 121 39 67 0 0 4
50-59 72 27 29 1 0 1
60歳以上 28 11 5 0 0 0
合計 832 203 529 3 1 11
(注記)不明85例を除く 2005年エイズ動向委員会報告(2005年末)



主な具体的施策の概要

普及啓発及び教育
《国が中心となる施策:一般的な普及啓発》

・ HIV/エイズに係る基本的な情報・正しい知識の提供

・ 普及啓発手法の開発、普及啓発手法マニュアル作成

《地方自治体が中心となる施策:個別施策層に対する普及啓発》

・ 青少年、同性愛者への対応

青少年エイズ対策事業/同性愛者等予防啓発事業
検査相談体制の充実
《国が中心となる施策:検査相談に関する情報提供》

・ HIV検査普及週間(毎年6/1〜7)の創設

・ 検査相談に係る情報提供体制の再構築

・ 検査手法の開発、検査相談手法マニュアル作成

《地方自治体が中心となる施策:検査・相談体制の充実強化》

・ 利便性の高い検査体制の構築(平日夜間・休日・迅速検査等)

・ 年間検査計画の策定と検査相談の実施
医療提供体制の再構築
(拠点病院369カ所)
《国が中心となる施策:新たな手法の開発》

・ 外来チーム医療の定着

・ 病診連携のあり方の検討→エイズ医療提供病診連携モデル事業の創設

《地方自治体が中心となる施策:都道府県内における総合的な診療体制の確保》

・ 中核拠点病院の整備を始めとした都道府県内における医療体制の確保

・ 連絡協議会の設置等による各病院間の連携支援

施策の実施を支える新たな手法
しろまる 普及啓発等施策の実施におけるNGO等との連携強化

しろまる 関係省庁間連絡会議の定期的な開催による総合的なエイズ対策の推進

しろまる 政策評価を踏まえた都道府県等に対する重点支援
→ 感染者・患者数の多い都道府県等(16地方公共団体)への重点的な連携

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