若年者向けキャリア・コンサルタントの養成に向けて前進!

報道発表資料 厚生労働省ホームページ

厚生労働省発表
平成16年4月28日
職業能力開発局キャリア形成支援室
室長 半田 有通
室長補佐 鶴谷 陽子
電話 03-5253-1111(内線5372)
03-3502-8931(夜間直通)
中央職業能力開発協会
総務部次長 一ノ瀬裕子
キャリア形成推進部促進課長
山口 満
電話 03-5800-3138(直通)


若年者向けキャリア・コンサルタントの養成に向けて前進!

〜若年者向けキャリア・コンサルティング研究会報告まとまる〜


近年、フリーターの増加や若年者の高い離職率が深刻な問題となっており、若年者を職業的自立に導く専門家として、若年者向けキャリア・コンサルタントの育成の必要性が指摘されている。このため、若年者向けキャリア・コンサルティングの実施に必要な能力要件と、その養成のためのモデルカリキュラムについて、「若年者向けキャリア・コンサルティング研究会」において検討を行い、その検討結果を報告書として取りまとめた。
報告書のポイントは以下のとおりである(概要は別添1、報告書本体は別添2のとおり)。

【報告書のポイント】

1. 若年者向けキャリア・コンサルティングの目的
若年者を安定的就業に導くために、働く意義の理解を進めることにより就業意欲を喚起し、将来を見据えた職業選択を自己決定できるように支援すること。

2. 若年者向けキャリア・コンサルティングの担い手
学校外の若年者就労支援施設等における相談・支援担当者、大学・短大・専門学校等の就職支援担当者等。

3. 若年者向けキャリア・コンサルティング実施に必要な能力
一般的に行われるキャリア・コンサルティングに必要な能力(標準レベル)を基に、若年者に対してキャリア・コンサルティングを行う場合に、更に必要となる点や強調すべき点を示した。
若年者向けキャリア・コンサルティング実施に必要な能力として特徴的なものは、(1)自己理解・仕事理解を深めるために有効なグループ・ワークを活用した支援ができること、(2)威圧的にならず、若年者が気楽に相談できる雰囲気作りに配慮することができること、(3)若年者は、簡易な方法による検査結果から短絡的に自分の方向を決定する傾向があるため、その結果だけを信用することは危険であると認識させることができること、などである。

4. 若年者向けキャリア・コンサルタント養成のためのモデルカリキュラム
一般のキャリア・コンサルタントが、若年者向けキャリア・コンサルティングを実施するために必要な能力を獲得するためのモデルカリキュラムを作成した。

(注記) 今回の研究会報告を踏まえ、民間機関における若年者向けキャリア・コンサルタントの養成を推進するとともに、独立行政法人雇用・能力開発機構においては本年度から訓練を実施する。


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