10
〈急性前骨髄球性白血病治療剤〉
トレチノイン
[販 売 名]
ベサノイドカプセル(日本ロシュ)
[重要な基本的注意]
発熱,呼吸困難,胸水貯留,肺浸潤,間質性肺炎,肺うっ血,心嚢液貯留,低酸素血症,低血圧,肝不全,腎不全及び多臓器不全等によって特徴づけられるレチノイン酸症候群が発現し,重篤な転帰をたどることがあるので,十分な経過観察を行うこと。なお,このような症状があらわれた場合には,本剤を中止し,副腎皮質ホルモン剤のパルス療法等の適切な処置を行うこと。
[副作用(重大な副作用)]
レチノイン酸症候群:レチノイン酸症候群(諸症状:発熱,呼吸困難,胸水貯留,肺浸潤,間質性肺炎,肺うっ血,心嚢液貯留,低酸素血症,低血圧,肝不全,腎不全,多臓器不全等)が発現し,重篤な転帰をたどることがあるので,観察を十分に行うこと。なお,このような症状が認められた場合には,本剤を中止し,副腎皮質ホルモン剤のパルス療法等の適切な処置を行うこと。
白血球増多症:白血球増多症があらわれることがあるので観察を十分に行い,末梢白血球数が30,000/mm3を超えた場合には,減量又は休薬すること。また,主に好塩基球性分化能を有する急性前骨髄球性白血病患者において,好塩基球増多症が発現し,高ヒスタミン血症に至った例も報告されている。
〈参 考〉
企業報告
11
〈セフェム系抗生物質〉
セフトリアキソンナトリウム
[販 売 名]
ロセフィン静注用0.5g,同静注用1g(日本ロシュ)
[副作用(重大な副作用)]
間質性肺炎,肺好酸球増多症(PIE症候群):発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多を伴う間質性肺炎,肺好酸球増多症(PIE症候群)があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
[副作用(重大な副作用(類薬))]
(間質性肺炎,PIE症候群:他のセフェム系抗生物質で発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多等を伴う間質性肺炎,PIE症候群等があらわれることが報告されているので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。を削除)
〈参 考〉
企業報告
12
〈インターフェロン製剤〉
インターフェロン-α(NAMALWA)注射液
[販 売 名]
スミフェロン300,同600,同DS300,同DS600(住友製薬)
[副作用(重大な副作用)]
難聴:観察を十分に行い,異常があらわれた場合には投与継続の可否について検討すること。症状の激しい場合及び減量しても消失しない場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
網膜症:網膜症があらわれることがあるので,網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意し,定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。また,視力低下,視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。
〈参 考〉
企業報告
13
〈インターフェロン製剤〉
注射用乾燥インターフェロン-α(BALL-1)
[販 売 名]
IFNαモチダ250,同500,同1000(持田製薬),オーアイエフ250万IU,同500万IU,同1000万IU(大塚製薬)
[慎重投与]
喘息又はその既往歴のある患者[喘息が増悪又は再発することがある。]
[副作用(重大な副作用)]
網膜症:網膜症があらわれることがあるので,網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意し,定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。また,視力低下,視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。
〈参 考〉
企業報告
14
〈インターフェロン製剤〉
注射用乾燥インターフェロン-α-2a(組換え型)
[販 売 名]
キャンフェロンA300,同A600,同A900,同A1800(武田薬品工業),ロフェロンA300,同A600,同A900(日本ロシュ)
[副作用(重大な副作用)]
網膜症:網膜症があらわれることがあるので,網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意し,定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。また,視力低下,視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。
〈参 考〉
企業報告
15
〈インターフェロン製剤〉
注射用乾燥インターフェロン-α-2b(組換え型)
[販 売 名]
イントロンA注射用300,同A注射用600,同A注射用1000(シェリング・プラウ)
[副作用(重大な副作用)]
(本剤単独の場合)
再生不良性貧血,汎血球減少,無顆粒球症,白血球減少(2,000/mm3未満),血小板減少(50,000/mm3未満):定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い,異常の程度が著しい場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
網膜症:網膜症があらわれることがあるので,網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意し,定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。また,視力低下,視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。
〈参 考〉
企業報告
16
〈インターフェロン製剤〉
注射用乾燥インターフェロン-β
[販 売 名]
フエロン(東レ),IFNβモチダ(持田製薬)
[慎重投与]
喘息またはその既往歴のある患者[喘息が増悪または再発することがある。]
[副作用(重大な副作用)]
網膜症:網膜症があらわれることがあるので,網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意し,定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。また,視力低下,視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。
痙攣:痙攣(全身発作,部分発作)があらわれることがあり,また意識障害を伴うことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,適切な処置を行うこと。
〈参 考〉
企業報告
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担当:倉持、稲生
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