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松本洋平文部科学大臣記者会見録(令和7年10月31日)

令和7年10月31日(金曜日)
教育、科学技術・学術、スポーツ

キーワード

戸田市立新曽中学校への視察,令和6年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果公表,新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)1号機のISSへの到着,「クマ被害対策等に関する関係閣僚会議」への出席,子供の自殺が起きたときの背景調査の長期化、「子供の自殺が起きたときの背景調査の指針」の改訂,高校無償化に関する三党協議の合意の調印式の延期,高校無償化とあわせた公立高校・専門学校への支援方策および奨学給付金の拡充,ノーベル賞受賞者による表敬訪問と力を入れていきたい研究支援策,「クマの出没に対する学校及び登下校の安全確保について」(事務連絡)の発出、クマ対策としてのペットボトルの音の効果,茨城県桜川市における中学校剣道部元顧問の「行き過ぎた指導」による逮捕

松本洋平文部科学大臣記者会見映像版

令和7年10月31日(金曜日)に行われた、松本洋平文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和7年10月31日松本洋平文部科学大臣記者会見

令和7年10月31日松本洋平文部科学大臣記者会見((注記)「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

松本洋平文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
冒頭、私からは4件ございます。まず最初に、今週水曜29日に埼玉県戸田市にあります戸田市立新曽中学校を視察させていただきましたので御報告をいたします。お伺いをさせていただいた新曽中学校では、全校で約1,000名の生徒が通う大規模校であります。また、1人1台端末をベースにした新しい学びの推進、校内サポートルームの設置による不登校児童生徒に対する学びの充実に特色のある学校となっております。今回は、1年生の英語と3年生の理科、数学の授業を視察させていただきました。率直に印象といたしまして、デジタルを上手に活用されているというような印象、また先生から生徒たちへという一方通行ではなくて、子供たちが大変主体的に学びに参加をしている姿というのが私にとっては大変印象に残ったところであります。端末やネットワーク等の環境整備の重要性というものを、認識をいたしました。合わせて校内サポートルームも視察をいたしました。要はサポートルーム、なかなか学校に行くのが困難、またはクラスに入っていくのが困難という子供たちに対するサポートルームでありますけれども、こちらの方もデジタル機器を活用して実際に教室にいるのと同じようなことを実際授業で習ったり、またこのサポートルームの様々な支援体制によって子供たちが学校に足を向けやすくしている、そして長期にわたって不登校である、そうした全国のデータに比べてそれを早期に復帰をさせるような、そういう効果が出ているというようなお話も聞かせていただいたところでありまして、人的側面も含めた環境整備が重要であるということを改めて認識をしたところであります。また、戸田市の菅原市長、戸ケ﨑教育長とは学校における働き方改革や少人数学級の推進などについて意見交換をいたしました。教育委員会が主導して働き方改革を進めていくことは当然でありますけれども、教職員定数の改善や教員業務支援員の配置充実などを通じまして、学校の指導・運営体制を一層充実させることが必要である、そのようなことをお聞きしたところであります。視察を通じまして、先生方の働く環境を改善し、子供たちの豊かな学びを支える環境を整えていくことで日本の未来の教育につなげていきたいという決意を新たにいたしたところでありまして、今回得られました知見を今後の初等中等教育行政の推進に生かしてまいりたいと存じます。
続いて2件目であります。29日に令和6年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果を公表いたしました。新規不登校児童生徒数の減少等によりまして、不登校児童生徒数の増加率が低下する等、一部で傾向の変化は見られるものの、いじめの重大事態や暴力行為の発生件数、小・中学校の不登校児童生徒数が過去最多となり、自殺者数も高い水準にあるなど、極めて憂慮するべき状況が継続をしているというふうに認識をしております。学校は児童生徒の皆さんが安心して学べる場所でなければなりませんが、現在も辛い思いをしているそうした子供たちがいることは文部科学大臣といたしまして大変深刻に受け止めており、私自身、最大限の危機感を持って今後取り組んでまいりたいと存じます。そして、この場をお借りして私から児童生徒の皆さんにお伝えをしたいことがございます。恐らく子供、生徒さんたちもいろいろな悩みを抱えていたり、いろいろな葛藤を抱えながら日々生活をしているのだと思います。ぜひそういうときには、周りの皆さんに相談をしていただきたいというふうに思っているところであります。家族もそうですし、学校の先生、また今はスクールカウンセラーの配置も進めているところでありますけれども、ぜひこうした人たちに相談をしていくことによってそうした生徒の皆さんが抱えている悩みだったり、様々な苦悩を一緒になって解決をしていくことにより、そうした自ら命を絶つであったりとか、また不登校につながっていくようなことをできる限り我々大人の力、社会の力で解決をしていくことが大事だと思っております。ぜひ生徒の皆さんにはそうした悩みを抱えたときには、ぜひ遠慮することなく、また恥ずかしがることなく相談をしてまずはいただきたい、そのことを私からも強く生徒の皆さんには申し上げたいと存じます。文部科学省といたしましても、生徒の皆さんの不安や悩みに寄り添いながらいじめや暴力行為、自殺の防止や不登校児童生徒の学びの継続、教育相談体制の充実など、誰一人取り残されない教育の実現に向けてこれまでの取組を検証しつつ、現場に力点を置き、現場の声に耳を傾け、そして現場のすぐれた実践を十分に生かしながらしっかりと政策を前に進めていきたいと存じます。
続きまして3件目です。10月26日、H3ロケット7号機で打ち上げられました新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)1号機が日本時間30日4時43分ごろに国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられました。初飛行となりますHTV-Xが無事にISSに到着したことになります。以前、全9機を成功させました「こうのとり」に引き続きまして物資補給に成功したということで、大変意義深いものと思っております。また、現在ISSに長期滞在中であります油井亀美也宇宙飛行士が実際にロボットアームを使いましてHTV-Xを把持し、そして取り付けたということでありまして、そういう意味では油井宇宙飛行士の技量が示されることにもなったのではないかと思い、嬉しく思っているところであります。HTV-Xによります物資補給は我が国のISS計画への貢献として非常に重要な取組であります。ミッション完了まで運用が着実に実施をされることを期待しております。
最後、4件目です。昨日、クマ被害対策等に関する関係閣僚会議に出席をしてまいりました。皆さんも御承知のとおり、クマによる被害が深刻化をしており、国民の皆さんの不安も増している状況も踏まえまして、関係省庁が連携して対策を講じていくことが重要だと考えております。文部科学省といたしましても、クマ出没に対する学校及び登校時の安全確保を図るため、各教育委員会及び学校において環境省や先進自治体のマニュアル、取組事例を参考にいたしまして、各学校の危機管理マニュアルの改定、関係部局や地域の警察署との連携などによる安全対策を強化することについて、私から通知の早急な発出を指示いたしまして、昨日、全国の教育委員会等に周知をしたところであります。また、この内容がしっかりと現場に伝わって対策がとられるということが重要であります。そのため、昨日、事務方に指示をいたしまして本件に関するポイント等を関係者間で共有するとともに、今後の対策に向けた情報交換を行うための緊急連絡会を来週6日に開催をすることといたしました。こうした取組も含めまして、引き続き関係省庁と連携し、児童生徒等の安全確保にしっかりと取り組んでまいりたいと存じます。冒頭、私からの発言は以上となります。

記者)
先ほど冒頭でも言及がありました「問題行動・不登等調査」についてです。小中高校から報告のあった自殺した児童生徒数、高い水準にあるというふうにお話がありましたけれども、一方で自殺の背景調査を巡っては調査が長期化しているという指摘もあります。こうした長期化している要因はどういったところにあるとお考えになっているかというところが1点、また学校現場等では調査指針に沿っていない対応というのも散見されます。現在、協力者会議で調査指針の改定を議論しておりますけれども、そういった指針の対応、現場に浸透させるためにどういったところが必要だとお考えになるか、以上2点をお願いします。

大臣)
改めまして、まずもって本当にこうした自ら命を絶つ児童がいる、そして人数が、高止まりが続いているということに対して大変私自身、危機感を持っておりますし、また私自身も子供を二人持つ親として、一人の大人として本当にこの状況というものは本当に残念でありますし、悲しい思いでありますし、何て言えばいいのですかね。本当に深刻に受け止めて、この状況を何としてでも改善をしていかなければいけない、そういう強い思いを持っているということをまず冒頭改めて申し上げたいと思います。その上で、令和6年度の問題行動調査では学校からの報告のあった自殺した児童生徒は413名ということでありますが、児童生徒の自殺事案が生じた際は文部科学省の「子供の自殺が起きたときの背景調査の指針」に沿って調査を実施する必要がございます。ただ、調査が長期化してしまう要因といたしましては遺族に対する説明が不十分で遺族とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、また調査組織の立ち上げが遅れたりすることによって長期化してしまっているのではないかという指摘もあるというふうに承知をしているところであります。現在、背景調査の指針の改訂に向けまして検討を進めているところでありますけれども、改訂の後は文書による通知のみならず、全国の教育委員会や学校の生徒指導担当者に向けて直接のオンライン説明会を実施するなど、改定内容の周知徹底に努めてまいりたいと存じます。我々文科省としても、しっかりとそうした指針の改訂を行っていくのはもちろんでありますけれども、やはり現場の皆さんにそれを理解し、そしてそうした対応をとってもらうということが極めて大切なことだと思っておりますので、それらも含めまして我々として自殺、そして不登校もそうでありますけれども、こうしたものの根絶に向けて全力を尽くしてまいりたいと存じます。

記者)
高校無償化の関連伺います。本日予定されていた三党合意の調印式が延期になったという情報があります。出願が始まるこの時期になってもまだ正式合意に至らずに、受験生や保護者の戸惑いというのもあるかと思います。その影響について大臣の受け止めを伺います。また、松本大臣はこれまで実務者協議の一員として奔走されてきた経緯もあると思います。今の状況をどう見ているのかというところも合わせて伺います。

大臣)
三党合意につきましては、現場レベルではワーキングチームにおいて合意がなされたということで、議論自体は進んでいるものと承知をしているところでありますけれども、今日のそうした合意というか、そこは少しちょっと後ろ倒しというか、になっているということは報告を受けているところであります。いずれにいたしましても、今御指摘がありましたようにこれは生徒たちの進路選択に直接絡む事柄でありますから、ぜひ各党における協議というものが進展をし、合意がなされることを期待してまいりたいと思いますし、また文部科学省といたしましては直ちにその合意後、それをしっかり実務に移していくことができるような準備を並行して行いながら万全の対応を心がけてまいりたいと思います。

記者)
今の無償化の関係ですが、実務者協議では合意に達して、予算規模が当初より多く6,000億円に上るということが示されました。改めて事務者レベルでの合意に至った受け止めと、あと公立高校、専門高校への支援拡充や奨学給付金の拡充ということも盛り込まれましたが、こうしたことにはどう取り組もうとされているのか、大臣のお考えをお聞かせください。

大臣)
そもそも春の自公維による三党合意の段階におきましても、そうした高校教育のいわゆる無償化の措置に加えて、それだけではなくてやはり専門高校を含む公立高校、そして教育の質を高めるそうした取組というものも必要でありますし、また奨学給付金のさらなる充実というものもその合意の中には盛り込まれていたというふうに承知をしているところであります。具体的にそれらをいよいよ令和8年度予算を作り上げていく作業の中で、具体的にそれを形にしたときに数字として次第に明確になってきているということではないかと思っております。我々といたしましては、そうした三党合意並びに自民、維新の連立合意に基づいてこれらの事業をしっかりと進めていくために必要な予算というものは我々としてしっかりと計上をして、それを獲得することができるように一生懸命頑張っていきたいと思います。財政当局と交渉してまいりたいと思います。

記者)
昨日、坂口先生と北川先生が大臣のほうへ表敬訪問されましたけれども、挨拶の後は、プレスは出てしまったのでその後にどういったお話があったのか、またそれを受けて大臣としてどういう研究支援をしたいのか、お考えを教えてください。

大臣)
昨日、坂口、北川両先生にお越しをいただきましていろいろとお話を聞かせていただきました。かなり実はざっくばらんなお話をさせていただいて、例えば北川先生からは理系に興味を持ったきっかけというのは何なのかみたいな話の中で、どういうことがこれから必要なのかというので、いわゆるサイエンスの小説みたいなのをもっと子供たちが読むといいのではないのかなんていう、そんなこともちょっとお話をお聞かせいただいたり、子供たちがサイエンスに対して興味を持つ短所というのに関してちょっといろいろと、本当に和やかな形で懇談をしたりとかということもございました。その中で、先生方からお話をいただいたのはやはり基礎研究への支援の拡充をしっかりやってほしい、またとりわけ若手研究者を育成する仕組みの充実をしてほしい、またそうした研究を支援する体制を充実してほしい、こういう具体的なお話なんかもいただいたところであります。我々といたしましては、先生方のお話をお伺いいたしまして基礎研究力の抜本的な強化に向けて政策を総動員する必要性というものを大変強く感じたところでありまして、そういう意味では科研費の拡充であったり、基盤的経費の充実、研究環境の整備、研究支援人材の育成など、引き続き必要な施策に全力に取り組んでまいりたいと思います。また同時に、先ほど子供たちが科学にどうやって興味を持ってもらうのかという話をしましたけれども、とにかく先生方からは興味のあることに取り組めるような環境をぜひ作ってほしいというようなお話もいただいたところでありまして、大変そうしたいろいろな御意見をいただいたところでもありますので、しっかり我々としても昨日いただいたお話を分析した上で我々の政策にどういうふうに落とし込めるのか、しっかりと関係部局とも議論をしながら今後進めてまいりたいと思います。

記者)
クマ対策についてお伺いします。文科省の通知の中でペットボトルをパコパコ鳴らす音を熊が嫌う、そして空のペットボトルの傾向が示されていることについてSNSなどで話題となっています。実際にクマの出没する地域で指導されている対策かとは思うのですが、このペットボトルの音による効果について科学的な実証結果や根拠があれば教えてください。また、学校現場にもクマが出没している状況を踏まえて改めて大臣として呼びかけなどがございましたらお願いいたします。

大臣)
クマは人間の声や警告音等に敏感に反応するということは既に分かっていると承知しておりまして、自然界に無い大きな音を嫌うというふうにされております。今御指摘がありましたように、今回お示しした内容は、従来よりクマが出没する地域の教育委員会の取組事例を紹介したものではありますが、御指摘のペットボトルの音については花巻市教育委員会が作成したマニュアルのうち、子どもへの指導例として様々な対策が挙げられている中で熊よけベルの装着や食べ物を持ち歩かないといった様々な指導例の一つとして挙げられているものであります。また、本当に学校現場がクマの被害ということになって生徒また教職員の皆さんに被害が及ぶようなことがあってはなりませんし、また通学路の安全をいかに確保するのかということも含めて我々文科省としてもクマ対策、やっていかなければならないものは大変多くあるというふうに承知をしているところであります、一方で、昨日の関係閣僚会議でもありましたけれども、例えば警察などとの連携とかというような形でやはり文科省のみならず、関係各省としっかりと連携をして子供たちを守っていく対策を作り上げていくということが大変重要な事柄だと思っておりますので、学校現場の安全、クマからの安全、安心、また通学の安全、安心を確保するためにも、我々文科省としてもぜひそこは主体的に関係各省に働きかけをしてそれぞれの皆さんの御協力もいただきながら一体となった、当然地方自治体もそうでありますし、住民の皆さんの御協力もいただかなければいけないわけでありますけれども、そういう皆さんにもぜひ御協力をいただきながら学校現場の安全、安心をしっかりと守っていくことができますように、これからも対策をしっかりと図ってまいりたいと思います。

記者)
学校での部活動について質問させてください。茨城県の義務教育学校で2年前に剣道部の練習で顧問の男性教員が中学1年生、当時の生徒を繰り返し突き飛ばしたことによって先日逮捕されました。生徒はその後症状が続いていて、たった今も通学できていない。文科省の関係部署に取材したのですけれども、特にそういう報告が上がっていないということでした。全国の案件一つ一つに対応することは難しいことは承知しているのですけれども、このような深刻なものに対しては所管官庁として文部省が対応に当たることもいいのではないか、当たらないのはやや違和感があるような気がしました。なので、ガイドラインとかを定めている文科省としていますけれども、より積極的な対応ができないのかということを大臣の御意見を聞かせてください。

大臣)
部活動の指導中の不適切な指導によりまして中学校の教師が逮捕されたことについて、まずもって大変遺憾に思っております。御指摘の事案につきましては、管轄する当該教育委員会・学校におきまして生徒のケアを適切に対応していただくとともに、今後こうしたことが起こらないように再発防止を徹底していただきたいと存じます。文科省がもっとより主体的に重大な事案については関与すべきではないかという御指摘かと思いますが、文科省においては体罰等の禁止及び適切な指導の徹底を図るために教育委員会等を通じて処分などが行われた不適切な指導の実態把握を行うとともに、各種会議等を通じまして繰り返し各教育委員会等について(注)不適切な指導のないよう指導を行っているところであります。文科省としては、引き続き運動部活動における不適切な指導の根絶に取り組んでまいりたいと思いますし、また文科省としてそれにどういう形で主体的に関わっていくべきなのかということに関しましては、当然、不断の見直しの中でこうした事故防止のための取組の中でしっかり議論をしてまいりたいと思います。ありがとうございます。
(注)「ついて」は、正しくは「対して」です

記者)
昨日、都道府県の枠を超して公立高校に留学を手掛ける民間組織であったり、地域づくりの有識者が高校無償化によって都市部の人口やお金が流出して地域産業を支える農業高校など公立高校へも計り知れない影響があるという声明発表を行いました。高校無償化を契機に高校の教育改革を後押しする交付金の創設を求める重要な提言でした。高校無償化が地方創生に悪影響をもたらす恐れもあって、国会でもこういった点は議論されているかと思います。高校無償化と地方創生の関係について大臣のお考えと対策の必要についてお知らせください。

大臣)
昨日、高校教育改革を実現する会、高校教育改革への抜本的な支援強化に関する提言を行ったことは承知をしております。なお、提言でも指摘されております支援の強化に関しましては三党の「無償化を含む、多様で質の高い教育の在り方に関する検討チーム」における令和8年度以降の高校教育等の振興に関する合意でも言及がされているところでありまして、公立高校や専門高校等への支援の拡充も含めた内容となっているというふうに承知をしているところであります。就任記者会見の場でも申し上げましたけれども、公立高校並びに専門高校はそれぞれの地域社会経済を支えるために重要な人材を輩出する大変大きな役割を果たしてくださっているというふうに私としても承知をしているところでありまして、だからこそ三党合意の中でもいわゆる無償化にとどまらず、そうした教育の質を高めるということも合意に盛り込まれたというふうに承知をしているところであります。また、これも就任会見のときにもちょっと申し上げましたけれども、例えば農業高校なんかにしてみると例えばこれからGPSを使ったり人工知能を使ったり、いろいろな新しい技術を使った農業というものがこれから広がっていこうとしている中で、実際には高校にはそれらを勉強することができるような機材が整備をされていないというようなこともあると思います。ですから、そういう意味では我々といたしましてしっかりとこうした専門高校を含む公立高校への支援の拡充について引き続き検討をし、何としても実現をしてまいりたいと思います。

(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室

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