本場・イギリスをはじめ、主要生産国のインドやスリランカ、そしてアメリカなど世界中で愛飲されている紅茶。最近の研究では紅茶ポリフェノールによる体内の酸化防止効果なども発見されていますが、そういう効用はもちろんですが、紅茶が出来るのを待つ時間、飲む時間、余韻を楽しむ時間、そのすべてが癒しの時間になることが紅茶の魅力だと考えています。じっくりと読書に浸るのもよし、ワイワイとおしゃべりを楽しむのもよし。紅茶をお供に、リラックスした時間をお過ごしください。
下記で美味しい紅茶の入れ方をご紹介していますが、あまり堅苦しく考えないでください。「こうしないといけない」と思うと、どうしても面倒臭く感じてしまいますから。個人で楽しむ場合は自由なスタイルでいいと思っています。本当に大切なのは相手のことを想い、やさしい気持ちで入れること。そうすればきっと素敵なティータイムになるでしょう。
水をやかんに注ぎ、お湯を沸かす。気泡がだんだん大きくなり、表面がはげしく波打つまで沸騰させてください。
※(注記)やかんやポットなどにくみおいた水は酸素量が少なく、紅茶の色が黒ずんでしまいます。
入れてから飲むまで、熱を逃さないのが美味しい紅茶の第1条件。スプーン、茶こしも熱湯で温めておきましょう。
温めておいたティーポットに茶葉を入れる。
<茶葉の量>
◎にじゅうまる250ccのお湯に対して、茶葉は1スプーン+1gで計4g
◎にじゅうまるティーポットの500ccのお湯に対して、茶葉は2スプーン+1gで計7g
◎にじゅうまる大きさ(容量)750ccのお湯に対して、茶葉は3スプーン+1gで計10g
◎にじゅうまる1000ccのお湯に対して、茶葉は4スプーンで計12g
※(注記)大きめのティースプーン山盛り一杯でおよそ3gです。
※(注記)茶葉の量はあくまで目安です。お好みに応じて調整し、自分の味を探してください。
茶葉のジャンピングを促すために、ティーポットにお湯を勢いよく注ぎ、フタをします。保温のためティーコジーかタオルで包みましょう。いい香りが漂ってきたら飲み頃です。
細かい茶葉(B.O.P.)の場合は2〜3分
大きい茶葉(O.P.)の場合は4〜5分
砂時計やタイマーで時間を計り、きっちりと蒸らしてください。時計がない場合は、おおよその時間を見計らい、ポットの中の茶葉が下に沈んでいれば飲み頃です。これは紅茶のブランドに関わらず、どの茶葉でも共通です。
茶こしで茶葉をこしながらカップに注ぎます。最後の一滴は「ベストドロップ」と呼ばれるほどですので、しっかりと注ぎ切ってください。
※(注記)ティーポットをもう一つご用意できる方は、そちらへ最後の一滴まで注ぎ切ってからお召し上がりください。
家庭用の氷を使うとすぐに溶けて薄くなりやすいため、上記と同じ手順で濃いめのホットティを淹れます(お湯100ccに対して茶葉3g)。そして、グラスにいっぱいの氷を入れたものを用意し、熱い紅茶を注ぎます。素早くかき混ぜ、冷たくなれば美味しいアイスティーの出来上がりです(必要以上にかき混ぜると水っぽくなってしまいます)。氷が溶けて少なくなっている場合は、氷を足してお召し上がりください。
紅茶本来の香りや味を出すために、ホットティーから作るのが京都紅茶倶楽部流。茶葉はタンニンの比較的少ないニルギルなどがオススメです。