知ることの力

心情主義の道徳教育を超えて

著者 松下 良平
ジャンル 教育・心理
シリーズ オンデマンド書籍
シリーズ教育・心理 > 教育思想双書
出版年月 2017年07月
ISBN 978-4-326-98282-0
Cコード 3037
判型・ページ数 四六・226ページ
定価 3,300円(本体3,000円 + 税)
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「心の教育」は「癒し」を必要とせざるをえない過酷な自由競争社会の陰画としての側面を示している。本書は、「心」としての感情、意志、意欲、自覚などを偏重する道徳教育論に焦点をあて、「心の教育」を内在的に批判する試みである。認識(知っていること)と行為(行うこと)の対立や分裂を架橋するものとして「心」を位置づけ、その「心」を育もうとする心情主義の道徳教育論は、今日のわが国の教育界を席捲し、人々の心性に深く根を下ろしている。この「心」という空虚な実体によりかかった教育実践の喜劇性=悲劇性を明らかにして、「知ることの力」による道徳教育論の新たな枠組みを構想する。(2002年12月第1版第1刷発行)

はじめに

第1章 ロケットモデルをめぐる対立
I ロケットが生み出す〈心〉?
II ロケットモデル擁護の系譜
III ロケットモデル批判の系譜

第2章 道徳原理を理解すること
I 基本的な枠組み
II 行為の結果に対する価値づけ
III 深い理解

第3章 知ることと行うことの不一致はなぜ生じるのか
I 未熟な理解
II 理解の内部
III 理解の外部

第4章 理解を深める教育
I 知行不一致現象への対応法
II 心情主義的道徳教育論の問題点

第5章 近代の再編
I 啓蒙主義道徳
II 近代認識論と伝達観・学習観
III 深い理解を拒む社会
IV 理解の限界と制約

あとがき

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