主体としての都市

関一と近代大阪の再構築

近代大阪市の基盤をつくり日本都市史上理論と実践を統一した最高の市長と称される関一の思想的形成と社会改良主義的実践を跡づける。

著者 J.E.ヘインズ
宮本憲一 監訳
ジャンル 歴史・地理
出版年月 2007年02月
ISBN 978-4-326-20047-4
Cコード 3021
判型・ページ数 A5・464ページ
定価 7,040円(本体6,400円 + 税)
在庫 品切れ・重版未定

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今日の大阪の産業基盤の整備のみならず、労働者の生活実態調査や大気汚染の常時観測を行うなど日本の都市政策の樹立に尽力した関一(1873〜1935)。本書は彼が独自の人民主体の国民経済論の構想から家族を基盤とする都市・国家論へ至る思想形成を明らかにし、交通・商業政策から工業政策を経て労働問題を重視した都市社会政策へ発展していく過程を描く。関一研究の集大成。

日本語版への序文

序 章 関一と戦前日本の社会進歩主義

第1章 若き経済学者の肖像
伝記的主題としてのスタジオ肖像写真
ある経済学者の形成

第2章 「ひとびとの国民経済」
交換という主題
政治経済
保護貿易主義を超えて
転調した生産重視の経済学
資本主義とその不満

第3章 階級と国家
プロローグ──マルクス対リスト
日本のマルクス主義の方法論と偏執
社会改良主義者の発達過程

第4章 近代道徳経済へ向かって
労働者問題
社会改良から社会政策へ
工場法と労働者保護
工場から家族へ

第5章 新しい都市主義
社会問題としての都市問題
富の都の中にある貧困
都市の夏

第6章 住み心地よき都市
都市計画の社会倫理へ向かって
大大阪の創造
煙の都のための田園郊外
未完の都市進歩主義


解説──関一と本書の意義[宮本憲一]

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