現代政治と女性政策

パートタイム労働法、均等法、育休法などをめぐるダイナミズム。3つの課題に整理して鋭く分析。

著者 堀江 孝司
ジャンル 社会・女性
シリーズ シリーズ社会・女性 > 双書ジェンダー分析
出版年月 2005年02月
ISBN 978-4-326-64864-1
Cコード 3336
判型・ページ数 A5・448ページ
定価 5,170円(本体4,700円 + 税)
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1980年代の女性の就労に関わる政策を、フレキシビリゼーション・平等・再生産という三つの政策課題に整理し、政治学の視角から分析。派遣労働政策、パート労働政策、均等法の制定と労基法の改正、育休法、年金・税制をめぐる政策をとりあげ、政策の形成過程における固有の事情と力学を精綴に分析。異なるアクターにより異なる狙いのもとで推進された政策が、相互に関連しあって女性の働き方に大きく影響したことを明らかにする。

はしがき

序章 本書の課題と視角
1 三つの政策課題――フレキシビリゼーション・平等・再生産
2 女性政策研究と政治学
3 フレキシビリゼーションの課題
4 フレキシビリゼーションと矛盾する諸課題の台頭
5 家族モデルと非正規雇用
6 本書の構成

I

第1章 フレキシビリゼーションの構想と実態
1 女性労働・非正規雇用の政治学的インプリケーション
2 経営者団体によるフレキシビリゼーションの構想
3 労働省の非正規雇用感と新旧「二重構造」
4 非正規雇用と労働組合
5 パートタイマーの「自発性」をめぐって

第2章 人口構成の変化とその政策へのインパクト
1 人口動態の中長期的見通しとそのインプリケーション
2 人口政策
3 外国人労働者の導入

第3章 政治学と女性政策
1 80年代日本政治の変化1――多元主義の台頭と自民党像の変容
2 80年代日本政治の変化2――日本政治のコーポラティズム化
3 女性と政治過程
4 女性政策の推進要因

II

第4章 フレキシビリゼーションの政治I――派遣労働に関する政策
1 背景と経緯
2 審議会における議論
3 財界・業界・労働側の動き
4 国会での審議
5 政治過程の分析

第5章 フレキシビリゼーションの政治II――パートタイム労働政策
1 本章の課題と対象
2 パートタイマーの増加
3 最初の法制化の動きと「パートタイム労働対策要綱」
4 二度目の法制化の動きと「パートタイム労働指針」
5 三度目の法制化の動きとパートタイム労働法成立
6 パートタイム労働をめぐる政治過程の特質

第6章 「保護」と「平等」をめぐる政治――女性差別撤廃条約と均等法制定・労基法改正
1 本章の対象領域
2 労働省婦人少年局
3 女性差別撤廃条約署名の政治過程
4 均等法以前の女性雇用と政府の方針
5 男女雇用機会均等法制定の政治過程
6 政治過程の分析

第7章 再生産をめぐる政治――少子化問題のアジェンダ化と育児休業法の成立
1 本章の対象と前提
2 「1.57ショック」
3 育児休業法の成立
4 数値の発表と政策

第8章 政策領域間の整合性――年金改革・税制改革の女性労働への帰結
1 本章の課題
2 国民年金第三号被保険者制度の創設
3 配偶者特別控除制度の創設
4 政策の非整合性をめぐって

終章 政治過程における特質と三つの政策課題の帰結
1 政治過程の特質
2 三つの政策課題の帰結と政策領域横断的な視点

引用文献
あとがき
人名索引
事項索引

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