地域と環境政策
環境再生と「持続可能な社会」をめざして
被害者や市民が求めるニーズを受けとめ、被害救済と環境復元に取り組むための政策課題を学際的視点から示す。
| 著者 |
礒野弥生
編著 除本理史 編著 |
|---|---|
| ジャンル |
社会・女性
|
| シリーズ |
シリーズ総記・図書館
> 勁草テキスト・セレクション |
| 出版年月 | 2006年11月 |
| ISBN | 978-4-326-60198-1 |
| Cコード | 3036 |
| 判型・ページ数 | A5・304ページ |
| 定価 | 2,970円(本体2,700円 + 税) |
| 在庫 | 品切れ・重版未定 |
足尾鉱毒事件や熊本水俣病をはじめ、大気・土壌汚染や産廃等に苦しむ地域の被害救済・環境復元はどのように行われ、また取り組まれるべきか。環境経済・環境法といった特定の学問分野に基づく従来の概説書とは異なり、本書は環境破壊の被害者や市民らが環境政策に求めている課題を受けとめ、重要な政策理念の1つとして展開する。破壊された環境をいかに復元・再生すべきか。今後の環境政策の重要な柱とされるべき環境再生をキーワードに学際的立場から環境政策の課題を論じる新たなテキスト。
はしがき
序章 環境再生の意義と課題――足もとの地域から「持続可能な社会」をめざして
本章で学ぶこと
0.1 環境再生とは何か
0.2 求められる「環境被害ストック」への対策
0.3 地域の視点から環境再生の課題を考える
0.4 本書の構成
用語解説/読書案内/参考文献
第I部 「原点」から環境再生を考える
第1章 地域環境資源をめぐる共同性の再構築――渡良瀬川流域における地域的環境経済システムの転換過程
本章で学ぶこと
1.1 はじめに
1.2 近世後期〜明治初期:地域環境資源としての渡良瀬川を通じた流域のつながり
1.3 明治初期〜1950年代の渡良瀬川流域
1.4 足尾銅山の衰退・閉山と首都圏経済の外延的膨張(1950年代〜)
1.5 地域環境資源をめぐる共同性の再構築に向けて
用語解説/読書案内/参考文献
コラム 足尾町における共同社会的条件の整備と財政運営の困難
第2章 大規模開発の決算と地域再生の課題――苫小牧東部とむつ小川原を中心に
本章で学ぶこと
2.1 戦後日本の国土計画と地域開発
2.2 苫小牧東部開発
2.3 むつ小川原工業基地
2.4 大規模開発の失敗から地域再生へ
用語解説/読書案内/参考文献
コラム 苫小牧東部大規模工業基地開発の経緯
コラム むつ小川原開発の経緯
第II部 環境再生の具体的課題
第3章 被害者救済制度の改善と福祉コミュニティの役割――大気汚染公害を事例として
本章で学ぶこと
3.1 大気汚染の現状と公害被害
3.2 被害者救済制度の経緯と課題
3.3 「未認定」患者の救済
3.4 公害病患者の介護ニーズと医療・福祉・環境の政策統合
3.5 公害地域における福祉コミュニティの意義
3.6 おわりに
用語解説/読書案内/参考文献
コラム ある「未認定」患者の被害
第4章 公害病患者のコミュニティ・ケア――熊本水俣病の事例から
本章で学ぶこと
4.1 「社会病」としての水俣病
4.2 水俣におけるコミュニティ・ケアと水俣病患者の福祉
4.3 専門職の連携とコミュニティ・ケア
4.4 水俣における住民主体の地域福祉
4.5 胎児性・小児性水俣病患者の社会参加と地域社会:「ほっとはうす」の取り組みから
4.6 おわりに
用語解説/読書案内/参考文献
コラム チッソの動向と水俣市の人口動態
コラム 近年の新たな訴訟等の動き
第5章 産業廃棄物の不法投棄と地域再生――香川県豊島の事例から
本章で学ぶこと
5.1 産業廃棄物とその問題
5.2 豊島事件の概要
5.3 見えにくい加害
5.4 過疎という問題
5.5 「ごみの島」から「学びの島」へ
5.6 豊島事件の教訓と環境政策の課題
用語解説/読書案内/参考文献
第6章 土壌汚染事件と対策法制の問題点――大阪・滋賀の事例から
本章で学ぶこと
6.1 はじめに:大阪市の土壌汚染
6.2 OAP土壌汚染事件
6.3 カネボウ中央研究所跡地の土壌汚染事件
6.4 住友大阪セメント工場跡地の土壌汚染問題
6.5 土壌汚染対策法の施行状況と問題点
6.6 おわりに
用語解説/読書案内/参考文献
第III部 環境再生の担い手と制度
第7章 沿岸域の環境再生に向けた市民の役割――神奈川県川崎市を事例として
本章で学ぶこと
7.1 はじめに
7.2 川崎における沿岸開発の経緯
7.3 漁業者はなぜ埋立てに同意したのか:ノリ養殖経営の分析から
7.4 沿岸環境をめぐる市民運動
7.5 沿岸域の環境再生に向けて
用語解説/読書案内/参考文献
第8章 国際環境協力と市民の役割――アジアにおける被害者救済へ向けたネットワークづくり
本章で学ぶこと
8.1 はじめに
8.2 公害被害地に根ざすアジアとの交流・協力活動
8.3 全国横断的な支援団体による国際交流
8.4 国際環境協力における被害者支援ネットワークの意義
用語解説/読書案内/参考文献
コラム 土呂久とは異なるバングラデシュの被害
第9章 環境再生のための主体形成と法――地域住民の法的地位の確立のために
本章で学ぶこと
9.1 環境法と環境再生の主体
9.2 公害激甚期以後の変化と主体形成の課題:地域の多様性をふまえて
9.3 環境再生のための地方分権
9.4 環境再生の主体のあるべき法的地位
用語解説/読書案内/参考文献/環境再生にかかわる法律
コラム 公害被害損害賠償請求訴訟の意義と限界
コラム 水俣病問題と自治体の基本構想
索引
執筆者紹介
序章 環境再生の意義と課題――足もとの地域から「持続可能な社会」をめざして
本章で学ぶこと
0.1 環境再生とは何か
0.2 求められる「環境被害ストック」への対策
0.3 地域の視点から環境再生の課題を考える
0.4 本書の構成
用語解説/読書案内/参考文献
第I部 「原点」から環境再生を考える
第1章 地域環境資源をめぐる共同性の再構築――渡良瀬川流域における地域的環境経済システムの転換過程
本章で学ぶこと
1.1 はじめに
1.2 近世後期〜明治初期:地域環境資源としての渡良瀬川を通じた流域のつながり
1.3 明治初期〜1950年代の渡良瀬川流域
1.4 足尾銅山の衰退・閉山と首都圏経済の外延的膨張(1950年代〜)
1.5 地域環境資源をめぐる共同性の再構築に向けて
用語解説/読書案内/参考文献
コラム 足尾町における共同社会的条件の整備と財政運営の困難
第2章 大規模開発の決算と地域再生の課題――苫小牧東部とむつ小川原を中心に
本章で学ぶこと
2.1 戦後日本の国土計画と地域開発
2.2 苫小牧東部開発
2.3 むつ小川原工業基地
2.4 大規模開発の失敗から地域再生へ
用語解説/読書案内/参考文献
コラム 苫小牧東部大規模工業基地開発の経緯
コラム むつ小川原開発の経緯
第II部 環境再生の具体的課題
第3章 被害者救済制度の改善と福祉コミュニティの役割――大気汚染公害を事例として
本章で学ぶこと
3.1 大気汚染の現状と公害被害
3.2 被害者救済制度の経緯と課題
3.3 「未認定」患者の救済
3.4 公害病患者の介護ニーズと医療・福祉・環境の政策統合
3.5 公害地域における福祉コミュニティの意義
3.6 おわりに
用語解説/読書案内/参考文献
コラム ある「未認定」患者の被害
第4章 公害病患者のコミュニティ・ケア――熊本水俣病の事例から
本章で学ぶこと
4.1 「社会病」としての水俣病
4.2 水俣におけるコミュニティ・ケアと水俣病患者の福祉
4.3 専門職の連携とコミュニティ・ケア
4.4 水俣における住民主体の地域福祉
4.5 胎児性・小児性水俣病患者の社会参加と地域社会:「ほっとはうす」の取り組みから
4.6 おわりに
用語解説/読書案内/参考文献
コラム チッソの動向と水俣市の人口動態
コラム 近年の新たな訴訟等の動き
第5章 産業廃棄物の不法投棄と地域再生――香川県豊島の事例から
本章で学ぶこと
5.1 産業廃棄物とその問題
5.2 豊島事件の概要
5.3 見えにくい加害
5.4 過疎という問題
5.5 「ごみの島」から「学びの島」へ
5.6 豊島事件の教訓と環境政策の課題
用語解説/読書案内/参考文献
第6章 土壌汚染事件と対策法制の問題点――大阪・滋賀の事例から
本章で学ぶこと
6.1 はじめに:大阪市の土壌汚染
6.2 OAP土壌汚染事件
6.3 カネボウ中央研究所跡地の土壌汚染事件
6.4 住友大阪セメント工場跡地の土壌汚染問題
6.5 土壌汚染対策法の施行状況と問題点
6.6 おわりに
用語解説/読書案内/参考文献
第III部 環境再生の担い手と制度
第7章 沿岸域の環境再生に向けた市民の役割――神奈川県川崎市を事例として
本章で学ぶこと
7.1 はじめに
7.2 川崎における沿岸開発の経緯
7.3 漁業者はなぜ埋立てに同意したのか:ノリ養殖経営の分析から
7.4 沿岸環境をめぐる市民運動
7.5 沿岸域の環境再生に向けて
用語解説/読書案内/参考文献
第8章 国際環境協力と市民の役割――アジアにおける被害者救済へ向けたネットワークづくり
本章で学ぶこと
8.1 はじめに
8.2 公害被害地に根ざすアジアとの交流・協力活動
8.3 全国横断的な支援団体による国際交流
8.4 国際環境協力における被害者支援ネットワークの意義
用語解説/読書案内/参考文献
コラム 土呂久とは異なるバングラデシュの被害
第9章 環境再生のための主体形成と法――地域住民の法的地位の確立のために
本章で学ぶこと
9.1 環境法と環境再生の主体
9.2 公害激甚期以後の変化と主体形成の課題:地域の多様性をふまえて
9.3 環境再生のための地方分権
9.4 環境再生の主体のあるべき法的地位
用語解説/読書案内/参考文献/環境再生にかかわる法律
コラム 公害被害損害賠償請求訴訟の意義と限界
コラム 水俣病問題と自治体の基本構想
索引
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