個人情報保護法の理念と現代的課題

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著者 石井 夏生利
ジャンル 法律
出版年月 2008年05月
ISBN 978-4-326-40245-8
Cコード 3032
判型・ページ数 A5・600ページ
定価 8,800円(本体8,000円 + 税)
在庫 品切れ・重版未定

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英米との比較を通じたプライバシー権の歴史的検討と個人情報をめぐる現在の国際水準という巨視的視点から、日本の個人情報保護法を丹念に検証する本格的研究書。

多くの社会的関心を集めながらも理解や運用が必ずしも望ましい状態にはない日本の個人情報保護法は、他の先進諸国に比べ20年以上も遅れている。本書は比較法的・歴史的研究に基づくプライバシー権の基礎的理解から説き起こし、国際的視点から日本の法制とその立法過程の検証を通じて、個人情報保護法の体系的理解と問題の解決をめざす。

最近のプライバシー・個人情報保護研究の金字塔 堀部政男
はしがき

序章 個人情報保護法の理念型と日本における各界の認識
第1節 個人情報保護法の理念型
第2節 日本における個人情報保護法への各界の認識
第3節 従来研究の到達点と本書のアプローチ
第4節 本書の構成

第I部 プライバシー権の提唱と判例法的展開

第1章 プライバシー権の提唱とその背景
第1節 「プライバシーの権利」の執筆動機
第2節 「ひとりにしておかれる権利」の提唱(第1段落)
第3節 プライバシー権の本質 (第2段落)
第4節 イギリスの諸判決とプライバシー権 (第3段落)
第5節 プライバシー権の限界 (第4段落)
第6節 プライバシー権の救済方法 (第5段落)

第2章 イギリスの判例法とプライバシー
第1節 信頼違反という訴訟原因
第2節 20世紀のプライバシー侵害訴訟
第3節 21世紀のプライバシー侵害訴訟
第4節 刑事事件とプライバシー:私的通信と証拠利用

第3章 アメリカの判例法とプライバシー
第1節 憲法上のプライバシー権
第2節 不法行為法上のプライバシー権

第4章 日本におけるプライバシー・個人情報をめぐる判例の展開
第1節 プライバシー権承認判決登場期(1960年代以降)
第2節 プライバシー・個人情報関係判例蓄積期(1980年代以降)
第3節 プライバシー・個人情報関係判例の発展期(1990年代以降)
第4節 プライバシー・個人情報関係判例の拡大期(1999年以降)

第5章 考察
第1節 「プライバシー権の提唱とその背景」
第2節 「イギリスの判例法とプライバシー」
第3節 「アメリカの判例法とプライバシー」
第4節 「日本におけるプライバシー・個人情報をめぐる判例の展開」

第II部 現代的プライバシー権の議論と国際的動向

第6章 現代的プライバシー権の議論
第1節 現代的プライバシー権
第2節 『プライバシーと自由』の概要
第3節 『プライバシーと自由』の提言
第4節 結語

第7章 プライバシー保護の国際水準
第1節 OECDの勧告
第2節 欧州評議会の条約
第3節 EU個人保護指令
第4節 データ保護・プライバシー・コミッショナー国際会議
第5節 APECプライバシー・フレームワーク

第8章 考察
第1節 「現代的プライバシー権の議論」
第2節 「プライバシー保護の国際水準」

第III部 個人情報保護法制の実現・展開

第9章 イギリスのデータ保護法とその運用状況
第1節 プライバシー権・データ保護の立法提案
第2節 1984年データ保護法の成立と概要
第3節 1998年データ保護法の成立と概要
第4節 運用状況

第10章 アメリカのプライバシー保護諸法
第1節 公的部門のプライバシー保護立法
第2節 民間部門のプライバシー保護立法
第3節 セーフ・ハーバー原則
第4節 アメリカのプライバシー保護立法と最近の議論

第11章 日本における個人情報保護法制の実現・展開
第1節 個人情報保護法制の実現
第2節 個人情報保護法の概要
第3節 行政機関個人情報保護法の概要

第12章 考察
第1節 「イギリスのデータ保護法とその運用状況」
第2節 「アメリカのプライバシー保護諸法」
第3節 「日本における個人情報保護法制の実現・展開」

終章 個人情報保護法の理念と将来展望
第1節 日本の歩んだ第三の道
第2節 プライバシー・個人情報の本質
第3節 検討結果
第4節 個人情報保護法の将来展望
結語

索引
日本判例索引
外国判例索引

<読者の声> プライバシー権、個人情報保護を巡る混乱の中、タイムリーな出版だと思う。(48歳 教授)

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