明治地方財政史 第一巻
明治維新と地方財政
明治地方財政史は、総合的研究としてはこれまで皆無であった。藤田武夫の『日本地方財政制度の成立』も戦前の著作である。本書では、戦後の研究成果をふまえて、地方税、補助金のみでなく、研究対象として見落とされがちであった財源補填制度の常備金システムをも、はじめて論究している。 制度史にとどまらず、府県・町村財政の現実の運用実態にもメスを入れ、地方財政の実像に迫る。具体的には、三島通庸県政下の土木費偏重主義、横浜市・神戸市の開港場整備におけるデベロッパー事業などを財政面から解剖していく。数値的分析、歴史的評価、構造的解明など、明治地方財政システム・メカニズムの全貌を描き出す。
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