令和6年度 唐津赤十字 病院情報の公表

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0〜 10〜 20〜 30〜 40〜 50〜 60〜 70〜 80〜 90〜
患者数 749 207 126 183 247 495 923 1732 1322 405
当院は佐賀県医療計画において、佐賀県北部医療圏の高度急性期・急性期医療を担う中核施設として位置付けられており、第8次医療計画に掲げられた5疾病(がん、脳血管障害、心筋梗塞等の心血管疾患、糖尿病、精神疾患)、6事業(救急医療、災害時医療、へき地医療、周産期医療、小児医療、在宅医療)に取り組んでいくこと、また地域の医療機関との連携をはかり、よりよい医療を目指していくことを基本方針としております。これらに対応する病院機能として、地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、地域救命救急センター、地域連携小児救急センター、第二種感染症指定医療機関、地域災害拠点病院、原子力災害拠点病院などの指定を受けております。以上を踏まえて、 当院は「安心な医療」 「あたたかい看護」 「地域への貢献」 の3つを基本理念に掲げ、佐賀県北部の地域医療の「最後の砦の病院」の自覚のもと、診療に取り組んでいます。

令和2年度に始まった新型コロナウイルス感染症に対して、当院は第二種感染症指定医療機関、佐賀県指定の新型コロナウイルス感染症重点医療機関となり、当初佐賀県北部医療圏唯一の入院受け入れ可能な医療機関として、多数の新型コロナウイルス患者の入院を受け入れました。新型コロナウイルス患者の入院病床確保のため、一般病床の一部を休止して新型コロナウイルス感染症病床を確保し、一般病床入院患者制限、予定手術症例の入院・手術延期などの対応も必要となり、一般入院患者さんの減少を認めました。さらに新型コロナ感染症入院は、DPC対象外の出来高算定となる事もあり、DPC対象退院患者数は、新型コロナ発生前の令和元年度6848人より減少し、新型コロナ発生後の令和2年度6011人、令和3年度6250人、令和4年度5659人と減少を認めました。新型コロナウイルス感染症の減少に伴って、一般病床数の回復もあり、DPC対象退院患者数は増加してきていますが、令和5年度は6636人、令和6年度は6389人と新型コロナ感染症発生前の令和元年の実績までの回復は得られませんでした。

年齢階級別退院患者数としては、平成29年度から地域連携小児救急医療センターを開設し小児救急一次・二次医療を展開しており、0歳から19歳までの患者さんが全体の約15%を占めており、周産期医療の充実もあり、全年齢層にわたった入院患者さんの年齢構成となっています。医療圏人口の高齢化に伴って、脳血管障害、循環器疾患、誤嚥性肺炎、各種がん等の疾患の好発年齢である60歳以上の患者が全体の約69%を占めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 135 3.13 2.57 0.74 64.50
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 80 16.29 16.40 15.00 83.16
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 80 9.09 8.88 1.25 74.32
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 50 16.42 13.77 4.00 68.60
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 44 21.23 20.78 50.00 81.23
内科の診療体制は、消化器内科、血液内科、呼吸器内科、腫瘍内科、糖尿病内科、脳神経内科、感染症内科から構成されています。循環器内科、腎臓内科は独立しており、別統計となっています。
内科の令和6年度の退院患者数は2221人と院内で最も多く、全体の約32%を占めています。疾病別では、大腸ポリープ:内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術の実施症例、肺炎、胆管疾患(胆石、胆管炎、胆道腫瘍等)、2型糖尿病、誤嚥性肺炎など、当院が担う専門的治療を必要とする疾患群も上位を占めています。消化器内科では内視鏡治療対象疾患、呼吸器内科・血液内科では化学療法・分子標的薬などの専門的薬物療法を必要とする疾患群が上位となっており、また糖尿病内科でのインシュリン治療に伴う入院が多くなっています。

新型コロナウイルス患者の入院も多数受け入れており、令和3年以後はDPCデータで反映されていない新型コロナ感染症の患者数も多く含まれていると考えられます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 99 6.01 5.61 0.00 5.07
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 79 6.27 6.98 0.00 1.80
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 71 6.15 6.22 0.00 0.30
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 52 6.00 6.38 0.00 4.15
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 42 1.00 2.10 0.00 5.67
小児特有の呼吸器疾患について年齢に関わらず入院管理を行っています。
当地域で唯一入院での食物アレルギー負荷検査ができる施設であり、積極的に取り組んでいます。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 136 28.14 25.29 63.97 83.85
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 34 27.38 18.76 8.82 70.88
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 33 23.45 19.16 54.55 80.30
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 28 28.18 21.38 17.86 74.89
070343xx02x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 内視鏡下椎弓切除術等 手術・処置等2 なし 20 10.50 11.25 0.00 70.25
大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、脊椎圧迫骨折など、骨粗鬆症に関連した高齢者の骨折と股関節・膝関節の変形性関節症の患者さんを多く診療しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 50 5.48 4.54 2.00 71.66
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 41 15.85 14.81 4.88 72.59
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 38 7.05 7.05 0.00 67.58
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 36 10.22 9.77 0.00 68.08
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2 なし 35 9.43 9.82 0.00 71.51
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 61 19.48 17.33 22.95 80.56
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 42 4.71 4.18 0.00 72.07
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 38 9.74 9.59 5.26 83.39
050030xx03000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 10.54 11.37 8.33 70.58
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 18 17.67 17.94 16.67 79.56
循環器内科では、急性心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈、大動脈疾患などの心臓や血管の病気の診療を行っています。入院患者さんでは、狭心症、心筋梗塞といった虚血性心臓病、心不全、徐脈性不整脈の患者が多く占めています。これらの患者のうち、安定狭心症以外の方は急性発症のことが多く、夜間・休日の発症も少なくありません。そのため循環器内科では、オンコールで緊急の処置が必要な方の対応ができるように体制を整えています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 76 24.36 16.94 31.58 75.99
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 12.83 9.83 10.34 78.48
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 23.50 18.68 41.67 62.13
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 23 16.13 7.99 8.70 52.35
010060xx99x21x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 あり 17 33.65 30.25 29.41 85.12
脳神経外科では、脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍、てんかん、頭痛などの疾患を対象とした診療を行っています。当科の性格上、脳卒中や頭部外傷といった救急の患者さんが大半を占めており、その重症度も高い傾向にあります。特に虚血性脳卒中につきましては、超急性期に適切な治療を行うことで予後の改善が期待できますので、院内体制を整備するとともに救急隊とのホットラインを設け、血栓溶解療法や血管内治療等をはじめ脳卒中に対する超急性期治療を時機を失せず施行可能な体制をとっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 45 5.98 6.81 0.00 73.84
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 45 2.22 2.45 0.00 70.00
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 29 4.76 5.16 3.45 71.21
110310xx01xxxx 腎臓又は尿路の感染症 経尿道的尿管ステント留置術 18 10.17 13.58 5.56 70.83
11012xxx01xx0x 上部尿路疾患 腎切石術等 定義副傷病 なし - - 10.41 - -
泌尿器科では、膀胱(良性・悪性)腫瘍に対して手術を行う症例が上位となっています。そのほかにも前立腺がんの疑いに対する検査(前立腺生検)、腎結石や尿管結石症、腎の悪性腫瘍等の尿路系疾患の診療を行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 35 5.94 5.97 0.00 46.40
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 23 3.00 2.92 0.00 38.96
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 14 5.36 5.88 0.00 49.57
120140xxxxxxxx 流産 13 2.23 2.44 0.00 35.31
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 13 8.46 9.40 7.69 32.46
産婦人科では、婦人科領域においては良性疾患及び初期悪性腫瘍の症例を、産科領域においてはハイリスク妊娠・分娩を地域内で担当しており、それに基づく診断群となっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 167 3.03 2.49 0.00 76.72
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 74 4.74 4.29 0.00 75.64
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし - - 2.37 - -
020200xx99x1xx 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等2 あり - - 2.13 - -
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 片眼 - - 4.52 - -
主に白内障手術を行っており、日帰り手術と入院手術のどちらも行っています。
当院で対応できない場合は、適切な医療機関への紹介も行います。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 18 12.11 13.75 16.67 66.50
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 5.80 7.38 0.00 60.10
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし - - 16.40 - -
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 11.35 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.66 - -
腎内科では、主に慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群の検査(腎生検)や治療と慢性腎不全に対するシャント造設術や腹膜透析カテーテル挿入術を行っています。また、急性腎障害の緊急血液浄化療法や関連施設からの透析患者の合併症の治療を行っています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1 なし 20 3.15 4.65 0.00 53.65
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 11 3.18 2.74 0.00 83.73
100100xx97x1xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2 あり - - 47.54 - -
160200xx030xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし - - 3.31 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 6.92 - -
形成外科は、先天的あるいは後天的な身体外表の変形に対して機能的改善を重視して治療を行っています。眼科・皮膚科・外科・外傷等、幅広く診療を行っています。
救急医学科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 4.64 3.58 36.36 57.00
161020xxxxx00x 体温異常 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 6.53 - -
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.99 - -
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし - - 16.40 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.66 - -
救急医学科では、重症の急性期疾患、外傷の全般の初期治療にあたり、専門的な治療を行っています。また、ドクターヘリにも対応しています。心肺停止の救急搬送や重症外傷、急性中毒など、多くの患者さんの治療を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準((注記))
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 40 - - 46 12 - 1 8
大腸癌 40 23 44 38 20 27 1 8
乳癌 34 34 - 17 18 1 8
肺癌 44 - 19 89 - 13 1 8
肝癌 11 - - - 33 1 8
(注記) 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)について、国際対がん連合(UICC)によって定められたTNM分類別の初発患者数を集計し、延患者数、期間内の再発患者(再発部位によらない)を示しています。TNM分類とは、がんがどのくらいの大きさになっているか(T)、周辺のリンパ節に転移しているか(N)、別の臓器への転移はあるか(M)、この3つの要素の組み合わせによって各がんを病期(ステージ)に分類したものです。Stageの数値が大きいほど、がんが進行している状態です。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 21 8.43 46.05
中等症 69 16.36 77.51
重症 30 15.97 81.47
超重症 10 19.70 82.60
不明 - - -
当院は、軽症から超重症まで幅広い市中肺炎の患者さんが入院されています。なかでも中等症から重症の患者さんが約84%と多く、70歳以上の重症高齢者が多い傾向にあり、平均在院日数も重症度が高くなるにつれて長くなっています。

新型コロナ感染症の入院症例は、細菌性肺炎の併発した患者さんも多く認められますが、その数は上記統計に含まれていない部分もあり、中等症以上の重症度群を中心に、患者数はさらに多かったと推定されます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 128 28.33 77.66 33.33
その他 10 23.40 75.50 1.45
脳梗塞につきましては、ほとんどが急性期であり、超急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法・血管内治療が増加してきています。また、早期リハビリテーションを積極的に行い、機能予後改善に努めています。更なる治療成績と機能予後の改善を目指して治療技術の向上と救急隊や近隣医療機関との連携を深めてまいりたいと考えています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 117 2.89 24.03 60.68 80.56
K0821 人工関節置換術(股) 等 64 2.61 24.33 12.50 72.05
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 43 4.23 22.84 67.44 81.53
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 42 2.69 18.69 7.14 56.60
K0483 骨内異物(挿入物)除去術(前腕) 等 25 1.00 4.44 0.00 56.32
大腿骨近位部骨折、前腕の骨折、抜釘術など骨折に関連する手術と下肢の人工関節置換術、脊椎内視鏡下手術を多く行っています。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 121 1.01 2.64 0.00 65.41
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 79 2.13 10.58 5.06 73.92
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 等 40 0.30 2.33 2.50 65.53
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 等 33 1.00 4.30 0.00 74.18
K654 内視鏡的消化管止血術 32 2.91 9.19 12.50 79.34
内科の手術症例は、大腸腺腫や大腸ポリープに対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)が一番多く、早期胃・大腸がんに対する内視鏡的治療も行っています。多くはクリニカルパスに則り治療を行います。外来での大腸ポリープ切除症例は含まれていません。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 72 1.08 4.68 0.00 66.65
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 等 43 1.09 3.07 2.33 70.91
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 42 3.98 11.05 4.76 72.02
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 等 28 1.75 7.36 0.00 68.89
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 24 0.63 3.67 4.17 28.21
外科では消化管・肝胆膵・乳腺・呼吸器・縦隔の悪性腫瘍を中心に手術療法を行っています。また、胆石症・鼠径ヘルニアなどの良性疾患、消化管穿孔・胆嚢炎・虫垂炎などの救急疾患に対して幅広く手術を行っています。安全性が担保できれば可能な限り患者さんへの負担が少ない鏡視下手術を取り入れ、適応疾患を広げています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合・その他) 等 238 1.06 1.50 0.00 76.45
K279 硝子体切除術 - - - - -
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -
K220 結膜縫合術 - - - - -
- - - - - - -
局所麻酔下手術が基本ですが、全身状態などの問題があれば全身麻酔下手術も対応しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両)(腹腔鏡) 等 43 0.93 4.14 0.00 45.12
K867 子宮頸部(腟部)切除術 等 23 1.00 1.00 0.00 38.96
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 16 1.31 5.31 0.00 62.63
K877 子宮全摘術 14 1.00 7.57 7.14 56.36
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 等 13 4.15 6.92 7.69 32.54
産婦人科の手術件数としては、産科領域では他院からの紹介症例を含め、選択的及び緊急帝王切開術の件数が多く、婦人科領域では良性腫瘍に対する子宮全摘術や附属器腫瘍摘出術、子宮頸部の異形成から上皮内癌までを適応とする子宮頸部円錐切除術が多くを占めます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術・電解質溶液利用) 等 47 1.34 3.66 0.00 73.70
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 等 33 0.30 13.24 12.12 71.85
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 等 27 1.33 4.48 3.70 72.41
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 等 13 3.38 7.92 23.08 75.00
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 等 12 0.42 54.17 25.00 74.25
泌尿器科の手術は、令和6年度は膀胱がんに対する膀胱悪性腫瘍手術、尿管閉塞に対する経尿道的尿管ステント留置術が多くなっています。

ほかにも経尿道的尿路結石除去術や腎瘻造設術、平成30年度からは腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍切除術も行っています。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 等 34 2.26 2.44 2.94 71.97
K597-2 ペースメーカー交換術 24 1.00 6.38 0.00 85.92
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 等 23 5.13 10.65 13.04 82.00
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 等 19 0.00 15.95 10.53 75.74
K5461 経皮的冠動脈形成術 急性心筋梗塞に対するもの 等 - - - - -
循環器内科が行う観血的処置(手術)には、経皮的カテーテルインターベンションとペースメーカー植え込み術があります。前者は狭心症、心筋梗塞といった虚血性心臓病に対して行う治療で、多くの場合はステントを冠動脈内に留置します。後者には皮下に植え込むペースメーカー移植術と一時的に留置する体外ペースメーキング術があり、急性心筋梗塞に対するインターベンションと一時ペースメーキングは緊急で行うことがほとんどで、循環器内科ではオンコール体制で夜間、休日もその対応にあたっています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 等 14 0.79 2.57 0.00 53.79
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル未満 等 13 0.23 1.85 0.00 36.69
K0052 皮膚腫瘍摘出術(露出部)(2cm〜4cm未満) 等 10 0.20 1.10 0.00 50.80
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼拳筋前転法) 等 - - - - -
形成外科では、乳房再建をはじめ外傷、眼科疾患、整形疾患、皮膚疾患等の身体の奇形や変形に対する手術を行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 25 1.00 13.48 12.00 78.88
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 等 - - - - -
K178-4 経皮的脳血栓回収術 - - - - -
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 等 - - - - -
従来の開頭手術と比較して低侵襲な血管内治療や内視鏡手術に力を入れて取り組んでいます。また、脳梗塞に対する血管内治療(機械的血栓回収)が増加しています。開頭と血管内の「二刀流」で、より安全で確実な治療を提供するよう心掛けています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 等 19 6.84 15.26 10.53 66.21
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K6311 腹壁瘻手術(腹壁に限局) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) - - - - -
内シャント造設術のクリニカルパスは手術当日入院し入院期間は5日で、外来で抜糸を行います。他疾患で抗凝固療法中の患者さんは早めに入院しヘパリン点滴に切り替える必要があります。腎臓病が進行している患者さんは引き続き透析導入しますので入院期間が延長します。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 11 0.17
180010 敗血症 同一 17 0.27
異なる 24 0.38
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 30 0.47
異なる - -
手術・処置等の合併症の発生率については、「入院契機と医療資源を最も多く投入した傷病名が同一の場合」が多く占めており、入院時から重症の合併症を併発されていた症例が多かったと考えられます。
播種性血管内凝固症候群や敗血症は、重篤な基礎疾患に伴って発症することが多い疾患です。これらの症例は、入院時から重症の基礎疾患があり、合併した状態で入院されるケースが多いと考えられます。いずれも過去の傾向と同様の状況と考えられます。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
895 840 93.85%
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
2196 1476 67.21%
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
273 262 95.97%
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
79046 142 1.80‰
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
- - -
分子の値が10件未満と小さく、医療の質として良好な結果ですが、値が小さすぎるため「-(ハイフン)」で表示しています。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1138 1112 97.72%
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
77413 69 0.09%
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
3859 1813 46.98%
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
79046 4842 6.13%
更新履歴
2025年9月29日
唐津赤十字病院 病院の指標を公開しました。(Ver.1.0.0)

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