令和7年10月28日(火)午前
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閣議の概要について
おはようございます。私(官房長官)からは3点申し上げます。1点目ですが、閣議の概要について申し上げます。一般案件等4件、条約の公布、政令、人事が決定されました。大臣発言として、厚生労働大臣から「『令和6年度我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況』について」、城内大臣から「『閣僚会議及び閣僚懇談会等の廃止に伴う措置について』の一部改正について」、文部科学大臣から「H3ロケット7号機の打ち上げについて」、高市内閣総理大臣から「海外出張不在中の臨時代理等について」、それぞれ御発言がありました。
高市総理の韓国訪問について
2点目ですが、高市総理のAPEC首脳会議出席についてでございます。 高市総理は10月30日から11月1日まで、APEC首脳会議に出席するため、韓国を訪問する予定です。韓国・慶州(キョンジュ)で開催予定のAPEC首脳会議では、貿易・投資の諸課題に加え、AIや人口動態の変化といった新たな課題等について議論します。また、日本の立場を発信し、ルールに基づく自由で公正な経済秩序の維持、強化の重要性を訴え、アジア太平洋地域のより強靱な経済発展及び繁栄に対する確固たるコミットメントを示します。さらに、今回の韓国訪問の機会に、各国と首脳会談を行う予定です。
クマ被害対策について
3点目ですが、クマ対策についてであります。今年度のクマによる人身被害者数は、9月末時点で108名と、被害が甚大であった一昨年と同じ水準、また、今年度のクマによる死者数は10名とすでに過去最多であり、個体数管理の強化が必要な、非常に深刻な状況となっています。クマによる被害の抑止に向けて、政府一丸となって対策を着実に実施するため、今般、環境省を始め関係省庁に対して、早急に「クマ被害対策施策パッケージ」を見直し、緊急銃猟制度の確実な運用や、専門的な人材の育成・確保、さらには個体数の適切な管理の強化など、追加的対策を実施するよう指示したところであります。また、「クマ被害対策等に関する関係省庁連絡会議」について、新たに防衛省を関係省庁として追加した上で、今月30日に開催することとしており、特に被害の甚大な地方自治体の声も丁寧に伺いながら、地域に暮らす住民の皆様の暮らしと安心を確保していく所存です。なお、国民の皆様におかれましては、地域でのクマの出没に関する地方自治体からの情報に注意し、クマの生息地にはむやみに入らないこと、人の生活圏では、クマの誘引物となるものを適切に管理すること、クマと出会った際には、落ち着いて距離をとることなど、引き続き、十分な警戒をお願いいたします。冒頭は以上になります。