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血液事業の重要なお知らせ

日本赤十字社では、より安全で均質な血液製剤を安定的に患者さんのもとにお届けできるよう、さまざまな安全対策を実施しています。

そうした対策に関する重要な変更などについて、このページでお知らせいたします。

輸血によるHIV感染事例を受けて〜日本赤十字社からのお願い

エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染していた献血者の血液が輸血され、60歳代の男性がHIVに感染したことを、日本赤十字社は2013(平成25)年11月26日、厚生労働省の血液事業部会運営委員会で報告いたしました。

日本赤十字社では今回の事態を重く受け止め、引き続き検査体制の強化など、さらなる安全性の向上に取り組んでまいります。患者さんのいのちを守る「責任ある献血((注記))」をお願いいたします。

(注記)「責任ある献血」とは、以下を守っていただくことです。

1エイズなどの検査を目的に献血を絶対にしないこと
2問診に正しく答えて献血していただくこと

献血の同意説明書

日本赤十字社では2013(平成25)年1月16日から、「献血の同意説明書」を使用して献血の同意事項をご説明し、内容について同意いただいた方に献血をお願いしております。2024(令和6)年2月1日から、「血漿分画製剤の輸出」に関する献血の同意事項が追加されました。

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質問事項の改訂

献血にご協力いただける方に、事前にご回答いただいている健康状態などに関する問診について、皆さまによりわかりやすくご回答いただけるように、質問事項が「14項目」から「23項目」になりました。

問診は、献血いただける方の健康を守るため、そして血液を必要としている患者さんをウイルスなどの感染から守るために行っていますのでご理解とご協力をお願いいたします。

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シャーガス病にかかる安全対策

日本においては、中南米地域から来られた方がたが約30万人に及ぶといわれており、その中にシャーガス病のキャリア(感染者)がいることが研究者から指摘されていました。

シャーガス病は、中南米に流行地をもつサシガメ(昆虫)に媒介されて、原虫クルーズトリパノソーマが感染する病気です。幼少期の感染の後でキャリア(病原体保有者)となり、数年から30年ほど体内に潜伏したのち消化器疾患や心疾患を発症することがあります。

シャーガス病については、感染既往がある場合は、献血をご遠慮いただいています。

また、以下のいずれかに該当し、中南米地域の対象国・地域を離れてから6ヵ月以上経過していない場合は、献血をご遠慮いただいています。

1.中南米諸国で生まれた、又は育った。

2.母親又は母方の祖母が、中南米諸国で生まれた、又は育った。

3.中南米諸国に連続4週間以上滞在又は居住したことがある。

なお、2016(平成28)年8月22日から、新たな安全対策を導入しています。

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検査基準の変更

2011(平成23)年9月28日に開催された、国の血液事業部会運営委員会および同年11月4日開催の血液事業部会安全技術調査会、並びに同年12月26日開催の血液事業部会において、輸血後のB型肝炎対策として、「HBc抗体1.0以上12.0未満かつHBs抗体200mIU/mL未満」の献血者に対する献血制限を実施することが了解されました。

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採血基準の改定

2010(平成22)年3月11日に行われました国の薬事・食品衛生審議会薬事分科会 平成21年度第2回血液事業部会において、医学的・科学的な検証や輸血用血液製剤の安定供給に及ぼす影響について検討された結果、2010(平成22)年3月26日付厚生労働省令第31号「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令」により、献血にご協力いただける方の年齢の拡大等に関する採血基準の一部改正が承認されました。

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英国滞在歴に関する献血基準の変更

2009(平成21)年12月10日に行われました薬事・食品衛生審議会血液事業部会運営委員会において改めて輸血用血液製剤の安全性や安定供給等に及ぼす影響について検討された結果、これまでの「1980年から1996年の間に英国に1日(1泊)以上滞在された方からの献血をご遠慮いただく」対応から、1980年から1996年の英国滞在歴の献血制限を「1日以上」(1泊以上)から「通算1ヵ月以上」(31日以上)に緩和することが決定されました。

このことにより、通算30日以下の英国滞在歴の方であれば、献血にご協力いただくことが可能となりました。

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献血受付時の本人確認手順の追加

日本赤十字社では献血される方に安全で責任ある献血をお願いするために、2004(平成16)年10月1日から献血受付時に運転免許証などの提示をお願いし、本人確認を実施しています。

また、安全で責任ある献血の更なる推進を図るため、2018(平成30)年4月1日から、(1)初めて献血される方(2)前回の献血時に本人確認のための証明書を提示いただけなかった方を対象に、1「氏名」2「生年月日」に加えて、3「顔写真」の3項目が確認できる証明書のご提示をお願いするとともに、2回連続して証明書等がご提示いただけない場合は、献血を辞退いただくこととしています。

感染症検査結果のお知らせの変更

日本赤十字社では輸血用血液製剤の安全性を確保するために、献血いただいた血液の感染症検査を実施しています。

梅毒トレポネーマ検査、HBV検査、HCV検査、HEV検査、HTLV-1検査の結果については、異常が認められた場合、希望された方には親展郵便によりお知らせしていましたが、2021(令和3)年11月26日より順次、今までお知らせしていなかった検査結果についてもお知らせすることとしました。

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