日本薬局方
クロルヘキシジングルコン酸塩液
有効成分 | 1mL中 クロルヘキシジングルコン酸塩液 1mL (クロルヘキシジングルコン酸塩として 19.0〜21.0w/v%) |
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性状 | 無色〜微黄色の澄明な液で、においはなく、味は苦い。 |
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クロルヘキシジングルコン酸塩として0.1〜0.5%水溶液を用いる。
クロルヘキシジングルコン酸塩として0.1〜0.5%水溶液又は0.5%エタノール溶液を用いる。
クロルヘキシジングルコン酸塩として0.05%水溶液を用いる。
クロルヘキシジングルコン酸塩として0.05%以下の水溶液を用いる。
クロルヘキシジングルコン酸塩として0.02%水溶液を用いる。
ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行うこと。,,
血圧低下、じん麻疹、呼吸困難等があらわれた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1%未満 |
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過敏症 |
発疹、じん麻疹 |
効能又は効果
用法及び用量
使用例
手指・皮膚の消毒
0.1〜0.5%水溶液
(本剤の200倍〜40倍希釈)
通常時
0.1%水溶液
(30秒以上)
汚染時
0.5%水溶液
(30秒以上)
手術部位(手術野)の皮膚の消毒
0.1〜0.5%水溶液
(本剤の200倍〜40倍希釈)
又は0.5%エタノール溶液
(本剤の40倍希釈)
0.5%エタノール溶液
皮膚の創傷部位の消毒
0.05%水溶液
(本剤の400倍希釈)
0.05%水溶液
医療機器の消毒
0.1〜0.5%水溶液
(本剤の200倍〜40倍希釈)
又は
0.5%エタノール溶液
(本剤の40倍希釈)
通常時
0.1%水溶液
(10〜30分)
汚染時
0.5%水溶液
(30分以上)
緊急時
0.5%
エタノール溶液
(2分以上)
手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒
0.05%水溶液
(本剤の400倍希釈)
0.05%水溶液
結膜嚢の洗浄・消毒
0.05%以下の水溶液
(本剤の400倍以上希釈)
0.02%水溶液
産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒
0.02%水溶液
(本剤の1000倍希釈)
0.02%水溶液
クロルヘキシジングルコン酸塩製剤の使用によりショック症状を起こした患者のうち数例について、血清中にクロルヘキシジンに特異的なIgE抗体が検出されたとの報告がある1) 。
低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、抗菌作用(殺菌作用)を示す。高濃度では細胞内のタンパク質や核酸の沈着を起こすことにより、抗菌作用を示す2) 。
供試菌株
殺菌時間
Staphylococcus aureus IFO 12732
30秒以下
Escherichia coli IFO 3806
2〜5分
Pseudomonas aeruginosa IFO 13275
30秒以下
Proteus vulgaris IFO 3988
10〜30分
Candida albicans IFO 1061
30秒〜1分
クロルヘキシジングルコン酸塩(Chlorhexidine Gluconate)
1,1'-Hexamethylenebis[5-(4-chlorophenyl)biguanide],di-D-gluconate
C22H30Cl2N10・2C6H12O7
897.76
クロルヘキシジングルコン酸塩液は、無色〜微黄色の澄明な液で、においはなく、味は苦い。
水又は酢酸(100)と混和する。
1mLはエタノール(99.5)5mL以下又はアセトン3mL以下と混和するが、溶媒の量を増加するとき白濁する。
光によって徐々に着色する。
使用期限内であっても容器開封後はなるべく速やかに使用すること。
500mL[ポリ容器]
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