室温保存
3年
有効成分 | 1mL中 日局 ケトチフェンフマル酸塩 0.69mg(ケトチフェンとして0.50mg) |
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添加剤 | ベンザルコニウム塩化物、グリセリン、pH調節剤 |
pH | 4.8〜5.8 | |
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浸透圧比 | 0.7〜1.0(生理食塩液に対する比) | |
性状 | 無色〜微黄色澄明の無菌に製した水性点眼液 |
アレルギー性結膜炎
通常1回1〜2滴を1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
0.1%〜5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
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過敏症 |
眼瞼炎、眼瞼皮膚炎、そう痒感 |
― |
発疹、眼部腫脹、眼瞼浮腫、顔面浮腫 |
眼 |
結膜充血、刺激感 |
角膜びらん |
眼痛、霧視、眼乾燥、結膜炎、羞明 |
その他 |
眠気 |
― |
頭痛、口渇 |
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
14C-ケトチフェンフマル酸塩の点眼液(9.67mg/0.195mCi/ml)50μlをウサギに1回投与したとき、血中への移行がみられたが低値であった。頻回投与した場合の定常状態における血漿中ケトチフェンフマル酸塩濃度は、結膜中の濃度の1/70程度と予測された2) 。
14C-ケトチフェンフマル酸塩の点眼液(9.67mg/0.195mCi/ml)50μlをウサギに1回投与し、眼組織への移行性を検討した。
眼組織における14C-ケトチフェンフマル酸塩の濃度は投与後15分に最高値を示した。最も高い濃度を示したのは角膜(上皮)で、次いで結膜、角膜(内皮及び実質)、虹彩、強膜(前部)、毛様体、外眼筋、前房水の順であった。
他の眼組織中の平均滞留時間が3時間以下であるのに比べ、結膜では平均滞留時間が5.7時間と長い値を示した2) 。
ケトチフェンフマル酸塩は、肥満細胞からのメディエーター遊離を抑制し、ヒスタミンH1受容体への結合を遮断することで抗アレルギー作用及び抗ヒスタミン作用を示す。
ケトチフェンはヒスタミンによる気管支収縮(モルモット)、血管透過性亢進、皮膚反応(ラット)等を抑制する4) 。
ラットおよびモルモット実験的アレルギー性結膜炎モデルにおける結膜での色素漏出量を指標として、ケトチフェン点眼液0.05%「日東」とザジテン点眼液0.05%の抗アレルギー作用を比較検討した。その結果、両剤ともコントロール群に比して有意な抗アレルギー作用を示し、両剤間に有意な差は認められず、両剤は生物学的に同等であると判断された11) 。
ケトチフェンフマル酸塩(Ketotifen Fumarate)
4-(1-Methylpiperidin-4-ylidene)-4H-benzo[4,5]cyclohepta[1,2-b]thiophen-10(9H)-one monofumarate
C19H19NOS・C4H4O4
425.50
白色〜淡黄白色の結晶性の粉末である。メタノール又は酢酸(100)にやや溶けにくく、水、エタノール(99.5)又は無水酢酸に溶けにくい。
約190°C(分解)
**プラスチック点眼容器:5mL×10本
1) Christensen,M.T.et al.:CLAO J.1998;24(4):227-231
2) 太田真一ほか:臨床医薬.1988;4(11):2183-2191
3) 三国郁夫ほか:臨床評価.1989;17(2):275-297
4) Martin,U.et al.:Arzneim.-Forsch.1978;28(5):770-782
5) 熊谷朗ほか:メディカルサンド.1980;8(2):87-93
6) 岸本真知子ほか:アレルギーの臨床.1984;4(2):149-151
7) Morley,J.et al.:Agents and Actions Suppl.1988;23:187-194
8) Arnoux,B.et al.:Am.Rev.Respir.Dis.1988;137(4):855-860
9) 山口武ほか:医薬品研究.1989;20(1):48-56
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