劇薬
処方箋医薬品 注)
注) 注意―医師等の処方箋により使用すること有効成分 | 1錠中、日局ピリドスチグミン臭化物 60.0mgを含有する。 |
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添加剤 | 軽質無水ケイ酸、トウモロコシデンプン、ポビドン、アルファー化デンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、白糖、コメデンプン、アラビアゴム末、パラフィン、流動パラフィン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄 |
剤形 | 糖衣錠 | |
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色調 | だいだい色 | |
外形 | ||
大きさ | 直径 | 約9.2mm |
厚さ | 約5.2mm | |
質量 | 約350mg | |
識別コード | KW600 |
重症筋無力症
通常成人1日3錠を1日3回に分けて経口投与する。
ただし、医師の監督下に症状に応じて、適宜、用量および服用回数を増減することができる。
気管支平滑筋を収縮させ、気管支喘息の症状を悪化させるおそれがある。
冠血流を著しく低下させるおそれがある。
心拍数低下を起こすおそれがある。
胃液分泌を亢進させ、症状を悪化させるおそれがある。
てんかんの症状を悪化させるおそれがある。
パーキンソン症候群の症状を悪化させるおそれがある。
高い血中濃度が持続するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始するなど投与量に留意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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脱分極性筋弛緩剤
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脱分極性筋弛緩剤の作用が増強するおそれがある。 |
本剤が脱分極性筋弛緩剤の代謝を阻害するためと考えられている。 |
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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副交感神経抑制剤
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副交感神経抑制剤は、ムスカリン様作用を隠蔽し、本剤の過剰投与を招くおそれがある。 |
本剤と拮抗する。 |
コリン作動薬
コリンエステラーゼ阻害薬
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コリン作用が増強するおそれがある。 |
本剤はコリンエステラーゼを阻害するため、相互に作用が増強する。 |
本剤の過剰投与によりニコチン様作用として呼吸筋麻痺、線維性攣縮が、ムスカリン様作用として腹痛、下痢、発汗、流涎、縮瞳、徐脈等があらわれることがある。,
5%以上 |
1〜5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
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骨格筋 |
骨格筋の線維性攣縮 |
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消化器 |
下痢(14.8%)、腹痛(14.1%)、流涎 |
悪心 |
腹鳴 |
嘔吐 |
循環器 |
動悸 |
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その他 |
発汗 |
頭痛 |
流涙、気管支分泌の亢進、耳鳴、発疹 |
縮瞳 |
コリン作動性クリーゼ(腹痛、下痢、発汗、流涎、縮瞳、線維性攣縮、徐脈等)が起こるおそれがある。,
*PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
66例(小児14例、成人52例)の一般臨床試験における有効率は87.9%(58/66例)で、症状別臨床効果は以下のとおりであった4) 。
表17-1 症状別臨床効果症状
有効率(%)
(有効以上)
眼瞼下垂
複視
構音障害
嚥下障害
咀しゃく障害
呼吸障害
四肢脱力
92.6(50/54)
81.3(26/32)
84.6(33/39)
82.1(32/39)
80.0( 4/ 5)
61.3(19/31)
93.3(42/45)
ピリドスチグミン臭化物(Pyridostigmine Bromide)
3-Dimethylcarbamoyloxy-1-methyl pyridinium bromide
C9H13BrN2O2
261.12
白色の結晶性の粉末で、においはないか、又はわずかに特異なにおいがある。
水に極めて溶けやすく、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品1.0gを水10mLに溶かした液のpHは4.0〜6.0である。
潮解性である。
153〜157°C
*SP包装及びPTP包装開封後は、湿気を避けて遮光して保存すること。
*100錠[10錠(SP)×10]
100錠[10錠(PTP)×10]
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