試算例から見るBESTの特徴
建築
空調
- 空調の試算例(コージェネレーションシステムの試算例)
- 空調の試算例(ZEBと環境シミュレーション)
- 空調の試算例(ZEB化を目指した改修案件におけるBEST活用例)
- 空調の試算例(種々の未利用エネルギーの導入効果の比較)
- 空調の試算例(連成計算による空調設備機器容量の自動調整の例)
- 空調の試算例(水蓄熱式空調方式にインバーター熱源を採用した場合の省エネルギー効果)
衛生
TRYBEST(例題演習テキスト)
本テキストは、主にユーザー向けに「ひとりひとりがコピペ感覚で動かせる」をコンセプトに作成し、機能や結果の活用方法など実務に応えうる内容を扱っています。
ゼロから自分で計算モデルを作らなくても、用意されているモデルを使い、テキスト通りに動かしてみることによって、BESTのいろいろな機能を体験できます。
例題演習によるBEST 体験
TRYBEST 2021 - 09 テキスト目次
1.建築計算編
1.1 最大負荷計算を体験しよう
- 1.1.1最大負荷計算と5つの気象データタイプを経験してみよう
- 0.0.0付録1.1.1 オフィスの最大熱負荷計算の条件と結果概要
- 1.1.2近隣都市での負荷比較や海外都市の計算を経験してみよう
- 0.0.0付録1.1.2 事務所ビル基準階の断面モデル(2 ゾーンオフィス)の計算設定条件
- 1.1.3窓ガラス種類やブラインドの使用法による差を検討してみよう
- 1.1.4エアフローウィンドウの通気効果を比較してみよう
- 1.1.5ダブルスキンの各階タイプと多層タイプを比較してみよう
- 1.1.6ルーバーの方位による効果を比較してみよう
- 1.1.7ゾーン間換気の有無による結果を比較してみよう
- 1.1.8予冷熱時間の長さや外気カットについて検討してみよう
- 1.1.9非空調隣室温の設定法を考えてみよう
- 1.1.10ファサードのケーススタディをしてみよう
1.2 年間負荷計算を体験しよう
- 1.2.1年間負荷計算と装置容量入力を経験してみよう
- 1.2.2海外都市の計算を経験してみよう
- 1.2.3エアフローウィンドウ・ダブルスキン・ルーバの年間効果を比較してみよう
- 1.2.4昼光利用で照明制御すると年間負荷はどうなるか調べよう
- 1.2.5窓面積の変化による影響をみてみよう
- 1.2.6内部発熱が極端に少なくなると暖房は効かないのか調べてみよう
- 1.2.7装置容量を過小・過大にするとどういう影響がでるだろうか
- 1.2.8自然換気の効果を検証してみよう
- 1.2.9外気導入制御の効果を検証してみよう
- 1.2.10自然換気・外気導入制御の効果を検証してみよう
1.3 住宅負荷計算を体験しよう
- 1.3.1住宅の最大負荷計算、年間負荷計算の特徴を体験しよう
- 1.3.2住宅のモデリングの方法を検討してみよう
- 1.3.3木造住宅とRC住宅の暖房立ち上がり特性を比較してみよう
- 1.3.4高気密・高断熱住宅の特性を調べよう
2.設備計算編
2.1 空調システムシミュレーションを体験しよう
- 2.1.1種々の未利用エネルギーの導入効果を比較してみよう
- 2.1.2熱源方式による電力デマンドと年間のエネルギー消費量を比較してみよう
- 2.1.3予熱時外気カット、外気冷房、アースチューブの利用などの効果検証をしてみよう
- 2.1.4室外機容量ダウンによる室温と省エネルギー効果を検証しよう
- 2.1.5潜顕分離空調を検討してみよう
- 2.1.6専門版に設計ツールで作成したシステムを読み込んでみよう(パッケージ)
- 2.1.7専門版に設計ツールで作成したシステムを読み込んでみよう(セントラル)
- 2.1.8BEST ファミリー(簡易版)の特徴を活かして建築及び設備システムの検討を行おう
- 2.1.9熱源機器の部分負荷特性をチェックしよう
- 2.1.10放射空調を計算してみよう
- 2.1.11躯体蓄熱による設備容量の低減効果を計算してみよう
2.2 コージェネレーションシステムの計算を体験しよう
- 2.2.1コージェネレーションシステムの計算を体験してみよう
- 2.2.2排熱利用の優先順位を変えてみよう
- 2.2.3発電制御方式によるエネルギー消費量の違いを比較しよう
- 2.2.4実用化が期待される高効率発電機の導入効果を模擬してみよう
2.3 蓄熱システムの計算を体験しよう
- 2.3.1熱源システムを非蓄熱式から水蓄熱式に変更してみよう
- 2.3.2水蓄熱方式のいろいろな設定方法を体験してみよう
2.4 衛生システムシミュレーションを体験しよう
- 2.4.1節水器具への回収効果を計算してみよう
- 2.4.2雨水利用による上水削減率を計算してみよう
- 2.4.3地域や集熱器タイプによる太陽熱利用給湯の効果の違いを計算してみよう
2.5 電気システムシミュレーションを体験しよう
- 2.5.1太陽光発電の設置条件による年間発電量の違いを見よう
- 2.5.2太陽光発電に蓄電池を加えた効果を計算してみよう
2.6 運用実績を用いた検討を体験しよう
- 2.6.1専門版で実測値を用いた部分システムの計算をしてみよう
3.総合計画編
3.1 設計ツールを体験しよう
- 3.1設計ツールを使用して省エネ検討を体験しよう
- 3.1.1設計ツールの最大熱負荷計算を体験しよう
- 3.1.2最大熱負荷を低減する検討手順を考えてみよう
- 3.1.3設計ツールの年間熱負荷計算を体験しよう
- 3.1.4一次エネルギー計算を体験しよう
3.2 省エネ基準対応ツールを体験しよう
- 3.2.1PAL*を低減する検討手順と最小値を考えてみよう
- 3.2.2実用的な建物入力のモデリング化を考えてみよう
3.3 設計の検討に活用してみよう
- 3.3.1高層建築をモデリングしてみよう
- 3.3.2熱源システムを比較検討してみよう
- 3.3.3ペリメータ空調を比較検討してみよう
- 3.3.4デマンドレスポンスの検討をしてみよう
3.4 建物のZEB 化検討計算にTRYしてみよう
- 3.4建物のZEB 化検討計算にTRYしてみよう
- 3.4.1ZEB化前の一次エネルギー消費量を計算してみよう
- 3.4.2省エネルギー技術の個別効果を確認しよう
- 3.4.3ZEB化建築の総合効果を確認しよう
4.住宅計画編
- 4.1住宅版を体験してみよう
- 4.2断熱性能を向上して冬の暖かさを確認しよう
- 4.3床暖房の計算をしてみよう
- 4.4猛暑日の熱中症の危険性を確認してみよう
- 4.5浴室暖房を導入し浴室の暖まり方を確認しよう
- 4.63電池(太陽電池、燃料電池、蓄電池)住宅を導入したZEHの計算をしてみよう
- 4.7LED照明を導入しよう
- テキスト(ver.2021-09)(約55MB)
- 1建築計画編(約105MB)
- 2設備計画編(約235MB)
- 3総合計画編(約1MB)
- 4住宅計画編(約0.2MB)
例題データ(ver.202109)
※(注記)例題データの内容は、テキストの巻末付録「サンプルデータリスト」を参照してください。
BESTファミリー
BEST設計ツール
「設計段階」では建築物の一次エネルギー消費量、年間熱負荷及び最大熱負荷計算、「運用段階」では設定温度や内部発熱密度、運転時間など使用実態に合わせた運用面における省エネ対策やその検証にも活用できるツールで、省エネ検討・評価・検証などライフサイクルツールとして活用できます。実務的に最も使い易いツールとなっています。
「なお、建築物省エネ法の申請計算に対応した「省エネ基準対応ツール」と同様の入出力環境(ユーザーインターフェイス)を備えています。申請用で規定する各種の計算条件等を変更出来るなど、設計・運用段階用として自由度の高い機能を持っています。
「設計ツール」で入力したデータと「省エネ基準対応ツール(Ver.3.0.2以降」とは相互にデータ互換性があります。
入力画面例(建築形状、様々な空調熱源の入力)
結果画面例(一次エネルギー、年間熱負荷の結果)
- 1)建築形状をビジュアル入力
設計図に即した建築平面形状をビジュアルで入力することが出来ます。
- 2)種々の室用途や建築材料、設備システムに対応した計算
さまざまな室用途の標準的な内部発熱や使用時間のデフォルトが用意されている他、スケジュールや運転時間を変えて計算が出来ます。
建築材料を自由に組み合わせて実際に使用する床、壁、天井を再現できます。
豊富な設備システムが用意されているため、ユーザーは、システムを選択して設備容量を入力、室との接続系統を定義するだけです。
- 3)省エネ効果の交互作用を計算
昼光利用による照明用電力や空調負荷の削減、断熱強化や外部遮蔽など複合的な省エネ手法について、精度の高い計算を行います。
- 4)多くの検討ケースを一度に計算
部分的に入力条件を変えて多くの計算を一度に実行可能です。
- 5)再生可能エネルギーや未利用エネルギーの計算
河川水や地中熱などの未利用エネルギーの検討や太陽光発電と蓄電池の計算が出来ます。
- 6)入力データのエキスポート
設計ツールで検討し、更に深く検討する際に専門版に入力データをエキスポートできる機能があります。
BEST省エネ基準対応ツール
建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)で規定する計算条件等に準拠し、省エネ適合性判定・届出及び建築物エネルギー消費性能向上計画の認定等の申請を目的とした評価ツールです。
なお、本ツールは、国土交通大臣がエネルギー消費性能を適切に評価できる方法として位置付けられています。
技術的助言(4-5頁参照)
「省エネ基準対応ツール」で入力したデータと「設計ツール」とは相互にデータ互換性があります。
- 講習会における質問に対する回答
一次エネルギー結果の出力例(申請用)
BELS申請用の結果出力例
BEST-H(住宅環境設計ツール)
スマートウェルネス(健康・省エネ)住宅の検討に向けた総合的な建築・設備のエネルギー消費量算出ツール(BEST)で、室内温熱環境とエネルギー消費量を同時に算出できるシミュレーションプログラムです。
入力画面例(様々な住宅設備の入力)
結果画面例(時系列温度変化)
- 1)温熱環境評価
多数室室温変動計算を行っており、室内温度、作用温度(OT)、PMV等による室内の温熱環境評価が可能です。平面図や時系列グラフにより、温熱環境の状況 を分かりやすく表示出来ます。
- 2)時刻別エネルギー計算
時々刻々のエネルギー消費量と発電量を計算出来ます。用途・エネルギー種別の集計グラフ・円グラフにより、一次エネルギー消費量の傾向や、ZEH達成などを確認できます。
- 3)ZEH検討/最適設備の導入検討 ※(注記)平成28年省エネルギー基準で定められている計算方法とは異なります。
太陽光発電、蓄電池、太陽熱利用給湯などの再生可能エネルギー導入によるZEH検討が可能です。また、ルームエアコン、床暖房、温水式浴室暖房、全熱交換器、燃料電池などの様々な住宅設備の導入と適正な容量の検討が行うことが出来ます。
- 4)生活パターンと連動した温熱環境やエネルギー消費の把握
スケジュールの登録により、生活パターンによるエネルギー消費特性を把握できます。在室パターンの入力により、曝露環境を確認することが出来ます。
- 5)世界の気象データの利用や新規材料の登録
拡張アメダス気象データや 、Energy Plus形式の気象データ(EPW)が利用できます。また、新規材料の登録が可能です。
BEST-H(住宅環境・健康評価ツール)
断熱リフォーム改修・新築の断熱検討で、スマートウェルネス(健康・省エネ)住宅を実現する簡便なシミュレーションプログラムです。
入力・結果画面例(簡易な入力と一次エネルギー、健康性評価)
- 1)実用的な検討ツール
一般的なモデル住戸をベースに、延床面積や工法、断熱仕様等の入力だけで比較・検討が可能です。新築又は改修時における断熱効果を容易に検討出来ます。
- 2)リフォーム前後の比較
新築の場合は、H28年省エネ基準、改修の場合は、建設年の省エネ基準程度の住戸を基準住戸とし、設計住戸との比較が可能です。
- 3)室内の温熱環境・一次エネルギー消費量・再エネ発電量の表示
冬期・夏期代表日の室内温熱環境、一次エネルギー消費量の表示が出来ます。断熱強化による室内環境の改善効果とエネルギーの削減効果、再エネ電力の導入効果を確認できます。
- 4)健康性・環境性の評価
健康性評価では、居住する人の起床時の最高血圧や、暖かさの評価による風邪の発症率を推計することが可能です。環境性評価では、住戸のCO2排出量を算出し、目標削減率に対する達成度を確認することが可能です。
関連情報
JSBC(一般社団法人日本サステナブル建築協会)「SWH(スマートウェルネス住宅)に関する研究」より、本ツールの計算結果からSDGs評価が出来るツールが公開されています。
専門版
「詳細検討を行う環境研究者・設備設計者」や「モジュール開発を行う研究開発者」向けツールです。建築計算は入力が明瞭でありかつ実務設計用としての多くの部屋の入力を容易にするエクセル利用の実用版も用意されています。
建築入力画面例(外気導入・自然換気制御の入力)
設備入力画面例(放射パネルの入力)
設備入力画面例(単管掘削孔・ボアホール、アースチューブの入力)
- 1)自由なモジュール開発
JAVA言語を用いたオブジェクト指向のプログラムであるため、自由にモジュールを開発し、エンジンに加えることができます。
- 2)単独の熱負荷計算が可能
各ゾーンの空調条件を入力するだけで独立した熱負荷計算(最大熱負荷、年間熱負荷、室温変動)が可能であり、設備との連成計算時と連成しない計算時とで解法の最適化を図っています。外気冷房・最小外気量制御・全熱交換器の熱回収など、外気負荷に関する省エネ手法の評価が可能です。
- 3)計算時間間隔の設定が可変
空調時間帯は短い間隔に、非空調時間帯は長い間隔にするなど、計算時間間隔の設定が可変です。
- 4)温熱環境評価やファサード省エネ手法の評価
出力される作用温度やPMVを利用した放射環境や温冷感の評価が可能です。
ダブルスキンやエアフローウィンドウの効果を評価可能です。また、・ブラインドのスラット角制御、照明調光制御の効果を簡易に評価可能です。
自然換気の効果を簡易に評価可能です。
- 5)テンプレートによる設備システムの構築
テンプレートとは事前にモジュールの接続された有意なパッケージであり、熱源廻りや2次側空調機などをはじめとする大小種々のものを用意しています。これらを組み合わせることで、様々なシステムシミュレーションが容易となります。