ヘアカラーの色にとって重要な毛髪領域を発見
日本人の髪色表現を広げる新ヘアカラー技術を確立

ヘアカラーの色にとって重要な毛髪領域を発見日本人の髪色表現を広げる新ヘアカラー技術を確立

ホーユー株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役 社長執行役員:佐々木 義広、以下ホーユー)は毛髪メラニン(注記)1に着目した研究を進めた結果、日本人に特徴的な毛髪メラニンを効果的に分解できる新ヘアカラー技術を確立しました。 この技術を今後の新製品開発に応用していく予定としております。

研究の背景と目的
ヒトの生来の髪色はメラニン色素によって決まります。当社では、毛髪のメラニン顆粒の大きさ、数、分布を定量的に調査してきました。そのなかで、日本人の毛髪は欧米人の毛髪より、メラニンの顆粒のサイズが大きく、毛髪コルテックスの外周部に多く存在することを発見しました。このメラニン顆粒が多く存在する領域を「リングゾーン」、リングゾーンに密集したメラニン顆粒群を「ヘビーメラニン」と称して、日本人の髪色を変化させる重要な領域として研究を行ってきました。今回、その成果として、リングゾーンにおけるヘビーメラニンを分解すると同時に、美しい髪色を実現する新ヘアカラー技術を確立しました。この技術によって、これまでよりも幅広い髪色表現が日本人の毛髪でも可能となりました。

研究の成果
本研究では、ヘアカラーのアルカリ成分である過炭酸ナトリウムに着目しました。過炭酸ナトリウムは、毛髪コルテックスの外周部のメラニンを選択的に分解できるため、リングゾーンのヘビーメラニン分解に適していることが分かりました。 また、毛髪はダメージや生活環境で金属が付着し、ヘアカラーの発色を妨げることが分かっています。 今回、特定の数種類のキレート剤を高配合することで、金属による影響を抑制し、どんな毛髪でも安定的に発色できるようになりました。 リングゾーンのヘビーメラニンをしっかり分解する過炭酸ナトリウムと毛髪を安定的に染め上げるキレート剤高配合を組み合わせることよって、美しい髪色を幅広く表現する新ヘアカラー技術を確立しました。

詳細は、ニュースリリースをご確認ください。

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関連リンク:学会発表

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