分析計との接続がさらに
スムーズになった「LabDAMS」
2025年03月10日
品質管理
LabDAMS
ブログ
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分析計との接続がさらに
スムーズになった「LabDAMS」
2025年03月10日
品質管理
LabDAMS
ブログ
進む品質管理DXに欠かせないLIMS。なかでもカスタマイズなく複数メーカーとの分析計を接続することができることで選ばれているのが日立ハイテクソリューションズの「LabDAMS」です。今回、分析計とのコネクションを強化し、より導入しやすいものとなりましたのでご案内します。
品質検査業務に必要なワークフロー機能などを備え、品質検査に関する情報を一元管理できるのが、LIMS(Laboratory Information Management System:検査データ管理システム)です。品質検査業務の効率化、データインテグリティ対応の強化など、利便性・信頼性の向上に欠かせないシステムです。
日立ハイテクソリューションズのLIMS「LabDAMS」は、カスタマイズなく複数メーカーとの分析計を接続することができ、データを自動転送できる点が、検査効率の向上や記録ミスの削減につながると高く評価されています。品質不祥事の発生といったリスクを減らすことになる点でも注目されています。
「LabDAMS」が強みとする分析計の接続については、今回、大幅にコストを抑えることが可能になりました。これまでは、分析計50台までの接続が可能な分析計接続オプション費用に加えて、接続する分析計の調査・接続作業をおこなう費用が、分析計1台ずつに必要でした。つまり分析計の台数が多くなると、この調査・接続費用がかさむことが、導入の障壁になることがありました。
「LabDAMS」のメリットをより活用いただくために、今回、調査・接続費用を大幅に抑えられるようになった点についてご説明します。
分析計はデータのフォーマットがメーカーごとに違います。他社のLIMSでは、その都度、分析計ごとにカスタマイズをしてデータを取っているのに対し、「LabDAMS」はマスター化が特長で、マスター画面で設定さえすれば、ファイルを自動で読み込んでデータをデータベースに蓄積することができます。
ただ、分析計接続がしやすい「LabDAMS」においても、繋いだことのないメーカーの分析計では、どういうフォーマットなのかから確認し、マスターの設定を構築していく必要がありました。そこには調査・接続作業が必要となり、一台ごとに費用がかかるものとなっていました。
今回、「LabDAMS」では、日立グループの優れた分析計などとのコネクションをより強化。標準接続で対応する分析計を大幅に増強することができました。分光光度計、原子吸光光度計、高速液体クロマトグラフィーにおいて、多くの分析計のフォーマットを前もって把握し、マスターを登録したもので出荷することが可能になったのです。
分析計を数十台保有するお客さまでは数千万円になることもあった調査・接続作業の費用が一気に削減でき、ベースとなる分析計接続オプション費用だけをいただくことで、データがすぐ取れるようになりました。
通常、接続には調査・構築・検証と進めるため、コスト以外に、相当の期間も要しますが、その3フェーズが必要なくなったことになります。
日立ハイテクソリューションズでは、「LabDAMS」が自社の運用に合っているのかどうかをお客さまに判断していただけるように、デモに力を入れています。
取引先ごとに異なる品質規定への対応、提出する検査成績書の重要性が高いお客さまでは、実際にお客さまが使っている検査成績書をいただいて、同じものが出せることまでを確認いただくこともあります。運用に合っていることがお客さま側でクリアになってからお見積もりをお出しし、導入のご検討をいただいています。
分析計の接続についても、日立ハイテクソリューションズにお任せいただくことも可能ですが、社内に作業ができる人を育てておきたいというご要望にもお応えし、必要なところまでのアドバイスをして運用まで見守らせていただくケースもあります。
マスター構築だけで、標準で分析計を繋ぐことができる「LabDAMS」は、カスタマイズを必要としないため、担当者が変わると使えなくなるような懸念がないことも大きなメリットです。さらにマスター構築さえ必要のない標準対応の分析計の増強で、より導入しやすくなりました。
現在、品質管理のDX化には二つの大きな流れがあります。
お客さまが自社内で作り上げてきたシステム、LIMSでは、ノウハウをもった方の定年退職などで技術継承が難しくなっており、製造、特に化学メーカーのお客さまなどではシステムベンダーに任せようという動きになっています。最低限のカスタマイズやアドオンなどで対応し、大枠は標準でいくという標準パッケージ化が進んでおり、一つの潮流となっています。
もう一つは、半導体や高機能化学メーカーなどでは、製造実績と製品品質データの管理と因果関係を分析していく意識、サプライヤーの品質管理も自社の責任としてとらえる意識、それこそがサプライチェーンを通じた品質リスク回避につながるという考え方に向かいつつあります。業種によっては、サプライチェーン全体で品質データを管理していこうという流れになっていくでしょう。
品質検査の健全化と信頼性の高いデータを提供する「LabDAMS」をぜひご検討ください。