Microsoft PowerPoint - 資料3-1_報告書の全体構成について


Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
Geospatial Information Authority of Japan
第3回 「国土を測る」意義と役割を考える懇話会
報告書の全体構成について
資料 3-1
報告書の全体構成について2第1部 「国土を測る」とは
第2部 「国土を測る」活動を取巻く課題とその分析
• 「国土を測る」とはどのようなことなのか、その活動を、様々な観点(目的、主体、歴史等)で紹介する。
• 「国土を測る」活動を支える新たな担い手が特に地方において不足しており、その確保が課題。
• 高度な「国土を測る」活動などへのニーズに対応が必要であり、これに対応できる高度な技術者が必要。
• 変化を続ける国土を正しく把握するために、継続して測ることや、高精度な位置情報を得ることができる仕組みが必要。
• 様々な主体による「国土を測る」活動を円滑に実施できるようにし、その成果を共有化できるような仕組みが必要。
• 「国土を測る」成果を正しく理解し、正しく利用することができるような教育が必要。
第3部 課題や問題点に対する対処方案
• 広報を強化することで、国民に対して「国土を測る」意義や役割を広く伝える。
• 「国土を測る」ことを理解し、その成果を正しく利用するために、地理教育を充実させる。
• 防災という切り口で、「国土を測る」活動や意義や役割を伝え、活用できる環境を整備する。
• 「国土を測る」活動を円滑に行う上で課題となる仕組みについて、解決に向けた検討や取組を進める。
第4部 具体的に取り組むべき事項
• 「国土を測る」活動の全体像や効果の明確化、数値化。
• 広報活動の充実や、教育現場の支援。
• 仕組みのあり方やその見直しに向けた検討体制の構築と、検討の開始。
第5部 未来社会における「国土を測る」意義と役割の実践に向けて
• 誰もが「国土を測る」意義や役割を知っている社会。教育の中で必ず教えられ、その重要性を理解しながらG空間情報を使う姿を目指す。
• 既存の制度の見直しや新たな仕組みの導入等を通じて、高度で効率的な「国土を測る」活動が行われるようになる。
• 高度な「国土を測る」活動の成果が、世の中の様々な場面で利用され、我が国の成長、経済発展に寄与する。
これまでの懇話会で頂いた意見や紹介した事例等を網羅的に含めることができるような構成とする。
各部分の詳細は、報告書骨子(素案)を参照。
詳細は、スライドNo.5を参照。
はじめに
• 懇話会の設立目的、背景を記述。「国土を測る」活動は従来より行われているが、新しい時代を迎える中で、変化や課題が生じており、
これを踏まえ、「国土を測る」活動がどうあるべきで、意義や役割を十分に発揮するために何をすれば良いのかを明らかにし、整理する
詳細は、スライドNo.4を参照。
意義や役割の目指す姿は、
スライドNo.3を参照。
【はじめに〜第3部】
赤字部分は、懇話会でご
意見をお伺いしたい箇所。
【第4部・第5部】
全体について、ご意見を
頂ければと思います。
はじめに(「国土を測る」意義と役割の目指す姿)3「国土を測る」意義や役割を十分に発揮させるためには、現在の意義や役割を明らかにすることに加え、将来どのような意義や役割を
担わなければならないのか、という点の検討も必要。
江戸時代
(伊能忠敬)
明治〜昭和
平成
(現代)
未来
求められる
測量精度
測量技術
事業の性質
ターゲット
測り手
技術者
次元
100 〜10-1 m程度
102 〜101 m程度 101 〜100 m程度 10-1 〜10-2 m程度?
歩測
天文観測
三角測量
光波測距
GPS(GNSS)
国家的事業、新規作成 目的別の個別事業、既存成果の更新
ごく一部の専門家 測量技術者 高度な測量技術者
一般人
2次元(地図) 3次元(立体化) 4次元(時間軸)
人が理解し利用するため
コンピュータ、ロボットが
理解し利用するため
地図の例
伊能図 地形図 3D地図
(国の形の把握、食料増産、徴税等)
(新たな地図の作成)
(個別インフラの整備、経済活動での利用)
(既存地図の部分的な更新)
第2部 「国土を測る」活動を取巻く課題とその分析4第2部では、「国土を測る」活動を取巻く課題として、以下のようなものを示すことを考えている。
共通する問題点
次世代の担い手確保
• 少子高齢化の進展に伴い、特に地方に
おいて「国土を測る」活動を行う技術者の
担い手が不足している。
• 「国土を測る」活動に対する理解が不十
分で、ネガティブなイメージも生まれており、
若者や学生をこの分野に誘引できない。
変化・変動する国土への対応
• 常に変化し続ける国土を把握するため、
測り続けることが必要で、そうしたことへの
理解も不可欠。
• 高精度な位置情報を得る仕組みを構築
することが必要。
高度なニーズへの対応
• 生産性の向上や自動化の進展などに伴
い、これまでよりも高精度に「国土を測る」
活動を行うことが必要。
• 高度な技術者の育成が不可欠であるとと
もに、そうした取組を円滑に実施するため
に、国民の理解が必要。
様々な主体の活動を円滑化
• 技術の進展により、一般の者も測ることが
できるようになる一方で、高精度に測るた
めの技術、技術者も必要。
• 効率的に「国土を測る」ことができるように
するためには情報の共有化が必要で、こ
れに適した仕組みが必要。
持続可能な開発に寄与
• 国連が進める持続可能な開発を達成す
る上で、様々な情報を統合化させる取組
が必要となっている。
• 「国土を測る」分野の取組や重要性につ
いて、国際化が進む中で多くの国民にそ
の価値を理解してもらうことが必要。
正しく理解して成果を利用
• 「国土を測る」成果を正しく利用できない
ことで、例えば防災分野では身の回りの
危険を正しく知ることができなくなる。
• 地理教育を充実させ、「国土を測る」活
動に目を向けてもらい、正しく成果を利用
できる環境を作ることが必要。
「国土を測る」意義や役割が国民に十分伝わっていない
地理教育が不十分で若いうちから接することが少ない
活動内容や意義、役割が説明できるように整理されていない
円滑な実施を行うための仕組みの構築が必要
赤枠の項目は、懇話会で
ご意見をお伺いしたい箇所。
第4部:具体的に取り組むべき事項(案)5意義と役割の明確化、整理
広報の推進
教育現場の支援強化
防災活動の着実な実施
仕組みの構築に向けた取組
「国土を測る」意義や役割を適切に伝えていくために、これまで具体化(数値化)や明確化が十
分とはいえない「国土を測る」活動の全体像や、効果などを国土地理院において早急に整理し、広
報や教育等で使用できるように、分かりやすい資料等として整理する。整理する際には、活動の担
い手(誰がどのように関わっているのか)を示すことに留意する。
広報のターゲットを明確にし、それぞれのターゲットに合わせて、誰がどのような広報を行うべきかを示
した戦略を早急に策定する。その上で、国土地理院が運営する地図と測量の科学館等の施設や
資産も活用しながら、官民(国土地理院、広報推進協議会等)が協力して、効果的な広報活
動を実施する。
高校における地理教育の必修化の方向が示されたことを重要な機会としてとらえ、充実した地理教
育が実施されることを目指し、教員や教育現場の支援のための取組を、国土地理院が中心となっ
て、関係者と協力して進める。
防災分野が「国土を測る」活動の1つの有効な適用分野であることを踏まえ、「国土を測る」意義
や役割についても理解が進むように留意しつつ、国民にとって必要な防災(災害)に関する情報を、
正確に分かりやすく発信する。また、特に初等教育を対象に防災教育の充実に向けて関係者と連
携をしつつ、取組を強化する。
適切な「国土を測る」活動を行うことが、意義や役割を正しく伝えることにつながることから、活動
の円滑な実施に当たって必要となる仕組みや、その仕組みの構築に当たっての具体的な課題
等について検討するため、有識者による検討の場を早急に設置し、検討を開始する。
第4部では、「国土を測る」活動について、その意義や役割を適切に発揮するためにどのようなことを関係者がすべきか、という点に
ついて整理(記述)し、懇話会として提言する形とする。

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