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2025年8月26日

三原大臣記者会見(令和7年8月26日)

令和7年8月26日、三原大臣が記者会見を行いました。
(令和7年8月26日(火)10時40分から10時49分まで 於:中央合同庁舎8号館1階S103会見室)

1. 発言要旨
本日、私からご報告1件がございます。令和8年度予算概算要求は、今週末にも財務省に提出する予定としております。
要求の全体像は、提出後にご説明をさせていただく予定でありますけれども、概算要求を行う中でも、特に、今回新たに重点を置いた事項をご説明させていただきたいと思います。
こども政策につきましては、私自身の経験もあり、妊娠・出産の希望があってもそれが叶えられていない方たち、その原因は心身の状況はもちろん、仕事の事情などいろいろございますけれども、こうした方たちへ寄り添い、そしてまた、妊娠・出産の希望を叶えることができる環境づくりと支援に取り組みたいと考えてまいりました。
こうした思いから、現場の方々や、様々な皆さんの声を聞きながら、また庁内で検討を踏まえてまいりまして、今回の概算要求では、「プレコンセプションケアの普及等に向けた取組の強化」を重点事項として要求する予定であります。
「性と健康の管理の推進や妊娠出産に関する希望の実現」を、今後のこども政策の主要テーマの一つに新たに位置づけ、取組を抜本的に強化したいと考えています。まず来年度は、「プレコンセプションケアの普及」、「思春期における健康相談」、「不妊治療等のアクセス支援」、「卵子凍結モデル事業による環境整備」といった4つの新規・拡充事業を予算要求いたします。
まず1点目、「プレコンセプションケアの普及」であります。本年をプレコンセプションケア「元年」、「プレコン元年」と位置づけて、プレコンを若い世代の「みんな、自分のために、当然に」とするべく取組を大規模に展開したいと考えております。
具体的には、来年度、全国の学校や職場などで600回以上、合計1万人以上の規模を対象にセミナー等の情報提供・普及啓発を展開してまいります。
次に、「思春期健康相談体制の整備」です。思春期における健康管理は、生涯にわたる健康と活躍に極めて重要で、こども一人ひとり、また社会全体にとっても重要な課題であります。他方、情報不足や不安で、受診の機会を先延ばししてしまう、こどもや保護者が多いことも事実です。このため来年度、思春期のこどもが安心して産婦人科で健康相談できる環境をつくる事業を立ち上げます。
具体的には、オンライン相談の実施など、地域の産婦人科クリニックなどと連携をして相談体制を整備するとともに、こどもたちが産婦人科に行きやすい体制の整備として、こどもやその保護者向けの「チェックリスト」等を提供したり、あるいは医療従事者にも、思春期のこどもに寄り添った対応ができるように手引きを提供してまいりたいと考えています。
次に、「不妊治療等のアクセス支援」であります。住んでいる場所に関わらず、安心して不妊治療等が受けられるよう、交通費の8割を助成する事業の創設を要求いたします。同時に、産後ケア、産婦健診等についても、移動費の支援を行って、どの地域に住んでいても、妊娠・出産の希望がかなえられるような環境を整備いたします。
最後に、「卵子凍結モデル事業による環境整備」であります。来年度より新たに、加齢や疾病等による妊孕性低下への選択肢の一つである卵子凍結の環境整備を進めることとし、そのための所要の予算を要求いたします。
具体的には、正しい知識を持った上で選択を行うことが重要ですので、卵子凍結に関する情報提供事業を展開するとともに、「卵子凍結」と「生殖補助医療」の費用の一部を助成するとともに、データを収集して卵子凍結の更なる課題を検証するモデル事業を新規要求いたします。
以上、概算要求の重点事項と考えております。「性と健康の管理の推進や妊娠・出産に関する希望の実現」についてご説明をいたしました。
予算編成過程でもしっかりと対応して、冒頭に申し上げました通り、妊娠・出産の希望があっても、それが叶えられていない方たちに寄り添い、妊娠・出産の希望を叶えることができるような環境づくりにつなげていきたいと考えております。私からは以上です。

2. 質疑応答
(問)こどもの自殺についてお尋ねします。8月末となり、夏休みが明けて学校が始まる時期になりました。この時期は、こどもの自殺が増加傾向にあると言われています。こども家庭庁として、こどもの自殺に対する対策と、保護者へ求めることをお聞かせください。また、学校へ行きたくない・迷うこどもに向けて、大臣からメッセージもあれば併せてお聞かせください。
(答)こどもや若者の自殺は、夏休みなど長期休暇明け前後に増加する傾向がありまして、普段以上にこどもの心の不調へのアンテナを高めていくことが重要であると考えております。このため、本年も8月1日からこども・若者を対象に、自殺防止の啓発活動をこども家庭庁、内閣府孤独・孤立対策推進室、そして厚生労働省、文部科学省におきまして、連携して実施をしているところであります。
また、昨日25日からはJR東日本の電車内モニターで、「こどもの悩みを受け止める場に関するプロジェクトチーム」の動画を放映いたしまして、「相談したいけどうまく言葉にできない」と考えているこども・若者に対して、「自分のタイミングで、自分のペースで話してほしい」というメッセージを伝えています。
加えまして、私としては、近々こども・若者や、その周囲の方々に向けて、私自身の思いをメッセージにまとめてしっかりと発信していきたいと考えております。具体的には、こどもや若者の皆さんには、悩みや不安な気持ちがあるときには、誰かに話してみることも考えてみてほしい。あるいは、こども・若者に関わっておられる方々には、こどものそうした気持ちを尊重して寄り添うとともに、相談しやすい方法を一緒に考えていただきたい。といったことをお伝えしたいと考えております。
また、これらの内容は、近日中にメッセージとして発表後、こども家庭庁のホームページに掲載することはもとより、SNSなど様々な媒体を通じまして、こどもたちなど多くの方々にしっかりと届けていきたいと考えています。
発表後は報道関係者の皆様におかれましても、ぜひ周知にご協力をいただくようお願いをしたいと考えています。

(以上)

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