VOL.208 OCTOBER 2025
KAWAII CULTURE FROM JAPAN
[日本固有の生き物]オキナワカラスアゲハ
オキナワカラスアゲハは、日本本土最南部に位置する鹿児島県と沖縄県の間に位置する島々である奄美群島と、沖縄県とその周辺の島々からなる沖縄諸島に生息するアゲハチョウである。開張すると10cmを超え、翅は黒色を基調としているが、光の当たり方によって青色や緑色の光沢を放つ。後ろの翅には半月型の赤い模様があり、メスの方がより目立つ。幼虫の時はミカン科の落葉高木であるハマセンダンとカラスザンショウの葉を食べ、成長すると花で吸蜜し、地面で吸水する。冬には蛹で越冬し、3月から10月にかけて年4回発生するが、春に見られるオキナワカラスアゲハが最も色鮮やかであると言われている。
Photo: PIXTA