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あなたの街でも始まります! マイナ救急

ラジオ番組「杉浦太陽・村上佳菜子「日曜まなびより」」

今回のテーマは「あなたの街でも始まります! マイナ救急」。
もし、家族の緊急事態で救急車を呼んだ際、あなたは家族の病歴や飲んでいる薬など、正確に救急隊員に伝えられますか? どの情報も適切な処置を行うために必要なものですが、いざという時は、なかなか冷静に対応できないもの。そこで、命を守るために役立つのが「マイナ救急」です。マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」を提示するだけで、救急隊が処置を必要とするかたの病歴、服薬情報、通院歴など、救急活動に必要な情報を確認できます。
番組では、今年(2025年)10月1日から全国で始まる「マイナ救急」をご紹介! この取組で一命を取り留めた事例や、マイナ救急に関する疑問について、詳しく学んでいきます。あなたの街でも始まる取組です。是非、お聴きください。

[画像:2025年9月7日3ショット(マイナ救急)]

ゲスト
消防庁 救急企画室 課長補佐
金子 洋

ストリーミング(音声で聴く)

放送日
令和7年(2025年)9月7日
再生時間
18分39秒
配信終了予定日
令和9年(2027年)3月31日

文字で読む

杉浦
9月9日は、数字の語呂合わせで「救急の日」です。「救急医療や救急業務に対して正しい理解を深めようという日」なんだけども、佳菜子ちゃん、救急車って全国で1日にどれくらい出動していると思う?
村上
えー!? 最近やっぱり暑いし、よく散歩していても救急車のサイレンの音が聞こえてくるから、500とか...? もうちょっとあるのかな? 分かんないなー。
杉浦
2024年のデータだと、救急車の救急出動件数は年間でおよそ771万件。
村上
えーっ!!
杉浦
これを1日当たりで換算すると、およそ2万1,000件だって。これって、なんと! およそ4秒に1件出動していることになるんだよね。
村上
そうなんですね...。知らなかったです。本当に私たちは救急隊員の方々にお世話になってるんですね。
杉浦
お世話になってるんです! ちなみに、昨年の5月から9月にかけて、熱中症により救急搬送されたかたはおよそ9万8,000人。これは調査開始以降、昨年までで、最も多い搬送人数だったんだって。
村上
今年も暑いですよね。まだまだ暑いですし、やっぱり熱中症には注意してほしいですね。
杉浦
では、ここで佳菜子ちゃんに質問です! 佳菜子ちゃんは、家族が日頃飲んでいる薬の名前や、通っている医療機関の名称を知っていますか? これはですね、家族が突然の病気やけがで救急車を呼んだ時に、本人に代わって救急隊員に伝えることができますか? という質問です。
村上
うーん...。旦那さんは、大体把握してるから大丈夫だけど、お父さんとか教えてくれないですもんね。実家に帰ったら、お薬飲んでるの見たりするけど、ちゃんとは把握してないですね。それに、救急車を呼ぶ時って緊急性がある時ですよね。突然、激痛に襲われたり、けいれんや意識障害があったり。そんな時はきっと慌ててると思うから、もちろん家族のことだけじゃなくて、自分のことも、焦っちゃって出てこない可能性ありますもんね。
杉浦
そうだよね。救急車を呼ぶ時は、基本的に誰もが冷静ではいられない状況だから、そんな時、命を守るために役立つのが、今年(2025年)の10月1日から全国で始まる「マイナ救急」なんですね。ここからは、今日の講師に伺っていきましょう。消防庁救急企画室の金子 洋さんです。
村上
金子さん、この番組では、これまで「マイナ保険証」「マイナ免許証」と学んできているのですが、「マイナ救急」についても、なんとなくイメージはできるんですけど、詳しくは分からないので、今日は一からお願いします!
金子
はい。「マイナ救急」は、救急隊員が「搬送されるご本人のマイナ保険証」を活用して、そのかたの病歴などの情報を確認する取組のことなんです。
杉浦
ちなみに、マイナ保険証というのは「健康保険証として利用登録を済ませたマイナンバーカード」のことですよね。
金子
はい。このマイナ救急の取組により、病気やけがで救急車を呼んだ時、救急隊員にマイナンバーカードを提示していただくだけで、病歴や処方されている薬の情報、病院の受診歴などを伝えることができるんです。
村上
すごい!
杉浦
佳菜子ちゃん、救急隊員の任務って、病気やけがをされたかたのもとに駆けつけて、必要な応急処置を行いながら、搬送先の病院を選定して、病院まで搬送することなんだけどね。じゃあさ、その際に、非常に重要になってくることって何だと思いますか?
村上
いっぱいあるんでしょうけど、冷静な状況判断とか、応急処置に対する知識とか?
杉浦
でもね、それらを適切に行うために必要なのが、救助が必要なかたの、「これまでの病気やけがなどに関する情報」なんだよね。だから、実はこういった情報を的確に収集することが非常に重要になってくるんですよね、金子さん。
金子
はい。119番通報で駆けつけた救急隊員は、搬送されるご本人のお名前や生年月日など基本的な情報のほか、かかりつけ病院やこれまで服用しているお薬など、様々な情報の聞き取りを行うんです。これらの情報は、搬送する病院の決定や救急車内での処置、また病院到着後すぐに治療を始めるための準備などに役立てられていて、ご本人の命を守るために欠かせないものなんです。
村上
そうですよね。そのかたの持病や服用されているお薬によって、応急処置なども変わってくる可能性がありますもんね。
金子
そうなんです。ですが、先ほどお二人がお話されていたように、病気やけがで苦しむご本人や、気が動転しているご家族は、これらの情報を正確に伝えることができない場合があります。そのような状況でも、マイナ救急で正確な情報を入手できれば、ご本人やご家族が説明する負担が軽減されるだけでなく、その情報を基に、より適切な処置が受けられます。これがマイナ救急の最大のメリットなんです!
杉浦
これはメリットですね。
村上
マイナ救急は命を守る取組なんですね。でも確か、マイナ保険証を利用する時は本人確認が必要でしたよね? カードリーダーによる顔認証とか、暗証番号入力とか。
金子
マイナ救急では暗証番号の入力による本人確認は、原則必要ありません。保険証として利用登録を済ませたマイナンバーカードさえあれば、救急隊員がカードの顔写真を見て本人確認を行います。
村上
マイナ救急では、マイナ保険証の利用に本人の同意は必要ないんですか?
金子
事前にご本人の同意をいただくことになります。仮に、ご本人に意識がないなど、同意を得るのが困難な場合で、生命、身体の保護のため必要な場合は、同意なしで情報を確認することもあります。
杉浦
大事なマイナンバーカードですけども、佳菜子ちゃん、前、持ってないって言ってなかったっけ?
村上
持ってなかったんですけど、この番組で「マイナ保険証」とか「マイナ免許証」のことを学んで、ついに取得しました! この間マイナンバーカードで、初めて住民票とか印鑑証明もコンビニで取得できました。
杉浦
佳菜子ちゃんがその便利さを実感したところで、ここからは、実際にマイナ救急が活用された事例や、素朴な疑問など伺っていきましょう。
村上
金子さん、マイナ救急は10月から全国で始まるということですが、すでに活用されたケースもあるそうですね。
金子
はい。昨年度(2024年度)、一部の消防本部において、およそ2か月間の実証を行いました。この間、マイナ救急により情報を確認した件数は1万1,000件ほどで、一命を取り留めたケースが複数あったんです。
杉浦
では、ここで活用事例をいくつかご紹介しましょう。まずは「飲んでいる薬の情報から一命を取り留めたケース」です。
村上
金子さん、これはどんな状況だったんですか?
金子
70代の男性から「足がふらつき、意識がもうろうとしている」と119番通報があり、出動したところ、通報者は実際に救急隊員との意思疎通が困難な状況でした。そこで、すぐさまマイナ救急で情報を確認したところ、薬の情報から消化管出血による貧血を疑い、緊急内視鏡と緊急輸血が可能な医療機関を選定して搬送しました。
村上
症状と薬の情報だけで適切な医療機関を選定したってことですか?
金子
はい。このケースの場合、飲んでいる薬の効果や現在の男性の症状から病名を推測して、適切な医療機関を選定することができたんです。そのため、速やかに緊急手術を行い一命を取り留めることができました。搬送先の医師も、薬の情報を事前に得られたため、緊急手術など事前の準備ができて、マイナ救急の効果の大きさに驚いたそうです。
村上
搬送する医療機関が違う所だったら、緊急手術に対応できなかったかもしれないですもんね。そう考えると、マイナ救急すごいですね。
杉浦
救急隊員のかたの現場での判断も素晴らしいですよね。では続いて、「職場で心肺停止状態になったけれど、一命を取り留めたケース」です。
金子
このケースは、倒れたのが60代男性。同僚が119番通報したものの、搬送される本人の病歴や薬の情報などは把握していませんでした。
村上
同僚だと通報はできても、そこまでは知らない場合が多いですよね。
金子
そのため、救急隊員は救命処置と並行してマイナ救急により情報を確認し、そのかたに脳梗塞、高血圧、大動脈疾患があることや、薬の情報などを把握しました。搬送先の医療機関にそれを伝えることができたため、速やかに緊急手術を行えて、一命を取り留めることができました。そのかたは、その後退院して社会復帰もされているそうです。
村上
よかったですね。人はいつどこで倒れるか分かりませんから、マイナ保険証は常に持っておいた方がいいですね。
杉浦
そうだね。交通事故に遭うこともあるからね。マイナ保険証を常に持ち歩くことが「命を救う第一歩」ですね、金子さん。
金子
はい。また、「マイナンバーカードは財布にしまっている」など、「いつもどこにあるか」をご家族で共有しておくことをお勧めします。そうすることで、119番通報時にもすぐに対応できるので安心です。近年は高齢のご夫婦のみで暮らしているかたも多く、救急搬送の6割が高齢のかたということからも、この機会にご家族で保管場所を確認していただければと思います。
村上
ご高齢の家族がいるかたは、一緒に暮らしていても、そうでなくても、もしもの時のためにやっておきたいことですよね。私も一緒には暮らしてないんですけど、94歳のおばあちゃんが2人、元気にいてくれてるので、今度会った時に、マイナンバーカードやマイナ保険証のこと話してみようかなと思います。ちなみに、マイナンバーカードって持ち歩いて大丈夫ですか?
金子
はい。マイナンバーカードのICチップには税金や年金の情報、病歴などのプライバシー性の高い情報は記録されていませんので、安心して持ち歩いていただいて大丈夫です。
村上
よかったです。ところで、素朴な疑問なんですが、マイナ保険証で確認できるのは、病歴や処方薬、受診歴といった情報ですよね。でも、マイナンバーカードでは年金や税金の情報も見られますよね? そういった情報も、救急隊員のかたに見られてしまったりもするんでしょうか?
金子
いえ、そうした疑問を持たれるかたもいらっしゃるようですが、マイナ救急で救急隊員が確認するのは、救急搬送されるご本人の「氏名」「生年月日」「住所」「受診した医療機関名」「病歴」「薬剤情報」「特定健診の情報」など、救急活動に関する情報です。
杉浦
「特定健診」というのは、「生活習慣病の予防のためにメタボリックシンドロームに着目した健診」と「後期高齢者健診」のことですよね。
金子
はい。ですから、救急活動に関係のないプライバシー性の高い情報は見ることはできません。
村上
救急隊員が確認できるのは、あくまでも、救急活動に関することだけ、ということですね。安心しました。
金子
救急隊にはあなたの情報が必要です。マイナ救急は、命に関わる一刻を争う場面で、救急隊員があなたの病歴などの情報を正確に把握することで、皆さんが、より適切な処置を受けられる取組となっています。今年(2025年)の10月1日から、あなたの街でも始まりますので、皆さんご自身の「もしも」のために、マイナ保険証を持ち歩いていただければと思います。
村上
今日の話を聞いて特に注目したのは、「あなたの命を守る マイナ救急」です。
杉浦
10月1日から始まりますからね。僕は、「もしものために マイナ保険証を持ち歩こう! マイナ救急」。持ち歩かないと効果は発揮できないのでね。

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