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6月は環境月間 心地よい暮らしのために、今できる選択を。

ラジオ番組「杉浦太陽・村上佳菜子「日曜まなびより」」

今回のテーマは「6月は環境月間 心地よい暮らしのために、今できる選択を。」
想像してみてください。あなたが旅に行くとしたら、どんな交通手段や宿を選択しますか? その選択は、環境にも配慮したものですか? この番組では、気候変動や海洋汚染などの環境問題について度々取り上げてきましたが、私達の日々の行動が必ずしも環境に配慮しているとは限りません。一方で日々の生活の中には、将来にわたって、体や心、社会にも良い、いわゆるウェルビーイングをもたらすような活動で、それが結果的に環境にも良いという選択が、実はたくさんあります。
番組では“心地よい旅”の計画を例に、その選択が環境とどのように関わるのか、改めて考え学んでいきます。環境月間を機に、皆さんにとっての“心地よい選択”についても考えてみませんか?

[画像:杉浦太陽さん、村上佳菜子さん、環境省ゲストの3人が、「環境の日&環境月間」のポスターを紹介。]

ゲスト
環境省 大臣官房
総務課 広報室 室長
浜島 直子

ストリーミング(音声で聴く)

放送日
令和7年(2025年)6月8日
再生時間
19分57秒
配信終了予定日
令和9年(2027年)3月31日

文字で読む

杉浦
この番組がスタートして1年と3か月が経ちました。これまで度々、気候変動とか海洋汚染によって地球環境が危機的状況だっていう話が出たじゃない。
村上
たくさん出てきましたね。この状況を変えていくために、つい先月は、私たち一人ひとりが環境に配慮した商品やサービス、行動を選択していこうという「グリーン志向消費」を学びましたよね。「節水を心掛けよう」とか「過剰包装はお断りしよう」とか。「洗濯表示を見て素材にあったケアをしよう」、これ、ちょっとやってなかったなーとか。いろいろ気付きもありましたよね。やっぱり衝撃だったのが、「中濃ソース大さじ1杯を流すと、魚が住める水質にするにはバスタブ1.3杯分の水が必要になる」とか、「2.2秒ごとにサッカー場1面分の森林が失われている」とか。びっくりな話もありましたよね。
杉浦
こうやって聞かないと、知らないよね。
村上
私、あれからお料理した後、ちゃんと、(あらかじめ汚れを)拭いてからお皿などを洗うように、前回教えてもらったことを実践しています!
杉浦
大事だよね。こういう取組が増えていくと、環境が変わっていくからね。あと、少し前の話になるけど、餃子に使われる豚肉は国産なんだけど、豚の餌は海外から輸入されてるから、輸送にはより多くのCO2が排出されてるなんて話もあったじゃない。だから日本の食は海外の自然の恵みに依存しているんだよね。
村上
環境のことを考えると、国産の野菜や穀物を選択するほうがいいっていうことですよね。今日も、そうした環境に関することを学んでいくってことですか?
杉浦
そういうことです。6月は環境月間なので、より多くのかたに環境に配慮した消費行動を選択してもらいたいと。環境にいいこと、いわゆるエコ活動。一人ひとりができることをコツコツやることが大切ということですね。
村上
あの、素朴な疑問なんですけど、そもそも、なんで6月は環境月間なんですか?
杉浦
それはですね、国際的な記念日「世界環境デー」が6月5日なの。日本ではこの日を「環境の日」、6月全体を「環境月間」と定めているからなんだよね。実は、6月5日を「世界環境デー」にすることを最初に提案したのは、日本なんだって。
村上
え、そうなんだ。めっちゃ誇らしい! より日本が好きになりました。
杉浦
ここからは、今日の講師に教えていただきましょう。環境省広報室の浜島 直子さんです。
村上
浜島さん、6月5日を「世界環境デー」にしようと提案したのは日本だったんですね。
浜島
はい。「世界環境デー」は、今から53年前の1972年6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められました。この会議は、環境問題について話し合われた初めての国際的な会議だったんです。この会議に出席した日本は、この日を「世界環境デー」として、世界中の人々が環境保全への意識を高め行動する日にしようと提案し、国連により採択されたんです。
村上
なるほど! 誇らしいです。
浜島
そうですね。ただ、近年の世論調査などを見ると、残念ながら実際の消費行動が、必ずしも環境に配慮しているとは限らないことも分かっているんです。
村上
「環境にいいこと」って、ちょっと窮屈な印象がありますね...。
浜島
そうですね。環境のためにと我慢して活動しても、長続きしないのでお勧めはできません。それよりも、将来にわたって、体にも、心にも、社会にもよい状態、いわゆる「ウェルビーイング」をもたらすような活動で、結果的に環境にも良い、というものがたくさんありますから、そうしたものを日々の生活の中で選択していただければと思います。
杉浦
ウェルビーイング、学びましたね。マインド大事。ほら以前、断熱性能の高い省エネ住宅について学んだことがあったじゃない。その時に、省エネ住宅にすれば節電はもちろん、熱中症の予防やヒートショックの防止など健康面のメリットが期待できるだけじゃなくて、快適に心地よく暮らすことができるから、生活の質や幸福度が上がるかもって話しもしたよね。
浜島
そのとおりです! 今挙げていただいた「省エネ住宅を選択する」というのも一例ですが、家を買うような大きな場面でなくても、選択の場面はたくさんあります。そこで環境省では本年度の「環境の日・環境月間」のテーマを「心地よい暮らしのために、今できる選択を。」としました。多くのかたに、日々直面する選択が環境とどのように関わり、それが日々の暮らしや幸福度にどのようにつながるのかなど、考えを深めていただければと思っています。
杉浦
ということで、ここからは、例えば旅をするという場面になったとき、僕と佳菜子ちゃんで、僕たちにとって「心地よい旅」とはどんなものか、計画を立ててみようと思います。どんな選択をすると環境に配慮しつつ心地よい旅になるのか、一緒に考えてみましょう。佳菜子ちゃん、まずは旅先、どこにしましょう?
村上
私と太陽さんと言えば、やっぱり自然じゃないですか? 海も山もあって...。
杉浦
自然大事だね。どっちがいい?
村上
うわー...、海ー!(笑)
杉浦
海ー! 俺も海。
村上
やっぱり自然の中に行くと、風の音とか波の音とか鳥たちの音とかが。都会にいると聞こえない、鮮明に聞こえてきたりして、心から癒される。
杉浦
都会と音が違うよね。空気ももちろん。
村上
そういう所に行くとリラックスできるから、絶対心地よい旅になると思いますし、太陽さんは、お子さんたちと農業体験とか漁業体験もできそうですね。
杉浦
いいね! 海で定置網を引いたりとかね、最高じゃん。そういった体験をすると、日頃、スーパーで買ってる野菜とか魚が自然の恵みなんだっていうことを、リアルに実感できるから、自然を大切にしなくちゃって、心から思えるようになるんだよね。じゃあ次、交通手段、どうしますか? 例えば、東京から長野県や山梨県などの自然豊かな所へ行くとするなら、何を選択する?
村上
やっぱり私は車の運転が好きなので、車で行きたいかなーって思うんですけど。車があった方が、例えば、道の駅行こう!とかできるし。道の駅大好きだから。
杉浦
自由度はあるよね。これは、浜島さんに聞いてみましょうか。
村上
浜島さん、車でも大丈夫ですか?
浜島
そうですね。エコカーもありますし、車で移動される場合はエコドライブを心掛けていただければ環境にも、お財布にも優しいですよね。ただ、「公共交通機関を利用」することも選択肢に入れていただきたいなと思います。例えば、電車を利用すれば車よりCO2の排出量を削減することができますし、現地に着いたらレンタカーやシェアカーを利用すれば、移動に不便を感じることは少ないと思います。
杉浦
最近はレンタサイクルが充実してるところもありますよね。京都など、車だと混雑するような観光地は、自転車の方が移動が楽な上にCO2も削減できちゃう。これ、一石二鳥だよね。また、公共交通機関を利用すると移動時間に本を読んだりとか、他のことをする時間を確保することもできるよね。
村上
確かに! 移動時間で旅の下調べもできるじゃないですか。より充実した旅を計画できますよね。
杉浦
そうだね。では、今度は宿泊先。心地よい旅をするなら、どんな宿を選びますか?
村上
やっぱり、自然が見える、夜景とかも美しい絶景のホテルとか。せっかくだから、お食事がおいしいお宿とかにしたいなと思っちゃいます。
浜島
そうした選び方もありますね。プラスで、時には「サステナブル」という視点で施設を選んでみるのもよいのではないでしょうか。例えば「古民家を改装した施設」とか、「再生可能エネルギーを活用している施設」、「食事のメニューをあらかじめ決めずに、その日とれた地産地消のものを提供している施設」など、近年は様々な施設が取組をしていますので、そうした中から選んでみるのもいいと思います。
村上
良さそう! メニューを決めずに、その日とれた食材だと、新鮮だしおいしいですよね。
杉浦
今日ある野菜、今日とれた魚とか。
村上
最高じゃないですか! 最近、歯ブラシなどのアメニティは、使用する人のみロビーで受け取れるシステムにしてる施設が増えてきてますよね。私は基本、全部持って行くので、いつもアメニティは使わないからなかなか機会がないけど、マネージャーさんなんかはアメニティを受け取って使ってますね。「使う分だけ」というのもいいですよね。あれもプラスチック製品を減らすサステナブルな取組ですよね。そういう視点で宿泊施設を選ぶって、これまでやったことなかったかもしれないです。好きだから選んで、それがサステナブルだったことはあるけど、そこを重視していなかったから、そっちもいいかもしれないですね。
杉浦
これ、意識するかしないかで全然違うよね。意識して選んでみると、新しい気付きもあるよね。見方が変わると思う。じゃあ続いて、旅先での心地よい食について。佳菜子ちゃんは「オーガニック」、好きだもんね。
村上
そうなんです。友達から「オーガニックおばさん」と呼ばれてるんですけど(笑)。オーガニックなものを食べると体が喜ぶ感じがするので、家で食べるときは、なるべくオーガニック食品を選んでるんですけど、絶対オーガニックじゃなきゃダメという事ではなくて、気を付けられるときは、オーガニックのものを選ぶように、自分が無理しない程度にやってるんですけど。だから旅先では、オーガニック野菜を栽培している農家さんで農業体験して、収穫した野菜でバーベキューとか、その土地の郷土料理など食べてみたいなと思います。以前、オーガニック野菜を栽培されているかたにお話を聞く機会があったんですけど、化学合成農薬を使わないので雑草や虫、病気に負けないように管理するのが「とっても大変」とおっしゃっていました。その大変さをリアルに知れると、お値段が少し高いのも納得できるし、それも含めて有意義な旅になりそうだなと思います。
杉浦
やっぱり、意識は大事だよね。
浜島
そうですね。オーガニック野菜を食べることは、有機農業などの環境保全型農業を応援し拡大することにもつながるんです。こうした農業が拡大すれば、私たちの生活に身近な場所の生物多様性の保全にもつながります。ご飯1杯分が稲3株らしいのですが、その稲3株の周りで、トンボが1匹、おたまじゃくしが35匹育つというデータがあるんですよ。
村上
おたまじゃくし35匹! すごい。そっかー。オーガニック野菜を選択すると、私が心地よいだけじゃなくて、他の生き物も心地いいんですね。そこまで考えたことがなかったです。
杉浦
佳菜子ちゃん、今日は僕たちにとって心地よい旅の計画をシミュレーションしてみたけど、心地よい旅のためにできる選択って、毎日の暮らしの中に置き換えても、これ、できることじゃないかな?
村上
できますよ。いっぱいありますよね。
浜島
そうした選択をしたら、今度は是非、SNSなどで発信してみてください。皆さんが環境について考えていることや、身近な活動を発信していけば、「やってみよう」と思うかたが増えるかもしれません。皆さんが選択した製品・サービスを提供している企業にとっても、大きな力になりますよね。また、「こんな製品があったらいいのに」という思いを発信すれば、その声が誰かに届いて、希望の製品が作られるようになるかもしれません。
村上
たったひと言のつぶやきが、やがて大きな声になって企業を動かしたり、世界の未来を変えることにつながるかもしれないですもんね。
浜島
環境省では「環境の日・環境月間 心地よい暮らしのために、今できる選択を。」という特設サイトを立ち上げて、旅や食にまつわる、環境にいいことを発信しています。是非、この機会に特設サイトをご覧いただき、自分にとって「心地よい選択」「心地よい暮らし」とは何かを考えてみてください。そして、身近な環境への取組を「#環境月間」を付けて発信してください。
村上
今日の話を聞いて特に注目したのは、「心地よい選択をしたら #環境月間」です。
杉浦
僕は、「6月は環境月間、6月5日は世界環境デー サステナブルな選択を!」です。

ラジオCM

熱中症対策(CM)

夏に向けて熱中症になる人が増えてきます。

喉が渇く前にこまめに水分・塩分を補給しましょう。
高齢者など、熱中症になりやすいかたに対しては、見守り・声かけを。

熱中症は、室内でも起こります。
昼夜を問わず、エアコンを適切に使用することが大切です。

熱中症警戒アラートが発表されたら
熱中症を予防するための行動を心掛けてください。

めまいや頭痛がしたら、涼しい場所へ移動し、十分な水分と塩分の補給を。
脇の下などを冷やすことも有効です。
水分がとれない、受け答えがおかしいなどの状態であれば、
ためらわずに救急車を要請してください。

明日のくらしをわかりやすく
♪政府広報♪

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