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2025年4月22日

弾道ミサイルの飛来を告げるJアラートが!身を守るための行動とは?

[画像:防災行政無線の屋外スピーカーやスマホからJアラートの警戒情報を受け取り、避難をしようとする人]

POINT

近年、国際的な緊張の高まりを背景に、北朝鮮が過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルの発射を繰り返しており、弾道ミサイルが日本の上空を通過する事案も起こっています。本記事では、弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合に、どのように情報伝達がされるのか、また、そうした情報に接したときの適切な避難行動について詳しく説明します。万一の際に落ち着いて行動できるよう、是非、ご家族や職場などでも共有して備えておきましょう。

1弾道ミサイルの飛来はどのように伝達されるの?

弾道ミサイル(注記)日本の領土・領海に落下又は上空を通過する可能性がある場合は、政府が24時間いつでも全国瞬時警報システム(Jアラート)を使用し、注意が必要な地域の住民に避難を呼びかけます。屋外スピーカーなどから警報が流れるほか、携帯電話に緊急速報メールを配信します。
また、弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性がある場合には続報で落下予定時刻及び落下予定場所についてもお知らせします。
弾道ミサイルが日本の上空を通過したこと又は日本に飛来する可能性がないことが確認された場合には、避難の呼びかけを解除する旨をお伝えします。
万一、弾道ミサイル(注記)が日本の領土・領海内に着弾した場合や、迎撃により破壊された場合は、その旨をお知らせします。

(注記)弾道ミサイル:ロケットエンジン推進で放物線状に飛翔し、長距離の目標を攻撃することが可能なミサイル。高度を高くとり、垂直に近い角度で落下するロフテッド軌道で発射される場合もあります。

[画像:ミサイル発射を伝えるJアラート。スマートフォンの画面に「ミサイル発射。ミサイル発射。ミサイルが発射されたものとみられます。建物の中、又は地下に避難して下さい。」と表示されている。]

コラム1:Jアラートとは?

Jアラートの正式名称は「全国瞬時警報システム」といいます。弾道ミサイル情報や緊急地震速報、大津波警報など、対処に時間的余裕のない事態に関する情報をエリアメール・緊急速報メールとして携帯電話などに配信したり、防災行政無線により屋外スピーカーから警報を流したりして、国民へ瞬時に伝達するシステムで、消防庁が所管しています。
Jアラートの仕組みや、実際のサイレン音、放送内容などは、消防庁「全国瞬時警報システム(Jアラート)」で確認できます。万一のときに慌てず行動できるよう、確認しておきましょう。

2弾道ミサイル飛来時にとるべき避難行動とは?

弾道ミサイルは、発射されてからわずか10分もしないうちに飛来する可能性があります。避難行動にかけられる時間は限られていますので、ミサイル飛来のメッセージが流れたら、直ちに次のような避難行動をとりましょう。

屋外にいる場合

ミサイル着弾時の爆風や破片などの被害を避けるため、近くの建物か地下に避難しましょう。緊急一時避難施設を始め、コンクリート造りの頑丈な建物への避難が望ましいですが、近くに見当たらなければ、とにかく建物内に逃げることを優先しましょう。

[画像:Jアラートが鳴ったスマートフォンを片手に急いで近くのビルか地下鉄に避難しようとする人。]

近くに建物がない場合は、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守りましょう。水平方向に広がる爆風や飛散する破片などに対する体の衝突面を極力減らすことで、被害を軽減できる可能性が高まります。田園地帯では、農業用水やコンクリート製の橋の下などに身を隠しましょう。

[画像:Jアラートの緊急速報を聞いて、屋外でベンチの陰に身を隠し、頭を守る姿勢をとる人。]

緊急一時避難施設とは?

緊急一時避難施設とは、ミサイル攻撃による爆風などから直接の被害を軽減するための一時的な避難施設であり、コンクリート造りなどの頑丈な建築物や地下施設(地下街、地下駅舎、地下道など)を指定しています。具体的な避難施設の場所は、内閣官房「国民保護ポータルサイト」から確認ができます。日頃から近くの避難施設の場所を確認しておきましょう。
近くに緊急一時避難施設がない場合は、無理して離れた避難施設に向かう必要はありません。近くの建物や地下への避難、物陰に身を隠す、地面に伏せて頭部を守るといった行動を優先しましょう。

屋内にいる場合

爆風で壊れた窓ガラスなどで被害を受けないよう、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動しましょう。また、窓ガラスの散乱によってケガをしないよう、カーテンを閉めるようにしてください。

[画像:Jアラートの緊急速報を聞いて、屋内で窓ガラスから離れようとする人。]

車内にいる場合

ガソリンなどに引火するおそれがあるので、車を止めて緊急一時避難施設に避難してください。周囲に緊急一時避難施設がない場合は、車から離れて地面に伏せて、頭部を守ってください。

電車内にいる場合

爆風により窓が割れるおそれがあるので、窓から離れた中央に移動し、姿勢を低くして、身を守る姿勢をとりましょう。

3弾道ミサイルを想定した住民避難訓練

万一の際に落ち着いて冷静な行動をとれるかどうかは、日頃からの備えによって左右されます。このため政府では、弾道ミサイル飛来時の行動などについて住民の理解を深めるため、地方自治体などと連携して、全国で弾道ミサイルを想定した住民避難訓練を実施しており、多くの地域住民が参加しています。
政府が主催する訓練の実施予定は内閣官房「国民保護ポータルサイト」から確認ができます。このほかにも、全国の各自治体でこのような訓練が実施されていますので、是非、一度ご参加ください。

令和6年(2024年)5月、青森県大間町における住民避難訓練の様子
[画像:住民避難訓練に参加する人達。町民会館の中へ避難し、窓から離れた壁際で姿勢を低くし頭部を守る態勢をとる住民。]

写真提供:青森県大間町

コラム2:緊急速報メールを受信できるか確認しよう

弾道ミサイル情報などの急を要する情報を確実に受け取るためには、エリアメール・緊急速報メールをスマートフォンなどで受信できるかどうかを事前に確認しておくことが重要です。ご利用中の携帯電話事業者が、以下の事業者である場合は、エリアメール・緊急速報メールの受信が可能です。ただし、一部の対応機種によっては、利用者側で受信設定が必要になるため、各事業者のウェブサイトをご確認ください。

  • NTTドコモ
  • KDDI(au・沖縄セルラー)
  • ソフトバンク
  • 楽天モバイル

また、上記以外の事業者(MVNO)であっても、iPhone端末は基本的に受信可能です。Android端末は、携帯大手事業者の販売端末を同系列のMVNOで使用する場合や、MVNOがエリアメール・緊急速報メール(Jアラートの配信)の受信機能を確認している場合に受信可能です。詳細は回線契約をしている事業者にお問い合わせください。

(注記)iPhoneは、米国及びその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。
(注記)iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
(注記)AndroidはGoogle LLCの商標です。

なお、一部の地方自治体では事前に登録されたメールアドレスに弾道ミサイルなどの情報を配信しています。緊急速報メールを受信できない、又は受信できるか分からない場合はこうした手段も活用しましょう。詳細は、お住まいの地方自治体にお問い合わせください。

まとめ

弾道ミサイルはいつ発射されるか分かりません。上記で説明した状況別の避難行動を覚えておくとともに、ご自宅や通勤・通学先の近くにある緊急一時避難施設の位置を事前によく確認しておきましょう。

(取材協力:内閣官房 文責:内閣府政府広報室)

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