食品安全関係情報詳細
資料管理ID
syu06400380470
タイトル
欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の抗菌性物質使用量(ESAC-Net)に関する2023年疫学報告書を公表
資料日付
2024年11月18日
分類1
-
分類2
-
概要(記事)
欧州疾病予防管理センター(ECDC)は11月18日、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の抗菌性物質使用量(ESAC-Net)に関する2023年疫学報告書(25ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 主な事実
・2023年は27か国(EU加盟25か国及びEEA加盟2か国(アイスランド及びノルウェー))が抗菌性物質使用量に関するデータを報告した。
・抗菌性物質使用量は一日維持投与量(DDD: Defined Daily Doses)/住民千人/日で示される。2023年及び(可能な場合)過去のデータの分析のため、解剖治療化学(ATC)分類/DDD Index 2024が使用された。
2. 抗菌性物質使用量に関するEUの目標
・2023年の全身投与(ATCグループJ01)の抗細菌性物質のEU人口加重平均総使用量(市中及び病院部門合計)は、20.0 DDD/住民千人/日(国別範囲: 9.6〜28.5)であった。これは2019年(基準年)よりも1%高く、2030年の目標値である15.9 DDD/住民千人/日よりも4.1 (DDD/住民千人/日)高い。EU全体では、2019年(基準年)から2023年の間に統計的に有意な傾向は検出されなかった。
・2023年は、世界保健機関(WHO)の(抗菌性物質のAWaRe分類に基づく)「Access」グループの抗菌性物質のEU人口加重平均使用割合(訳注:AWaRe分類の全グループの抗菌性物質使用量に対する割合)は61.5%(国別範囲:41.7〜75.1%)であった。これは2019年(基準年)より0.4%高く、2030年の目標である65%以上を3.5%下回る。EU全体では、2019年(基準年)から2023年の間に統計的に有意な傾向は検出されなかった。
3. 市中(一次医療部門)(略)
4. 病院部門(略)
5. 公衆衛生に関する結論
・抗菌性物質使用量に関するEUの目標に向けた進捗は乏しく、WHOの「Reserve」に属するものや「広域スペクトラム(broad-spectrum)」の抗菌性物質の使用量が継続的に増加していることは、EU/EEAの医療施設の全レベル(すなわち、市中、病院、長期ケア部門)において、不必要・不適切な抗菌性物質の使用に対処するための取り組みを強化する必要性を強調する。
・ワンヘルスアプローチに基づく薬剤耐性撲滅に向けたEUの行動の強化に関する理事会勧告(2023/C 220/01)で強調されているように、各国の行動計画には、適正診断の実践及び感染予防・管理活動を伴う抗菌性物質の管理責任プログラム(antimicrobial stewardship program)を含む、抗菌性物質の慎重な使用を促進するための重要な要素を盛り込む必要がある。当該EU理事会勧告はまた、ベンチマーキングのための抗菌性物質使用量に関する標準化されたデータや臨床ガイダンスに向けた薬剤耐性に関するデータを適時に入手可能にしておくことの重要性を強調している。
当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/antimicrobial-consumption-ESAC-Net-annual-epidemiological-report-2023_0.pdf
当該報告書公表に係るECDCのニュース記事は以下のURLから閲覧可能。
https://www.ecdc.europa.eu/en/news-events/reducing-antimicrobial-resistance-accelerated-efforts-are-needed-meet-eu-targets
1. 主な事実
・2023年は27か国(EU加盟25か国及びEEA加盟2か国(アイスランド及びノルウェー))が抗菌性物質使用量に関するデータを報告した。
・抗菌性物質使用量は一日維持投与量(DDD: Defined Daily Doses)/住民千人/日で示される。2023年及び(可能な場合)過去のデータの分析のため、解剖治療化学(ATC)分類/DDD Index 2024が使用された。
2. 抗菌性物質使用量に関するEUの目標
・2023年の全身投与(ATCグループJ01)の抗細菌性物質のEU人口加重平均総使用量(市中及び病院部門合計)は、20.0 DDD/住民千人/日(国別範囲: 9.6〜28.5)であった。これは2019年(基準年)よりも1%高く、2030年の目標値である15.9 DDD/住民千人/日よりも4.1 (DDD/住民千人/日)高い。EU全体では、2019年(基準年)から2023年の間に統計的に有意な傾向は検出されなかった。
・2023年は、世界保健機関(WHO)の(抗菌性物質のAWaRe分類に基づく)「Access」グループの抗菌性物質のEU人口加重平均使用割合(訳注:AWaRe分類の全グループの抗菌性物質使用量に対する割合)は61.5%(国別範囲:41.7〜75.1%)であった。これは2019年(基準年)より0.4%高く、2030年の目標である65%以上を3.5%下回る。EU全体では、2019年(基準年)から2023年の間に統計的に有意な傾向は検出されなかった。
3. 市中(一次医療部門)(略)
4. 病院部門(略)
5. 公衆衛生に関する結論
・抗菌性物質使用量に関するEUの目標に向けた進捗は乏しく、WHOの「Reserve」に属するものや「広域スペクトラム(broad-spectrum)」の抗菌性物質の使用量が継続的に増加していることは、EU/EEAの医療施設の全レベル(すなわち、市中、病院、長期ケア部門)において、不必要・不適切な抗菌性物質の使用に対処するための取り組みを強化する必要性を強調する。
・ワンヘルスアプローチに基づく薬剤耐性撲滅に向けたEUの行動の強化に関する理事会勧告(2023/C 220/01)で強調されているように、各国の行動計画には、適正診断の実践及び感染予防・管理活動を伴う抗菌性物質の管理責任プログラム(antimicrobial stewardship program)を含む、抗菌性物質の慎重な使用を促進するための重要な要素を盛り込む必要がある。当該EU理事会勧告はまた、ベンチマーキングのための抗菌性物質使用量に関する標準化されたデータや臨床ガイダンスに向けた薬剤耐性に関するデータを適時に入手可能にしておくことの重要性を強調している。
当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/antimicrobial-consumption-ESAC-Net-annual-epidemiological-report-2023_0.pdf
当該報告書公表に係るECDCのニュース記事は以下のURLから閲覧可能。
https://www.ecdc.europa.eu/en/news-events/reducing-antimicrobial-resistance-accelerated-efforts-are-needed-meet-eu-targets
地域
欧州
国・地方
EU
情報源(公的機関)
欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道)
欧州疾病予防管理センター(ECDC)
(※(注記)注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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