食品安全関係情報詳細
資料管理ID
syu06400330470
タイトル
欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の薬剤耐性(AMR)(EARS-Net)に関する2023年疫学報告書を公表 (前半1/2)
資料日付
2024年11月18日
分類1
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分類2
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概要(記事)
欧州疾病予防管理センター(ECDC)は11月18日、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の薬剤耐性(AMR)(EARS-Net)に関する2023年疫学報告書(51ページ)を公表した。主な内容は以下のとおり。
1. 主な事実
・2024年に、EU/EEA全加盟国が2023年のデータを欧州薬剤耐性サーベイランスネットワーク(EARS-Net)に報告した。
・薬剤耐性(AMR)は、薬剤耐性菌による血流感染症の推定総発生率(感染者数/人口10万人)で表すことができる。
2. 薬剤耐性に関するEUの目標
・2023年のEUにおけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による血流感染症の推定総発生率は人口10万人当たり4.64人(国別範囲:0〜15.5人)であった。これは2019年(基準年)より17.6%低く、2030年の目標値である人口10万人当たり4.79人より(人口10万人当たり)0.15人低かった。EU全体では、2019年(基準年)から2023年の間に統計的に有意な減少傾向が検出された。
・2023年のEUにおける第3世代セファロスポリン耐性大腸菌による血流感染症の推定総発生率は、人口10万人当たり10.35人(国別範囲:0〜19.56人)であった。これは2019年(基準年)より3.6%低く、2030年の目標値である人口10万人当たり9.67人より(人口10万人当たり)0.68人高かった。EU全体では、2019年(基準年)から2023年の間に統計的に有意な傾向は検出されなかった。
・2023年のEUにおけるカルバペネム耐性肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)による血流感染症の推定総発生率は、人口10万人当たり3.97人(国別範囲:0.00〜21.44人)であった。これは2019年(基準年)より57.5%高く、2030年の目標値である人口10万人当たり2.39人より(人口10万人当たり)1.58人高かった。EU全体では、2019年(基準年)から2023年の間に統計的に有意な増加傾向が検出された。
・まとめると、MRSAの血流感染症の発生率に関するEUの目標値は2023年までにすでに達成されていたが、第3世代セファロスポリン耐性大腸菌の血流感染症のEUの発生率は、2019年(基準年)と比較してわずかな減少にとどまり、EUのカルバペネム耐性肺炎桿菌の血流感染症発生率は2019年(基準年)と比較して50%以上の増加を示し、2030年までに5%削減するという目標に逆行する結果となった。
3. EU/EEAにおける全体的な薬剤耐性状況
・EARS-Netのデータによると、例年と同様、2023年もEU/EEAにおけるAMRレベルは高止まりしている。
・EUの薬剤耐性菌による血流感染症の推定発生率の増加は、EUの目標値を設定した上述2つのAMR-病原体の組み合わせだけでなく、例えば、(カルバペネム耐性以外の)薬剤耐性肺炎桿菌、バンコマイシン耐性腸球菌(Enterococcus faecium)、ピペラシリン-タゾバクタム耐性/セフタジジム耐性/カルバペネム耐性の緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)など、サーベイランス対象の他の多くの細菌-抗菌性物質系統についても観察された。
・EU/EEA各国から報告されたAMRの状況は、細菌種、抗菌性物質系統、地理的地域によって大きく異なっていた。薬剤耐性細菌による血流感染症の推定発生率が最も高かったのは、概して欧州の南部又は南東部の国々であった。
・各細菌種について、薬剤耐性細菌による血流感染症の推定発生率(AMRに関するEUの推奨目標値を含む)、AMRを有する侵襲性分離株の割合、データの入手可能性、及び集中治療ユニット患者の割合に関する国別の情報(※(注記)参照1)が入手可能である。年齢グループ別及び性別の結果は、ECDCの「Surveillance Atlas of Infectious Diseases」(※(注記)参照2)で入手可能である。
(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06400331470)
1. 主な事実
・2024年に、EU/EEA全加盟国が2023年のデータを欧州薬剤耐性サーベイランスネットワーク(EARS-Net)に報告した。
・薬剤耐性(AMR)は、薬剤耐性菌による血流感染症の推定総発生率(感染者数/人口10万人)で表すことができる。
2. 薬剤耐性に関するEUの目標
・2023年のEUにおけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による血流感染症の推定総発生率は人口10万人当たり4.64人(国別範囲:0〜15.5人)であった。これは2019年(基準年)より17.6%低く、2030年の目標値である人口10万人当たり4.79人より(人口10万人当たり)0.15人低かった。EU全体では、2019年(基準年)から2023年の間に統計的に有意な減少傾向が検出された。
・2023年のEUにおける第3世代セファロスポリン耐性大腸菌による血流感染症の推定総発生率は、人口10万人当たり10.35人(国別範囲:0〜19.56人)であった。これは2019年(基準年)より3.6%低く、2030年の目標値である人口10万人当たり9.67人より(人口10万人当たり)0.68人高かった。EU全体では、2019年(基準年)から2023年の間に統計的に有意な傾向は検出されなかった。
・2023年のEUにおけるカルバペネム耐性肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)による血流感染症の推定総発生率は、人口10万人当たり3.97人(国別範囲:0.00〜21.44人)であった。これは2019年(基準年)より57.5%高く、2030年の目標値である人口10万人当たり2.39人より(人口10万人当たり)1.58人高かった。EU全体では、2019年(基準年)から2023年の間に統計的に有意な増加傾向が検出された。
・まとめると、MRSAの血流感染症の発生率に関するEUの目標値は2023年までにすでに達成されていたが、第3世代セファロスポリン耐性大腸菌の血流感染症のEUの発生率は、2019年(基準年)と比較してわずかな減少にとどまり、EUのカルバペネム耐性肺炎桿菌の血流感染症発生率は2019年(基準年)と比較して50%以上の増加を示し、2030年までに5%削減するという目標に逆行する結果となった。
3. EU/EEAにおける全体的な薬剤耐性状況
・EARS-Netのデータによると、例年と同様、2023年もEU/EEAにおけるAMRレベルは高止まりしている。
・EUの薬剤耐性菌による血流感染症の推定発生率の増加は、EUの目標値を設定した上述2つのAMR-病原体の組み合わせだけでなく、例えば、(カルバペネム耐性以外の)薬剤耐性肺炎桿菌、バンコマイシン耐性腸球菌(Enterococcus faecium)、ピペラシリン-タゾバクタム耐性/セフタジジム耐性/カルバペネム耐性の緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)など、サーベイランス対象の他の多くの細菌-抗菌性物質系統についても観察された。
・EU/EEA各国から報告されたAMRの状況は、細菌種、抗菌性物質系統、地理的地域によって大きく異なっていた。薬剤耐性細菌による血流感染症の推定発生率が最も高かったのは、概して欧州の南部又は南東部の国々であった。
・各細菌種について、薬剤耐性細菌による血流感染症の推定発生率(AMRに関するEUの推奨目標値を含む)、AMRを有する侵襲性分離株の割合、データの入手可能性、及び集中治療ユニット患者の割合に関する国別の情報(※(注記)参照1)が入手可能である。年齢グループ別及び性別の結果は、ECDCの「Surveillance Atlas of Infectious Diseases」(※(注記)参照2)で入手可能である。
(後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06400331470)
地域
欧州
国・地方
EU
情報源(公的機関)
欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道)
欧州疾病予防管理センター(ECDC)
(※(注記)注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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