食品安全関係情報詳細
資料管理ID
syu06400290104
タイトル
米国疾病管理予防センター(CDC)、有機にんじんに関連した腸管出血性大腸菌O121集団感染に関する情報を公表(初報)
資料日付
2024年11月17日
分類1
-
分類2
-
概要(記事)
米国疾病管理予防センター(CDC)は11月17日、有機にんじんに関連した腸管出血性大腸菌O121集団感染に関する情報を公表した(初報)。概要は以下のとおり。
1. CDC、複数州の公衆衛生当局は、Grimmway Farms社が販売しリコールされた複数ブランドの、有機栽培された丸ごとの(カットしていない)袋入りにんじん及びベビーキャロット(訳注:小型にんじんのようにカット・成形した製品)に関連する複数州にわたる腸管出血性大腸菌O121集団感染について調査している。現在店舗にあるにんじんには関係しない可能性が高いが、人々の家には存在する可能性がある。リコール対象のにんじんが家にある場合は、廃棄するか、店に返品すること。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数州にわたる腸管出血性大腸菌O121集団感染について調査をするために様々な種類のデータを収集している。
3. 疫学及び遡及調査のデータにより、Grimmway Farms社から供給された有機にんじんが大腸菌で汚染され、病因となっている可能性があることが示されている。
4. 11月17日時点で、大腸菌の当該集団感染株に感染した39人が18州(ワシントン州、ニューヨーク州、ミネソタ州、他)から報告されている。発症日は2024年9月6日から2024年10月28日までである。情報が得られた38人のうち、15人が入院し、腎不全を引き起こす可能性のある重症疾患である溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症した人はいない。カリフォルニア州から1人の死亡が報告されている。
5. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一週間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集する。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。
以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=39) 範囲: 1歳〜75歳、年齢中央値29歳
・性別(n=38) 女性: 71%、男性: 29%
・人種(n=32) 白人: 93%、アフリカ系米国人/黒人: 3%、アメリカ先住民又はアラスカ先住民: 0%、アジア系: 3%、ハワイ先住民又はその他の太平洋島民: 0%、複数人種を報告: 0%
・民族(n=34) 非ヒスパニック系: 97%、ヒスパニック系: 3%
6. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一週間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行っている。聞き取り調査を受けた27人のうち、26人(96%)がにんじんを喫食したと報告した。この割合は、FoodNet住民調査(下痢性疾患に関連する様々な食品の喫食頻度を推定するのに役立つ調査)で有機にんじんを喫食すると報告した回答者の63%よりも有意に高かった。この違いは、本集団感染の患者が有機にんじんを喫食して発症したことを示唆している。
7. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により発症したことを意味する。
8. 患者は、複数の店舗から複数のブランドのにんじんを購入したと報告している。FDAは、これらの購入品の一部を遡及調査した結果、この集団感染において、Grimmway Farms社が有機栽培の丸ごとのにんじん及びベビーキャロットの共通の供給者であることを特定した。これを受けて、2024年11月16日、Grimmway Farms社はこれらのにんじんの自主回収を開始し、販売業者に連絡した。FDAはGrimmway Farms社と協力して、汚染源、他の製品が影響を受けるかどうか、どの小売業者がリコール対象のにんじんを受け取ったかについて調べている。
9. リコール対象の袋入りの有機栽培の丸ごとのにんじん及びベビーキャロットは、店舗ではもはや販売されていない可能性があるが、まだ人々の家庭にある可能性がある。冷蔵庫や冷凍庫を確認して、それらは廃棄すること。CDCは、リコール対象の袋入り有機にんじんを喫食、販売、あるいは提供しないよう人々に勧告している。
1. CDC、複数州の公衆衛生当局は、Grimmway Farms社が販売しリコールされた複数ブランドの、有機栽培された丸ごとの(カットしていない)袋入りにんじん及びベビーキャロット(訳注:小型にんじんのようにカット・成形した製品)に関連する複数州にわたる腸管出血性大腸菌O121集団感染について調査している。現在店舗にあるにんじんには関係しない可能性が高いが、人々の家には存在する可能性がある。リコール対象のにんじんが家にある場合は、廃棄するか、店に返品すること。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数州にわたる腸管出血性大腸菌O121集団感染について調査をするために様々な種類のデータを収集している。
3. 疫学及び遡及調査のデータにより、Grimmway Farms社から供給された有機にんじんが大腸菌で汚染され、病因となっている可能性があることが示されている。
4. 11月17日時点で、大腸菌の当該集団感染株に感染した39人が18州(ワシントン州、ニューヨーク州、ミネソタ州、他)から報告されている。発症日は2024年9月6日から2024年10月28日までである。情報が得られた38人のうち、15人が入院し、腎不全を引き起こす可能性のある重症疾患である溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症した人はいない。カリフォルニア州から1人の死亡が報告されている。
5. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一週間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集する。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。
以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=39) 範囲: 1歳〜75歳、年齢中央値29歳
・性別(n=38) 女性: 71%、男性: 29%
・人種(n=32) 白人: 93%、アフリカ系米国人/黒人: 3%、アメリカ先住民又はアラスカ先住民: 0%、アジア系: 3%、ハワイ先住民又はその他の太平洋島民: 0%、複数人種を報告: 0%
・民族(n=34) 非ヒスパニック系: 97%、ヒスパニック系: 3%
6. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一週間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行っている。聞き取り調査を受けた27人のうち、26人(96%)がにんじんを喫食したと報告した。この割合は、FoodNet住民調査(下痢性疾患に関連する様々な食品の喫食頻度を推定するのに役立つ調査)で有機にんじんを喫食すると報告した回答者の63%よりも有意に高かった。この違いは、本集団感染の患者が有機にんじんを喫食して発症したことを示唆している。
7. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により発症したことを意味する。
8. 患者は、複数の店舗から複数のブランドのにんじんを購入したと報告している。FDAは、これらの購入品の一部を遡及調査した結果、この集団感染において、Grimmway Farms社が有機栽培の丸ごとのにんじん及びベビーキャロットの共通の供給者であることを特定した。これを受けて、2024年11月16日、Grimmway Farms社はこれらのにんじんの自主回収を開始し、販売業者に連絡した。FDAはGrimmway Farms社と協力して、汚染源、他の製品が影響を受けるかどうか、どの小売業者がリコール対象のにんじんを受け取ったかについて調べている。
9. リコール対象の袋入りの有機栽培の丸ごとのにんじん及びベビーキャロットは、店舗ではもはや販売されていない可能性があるが、まだ人々の家庭にある可能性がある。冷蔵庫や冷凍庫を確認して、それらは廃棄すること。CDCは、リコール対象の袋入り有機にんじんを喫食、販売、あるいは提供しないよう人々に勧告している。
地域
北米
国・地方
米国
情報源(公的機関)
米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道)
米国疾病管理予防センター(CDC)
(※(注記)注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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