食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06400080464

タイトル オーストリア保健・食品安全局(AGES)、優先活動「水産物及び魚介類に含まれる汚染物質」に関する最終報告書を公表

資料日付 2024年11月14日

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分類2 -

概要(記事) オーストリア保健・食品安全局(AGES)は11月14日、優先活動「水産物及び魚介類に含まれる汚染物質」に関する最終報告書を公表した。概要は以下のとおり。
優先活動の目的は、オーストリア市場の現状を確認することであった。これらの製品群に含まれる汚染物質は、EUの法的要件によって一部しか規制されていない。総水銀の含有量はEU規則により規制されているが、健康に関わるメチル水銀は規制されていない。重金属である鉛とカドミウムはEU全域で規制されており、魚介類に含まれる無機ヒ素については国別の措置基準値(Akitonswert)が設定されている。
オーストリア全土から収集された73検体が検査された。1検体に疑義が呈された。
・マグロの1検体は、水銀含有量の最大許容基準値を超えていたため疑義が呈された。リスク評価により、健康上のリスクは認められなかった。
背景情報
魚類にはタンパク質、ビタミンD、ヨウ素など多くの重要な成分が含まれている。脂肪分の多い魚種は、貴重なオメガ3脂肪酸の供給源である。オーストリアの食品ピラミッド(訳注 栄養バランスのとれた食生活のための食事ガイドライン)によると、魚類の摂取量に関して、成人は週に少なくとも1〜2食分の魚類を摂取することが推奨されている。一方で、特に海水魚の重金属汚染は増加している。汚染物質の発生には、人為的起源と地質学的起源の両方が考えられる。汚染された食品の消費は、食物連鎖に沿った蓄積につながる。例えば、捕食魚は非捕食魚よりも汚染物質の含有量が多い。
欧州委員会は、加盟国に対し、2022〜2024年に魚類、甲殻類、軟体動物の監視を勧告した。この期間中、天然魚、養殖魚並びに甲殻類及び軟体動物のさまざまな魚種におけるメチル水銀と総水銀が検査された。メチル水銀は無機水銀よりも毒性が高いため、特定の魚種におけるメチル水銀と総水銀の比率が計算できるように、検体中のメチル水銀及び総水銀の含有量に関するデータを報告する必要がある。これにより、食品中の水銀に関するばく露及びリスク評価が改善される可能性がある。
(中略)
結果
全体の疑義呈示率は1.4%であった。
魚類の61検体と魚介類の12検体が収集された。そのうち、42検体は養殖魚、31検体は天然魚であった。検査された魚類の内訳は 海水魚33検体、淡水魚28検体であった。
水銀は、検査されたほぼすべての検体(n = 71)で検出され、マグロ1検体では最大許容水銀含有量を超えていた。健康に関連するメチル水銀に基づくリスク評価では、健康上のリスクは認められなかった。海水魚の総水銀量は0.008 mg/kg〜1.309 mg/kg、淡水魚は0.006 mg/kg〜0.064 mg/kgであった。甲殻類では0.004 mg/kg〜0.014 mg/kg、軟体動物では0.005 mg/kg〜0.154 mg/kgであった。最高値は、マグロ、エーゲ海で養殖されたスズキ、グリーンランドで捕獲されたオヒョウ(検体の送付書に基づく)、そして地中海で捕獲されたカタクチイワシから検出された。すべての検体で、水銀は主にメチル水銀の形態で存在していた。
カドミウムは28検体(38%)で検出され、ムール貝と頭足類でより高い値(0.113 mg/kg〜0.545 mg/kg)が検出された。すべての検査結果は、規則(EU)2023/915で定められているそれぞれの最大基準値を下回っていた。
鉛は29検体(40%)で検出された。最高値はムール貝における0.234 mg/kg〜0.294 mg/kgであった。すべての値は、上述のEU規則による最大許容基準値を下回っていた。
ヒ素(総ヒ素)の含有量は、3検体で2.5 mg/kg の措置基準値を超えていたが、いずれも毒性に関連する無機ヒ素の措置基準値0.050 mg/kgを上回らなかった。
本報告書は以下のURLにて閲覧可能である。
https://www.ages.at/download/sdl-eyJ0eXAiOiJKV1QiLCJhbGciOiJIUzI1NiJ9.eyJpYXQiOjE2MDk0NTkyMDAsImV4cCI6NDA3MDkwODgwMCwidXNlciI6MCwiZ3JvdXBzIjpbMCwtMV0sImZpbGUiOiJmaWxlYWRtaW4vQUdFU18yMDIyLzJfTUVOU0NIL1NjaHdlcnB1bmt0ZS9MZWJlbnNtaXR0ZWxrb250cm9sbGUvU2NoYWRzdG9mZmUvMjAyNC9BLTAxMi0yNF9Lb250YW1pbmFudGVuX2luX0Zpc2NoZXJlaWVyemV1Z25pc3Nlbl91bmRfTWVlcmVzZnJcdTAwZmNjaHRlbi5wZGYiLCJwYWdlIjoyMjgzfQ.j3h6-uk4iVNVulublUCMcFnCJIvYNgpweIgNnhy0BCk/A-012-24_Kontaminanten_in_Fischereierzeugnissen_und_Meeresfr%C3%Bcchten.pdf

地域 欧州

国・地方 オーストリア

情報源(公的機関) オーストリア保健・食品安全局(AGES)

情報源(報道) オーストリア保健・食品安全局(AGES)

URL https://www.ages.at/mensch/schwerpunkte/schwerpunktaktionen/detail/kontaminanten-in-fischereierzeugnissen-und-meeresfruechten