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  5. チクングニア熱-世界情勢(2025年10月3日)

チクングニア熱-世界情勢(2025年10月3日)

海外へ渡航される皆様へ

今回報告されたチクングニア熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊が媒介する、全世界の熱帯から亜熱帯を中心に流行がみられる感染症です。今年は全世界的に報告数が多く、大規模な流行となっています。症状は発熱、関節痛が典型的で、通常は数日から1週間程度で回復しますが、時に関節痛が数週間から数年続くことがあります。また、新生児や基礎疾患のある高齢者は重症化リスクが高いと考えられており、致命率は低いものの、重症化すると、臓器障害などにより死亡する場合もあります。

以下の点を事前に確認して、健康に気をつけて渡航してください。

渡航前の情報収集
チクングニア熱に関する情報や、渡航先で流行しているその他の感染症に関する情報、渡航先の医療情報を、FORTHや外務省などの公式な情報源で確認してください。トラベルクリニックなどで、渡航前に感染対策などを相談することも可能です。
*なお、現在、日本国内で承認されたチクングニア熱のワクチンはありません。

渡航中の健康管理
1.リスクを軽減するための対策
チクングニア熱は、流行国で蚊に刺されることが主な感染経路です。媒介蚊は主に日中(とくに朝や夕方)に吸血活動が活発になるため、日中の対策が重要です。蚊に刺されないよう、以下のような対策をとることで、感染リスクを減らすことができます。
  • 長袖のシャツや長ズボンを着用し、素足を避けるなど、肌の露出を避ける
  • 肌が露出している部分には虫よけ剤(忌避剤)を使用する
  • 屋内では網戸やエアコン、殺虫剤処理された蚊帳を使用し、蚊の侵入を避ける
2.体調不良時の行動
渡航中に発熱、関節痛など、チクングニア熱を疑う症状が出た場合は、同じような症状が出るほかの感染症の可能性も考慮して、速やかに現地の医療機関を受診し、渡航歴・現地での行動を必ず伝えてください。

帰国後の対応
日本へ帰国した時に体調に異常があれば、空港や港の検疫所で渡航歴・現地での行動を伝えたうえで相談してください。
帰国後1〜2週間程度の期間は、ご自身の健康状態に注意し、異常があれば速やかに医療機関に相談してください。この際も渡航歴・現地での行動を伝えてください。
流行地域からの帰国後1〜2週間は、感染している可能性も考慮し、蚊を介して他の人に感染が起こることを防ぐために長袖着用・忌避剤・蚊帳・網戸などを用いて蚊に刺されないよう徹底してください。

そのほか、海外渡航に関する一般的な注意事項は「ここに注意!海外渡航にあたって」をご参照ください。

以下は、WHOのDisease Outbreak Newsの翻訳であり、厚生労働省委託事業「国際感染症危機管理対応人材育成・派遣事業」にて翻訳・メッセージ原案を作成しています。

状況の概要

2025年、多くの国でチクングニア熱の再流行がみられました。これには、近年さほど症例が報告されていない国も含まれていました。2025年1月1日から9月30日の間に、各国内で感染した症例と、旅行による輸入症例を含めて、合計445,271例の疑い例及び確定例、155例の死亡例が40か国から報告されました。現在、2024年に比べて症例数が著しく増加しているWHO地域もありますが、報告数が少ない地域もあります。地域によって症例の分布にばらつきがあるため、世界での増加という状況を特徴付けることは困難ですが、2025年、進行中のアウトブレイクが世界各地で報告されていることを考えれば、さらに拡大する可能性は依然として高い状態です。チクングニア熱は、感染した旅行者により新しい地域に持ち込まれる可能性があり、ヤブカと感受性のあるヒトの集団の両方が存在する場合には地域内感染が発生する可能性があります。リスクは、過去に発生していない地域では集団免疫が乏しいこと、媒介蚊の繁殖に好ましい環境条件、サーベイランス及び診断能力の格差、ヒトの移動及び貿易の増加によって高まります。さらに広く伝播させるリスクを軽減するには、疾病サーベイランスの強化、媒介昆虫サーベイランスと制御の強化、公衆衛生の備えの改善が重要です。
2025年以前には、現在または過去のチクングニアウイルス(CHIKV)の地域内感染が119の国と地域から報告されていました。6つのWHO地域の合計27の国と地域では、媒介能力のあるネッタイシマカの定着が確認されたものの、CHIKVの地域内感染は報告されていません。ほかのいくつかの国では、E1 226V変異を有するCHIKVの系統での伝播効率が高まることが知られているヒトスジシマカの定着がみられています。これら媒介蚊の存在は、過去に発生していない地域へのチクングニア熱拡大の脅威が続くことを示しています。CHIKV感染の拡大は、人や物の輸送に伴うヤブカの移動及び気候の変化に関連したヤブカの地理的分布の拡大、無計画な都市化、水の不十分な管理、媒介蚊の監視・制御の弱体化など、複数の要因に左右されます。
チクングニア熱は通常、高い罹患率を示します。島などの狭い環境では、住民の一定の割合が感染し、その後免疫を獲得すると伝播が一時的に中断される可能性があります。しかし、人口が多く、免疫学的感受性を持つ人の割合が高い地域では、感染が長期間持続し、長期間の流行となる可能性があります。これらのアウトブレイクでは、感染者数が多いことで医療体制に著しい負荷がかかることがよくあります。チクングニア熱及びその他の蚊媒介性疾患を検出し報告する能力は国によって異なることから、多くのアウトブレイクは後ろ向きに特定され、効果的な公衆衛生対応の遅れにつながります。特にチクングニア熱の重症化リスクがある人々では、合併症を最小限に抑え、致命率を低減するために、症例の早期発見と適時かつ適切な医療へのアクセスが重要です。地域による症例の分布のばらつきは、変化し続ける地域的な状況に対応するために、監視、準備、対応能力への継続的な投資の重要性を強調するものです。WHOはすべての国に、チクングニア熱の発生に対する迅速な検出、適時の報告、効果的な対応を可能にする医療制度と検査室のシステムを強化するよう継続的に呼びかけ続けています。

発生の詳細

世界の状況
2024年12月時点で世界では、現在または過去のCHIKVの地域内感染が6つのWHO地域の119の国と地域から報告されていました。また、27の国と地域では、媒介能力を有する蚊であるネッタイシマカとヒトスジシマカの集団が定着している証拠がみられましたが、CHIKVの地域内感染はまだ報告されていません。

2025年1月から9月の入手可能なデータによれば、263,592例のチクングニア熱疑い例及び181,679例の確定例、155例のチクングニア熱関連の死亡例が世界的に報告されています。2024年と比べて症例数の減少が報告されているWHO地域もあれば、著しい増加が見られる地域もあります。このような地域ごとの動向のばらつきが、世界全体としての増加の解釈を難しくしています。代わりに、データは特定の地域における局地的な再流行または新規発生を示唆しています。南北アメリカ地域での報告数が最も多く、ヨーロッパ地域(主にインド洋にあるフランスの海外領土で報告された症例です)がそれに続きます。



表1:2025年の地域別のCHIKV疾患の疑い例数、確定例数、死亡例数、2025年9月現在
*注:最終報告日は国によって異なります。



図1:2025年1月から9月にWHOに報告された、または保健省が発表したチクングニア熱症例の地理的分布

地域の状況

アフリカ地域
2025年9月現在、コモロ、ケニア、モーリシャス、セネガルの4か国からCHIKV疾患の疑い例合計2,197例及び確定例108例が報告されており、症例数が最も多く記録されたのはモーリシャスです。

コモロでは、2025年1月1日から5月31日(疫学週第1週から第22週)に、確定例が合計4例が報告され、セネガルでは確定例7例が報告されています。

モーリシャスでは、2025年3月15日から8月4日(疫学週第12週から第32週)に合計1,583例が報告され、地域内感染症例1,543例、輸入症例40例が含まれていました。死亡例の報告はありませんでした。

ケニアでは、2025年6月8日(疫学週第23週)に、モンバサ・カウンティでチクングニア熱の発生が確認されました。2025年7月6日(疫学週第27週)までに、合計614例が記録され、97例は検査室で確認された確定例でした。これ以降、さらなる症例は報告されていません。死亡例はこれまで報告されていません。

東地中海地域
2025年9月現在、パキスタンとソマリアで合計1,596例の疑い例と67例の確定例が報告されています。
パキスタンでは、2025年のチクングニア熱症例は、2024年と同様の割合であると報告されています。2025年5月4日から6月21日(疫学週第19週から第25週)に著しく増加し、この期間中、チクングニア熱の疑い例が週あたり101例から121例報告されました。
ソマリアでは、チクングニア熱の発生がスール地方で確認され、疑い例488例が2025年1月から6月の間に報告されました。検査を行った10検体のうち8検体でチクングニア熱と検査診断されました。ソマリアでは、渡航に関連する輸入症例も記録されています。

ヨーロッパ地域
2025年9月15日現在、ヨーロッパの2か国(フランスとイタリア)から、チクングニア熱の地域内感染例が報告されています。フランスでは、54件のクラスターで479例が認められ、うち40件のクラスターは現在も終息していません。イタリアは、4件のクラスターで地域内感染例205例を報告しており、3件のクラスターが現在も終息していません。
2025年には、合計56,456例の症例と40例の死亡例が、ヨーロッパ地域の4か国から報告されています。

フランスでは、2025年のチクングニア熱の発生の増加は、過去の年にみられた流行パターンから外れています。2024年には、チクングニア熱の報告は1例のみでした。今年の症例数の増加と症例が発生する時期の早期化は、レユニオン島とインド洋地域での流行の影響を受けており、これはヒトスジシマカに非常によく適応したウイルス株によって引き起こされたものです。

フランスの海外領地のレユニオン島では、2025年に合計54,517例の確定例と40例の死亡例が報告されています(9月14日現在)。4月26日(疫学週第17週)以降の新たな症例は着実に減少しており、アウトブレイクがおさまりつつあることを示しています。これは2014年以降、この島における最初のチクングニア熱地域内感染です。

マヨット島では、レユニオン島からの輸入症例2例に続き、2025年3月に最初のチクングニア熱の地域内感染例が確認されました。2025年9月18日現在、入院症例39例を含む、地域内感染例1,255例が報告されています。8月以降感染伝播は落ち着いており、週あたり数例の報告となっています。

南北アメリカ地域
2025年9月20日現在、チクングニア熱の流行は、予想される季節性パターンで、南北アメリカで持続しています。疑い例合計228,591例が14か国から報告されており、うち100,329例が確定例、115例が死亡例です。

ボリビアでは、合計5,372例が報告され、その73%が検査室診断され、4例が死亡しました。主にサンタ・クルス県で発生しており、症例の99%を占めていました(n=3,905、うち4例が死亡)。また、ベニ県、チュキサカ県、コチャバンバ県、パンド県、タリハ県で症例が報告されました。

ブラジルは、南北アメリカ地域での症例及び死亡例の96%近くを占め、確定例96,159例、死亡例111例でした。

キューバでは、1月1日から9月20日に、グアンタナモ州、ハバナ州、マタンサス州、ピナール・デル・リオ州、サンティアーゴ・デ・クーバ州で合計34例のチクングニア熱が報告され、いずれもRT-PCR検査により検査室診断されました。また、公衆衛生対策が実施されました。

南東アジア地域
2025年9月前半現在、WHO南東アジア地域、主にインドとバングラデシュで疑い例と確定例の両方を含む34,628例超が報告されています。

インドでは、2025年1月1日から3月31日の間に、合計30,876例の疑い例と1,741例の確定例が報告されました。確定例数が最も多かったのは、マハーラーシュトラ州、カルナータカ州、タミル・ナードゥ州です。

バングラデシュの疫学疾病管理研究所(Institute of Epidemiology, Disease Control and Research:IEDCR)は、2025年1月1日から8月31日の間に、ダッカで合計732例のチクングニア熱疑い例を報告しました。このうち400例はRT-PCR検査によって確認されました。

スリランカでは、2025年1月1日から2025年3月第2週の間に、コロンボ、ガンパハ、キャンディの疾患報告定点で、合計151例のチクングニア熱確定例が報告されました。保健省疫学局の状況報告(2025年8月31日付)によれば、チクングニア熱症例は増加し続け、2025年6月に最多となりました。報告された症例の半数以上は西部州からの報告で、コロンボ県のみで報告数の33%を占めています。小児では増加傾向がみられましたが、最も感染が多い年齢群は41〜60歳(報告数の36.4%)でした。

タイでは、2025年1月1日から9月14日の間に、合計1,128例のチクングニア熱症例が報告されました。多く症例を報告した県は、ブンカーン(142例)、チェンマイ(411例)、ルーイ(125例)でした。症例の年齢分布は、0〜4歳が2%、5〜9歳が3%、10〜14歳が6%、15〜19歳が4%、20〜29歳が9%、30〜39歳が17%、40〜49歳が17%、50〜59歳が16%、60歳以上が26%でした。

西太平洋地域
2025年には西太平洋地域の輸入例を報告した4か国を含む16の国・地域から、合計21,299例のチクングニア熱症例が報告され、死亡例は報告されませんでした。

中国(香港、マカオ、台湾を除く)では、2025年9月27日現在、広東省から地域内感染例16,452例が報告されており、全例が検査で確認されています。これは、これまで中国で記録されたなかで最大のチクングニア熱のアウトブレイクです。症例は21都市から報告されており、主に仏山市(10,032例)、江門市(5,209例)、広州市(590例)、深圳市(128例)、湛江市(112例)、珠海市(60例)、中山市(54例)で報告されています。また、9月1日から21日に、広西チワン族自治区は、地域内感染例及び関連する症例297例を、福建省は地域内感染例及び関連する症例124例を報告しており、他の複数の省(湖南省、四川省、海南省など)からも数件の地域内感染例が報告されています。
2025年8月16日現在のデータによれば、全国的に地域で報告された症例の年齢分布は、0〜5歳が3.1 %、6〜17歳が13.6 %、18〜45歳が37.0 %、46〜60歳が23.3 %、61〜74歳が15.2 %、75歳以上が7.8 %です。これまで、報告された症例はいずれも軽症であり、重症例も死亡もありませんでした。

インドネシアでは、2025年7月31日現在、19州で合計3,608例のチクングニア熱確定例が報告され、2024年の同時期には1,399例の確定例が報告されていました。チクングニア熱関連の死亡はこれまでに報告されていません。今後、特に雨季から乾季への移行時に、感染拡大のリスクが依然として高く、人口が多く、訪問者も多い西ジャワ州、中部ジャワ州、東ジャワ州、バンテン州では感染拡大の強い懸念があります。インドネシアの保健省は早期警戒警報対応システム(EWARS)を通して検出及び報告を強化しており、高リスク地域で対応策を実施しています。

マレーシアでは、2025年8月2日現在、合計40例のチクングニア熱症例が報告されており、2024年の同期間の報告は63例でした。チクングニア熱関連の死亡の報告はこれまでありません。現在の報告年では、3件のチクングニア熱のクラスターが報告されました。症例の調査、統合的な媒介蚊対策、コミュニティエンゲージメント、多部門連係の取組が実施されました。アウトブレイクはすべて探知後2週間以内に封じ込めに成功し、効率的な公衆衛生上の取組とアウトブレイク管理が実施されたことを示しています。

フィリピンでは、2025年8月16日現在、合計628例のチクングニア熱症例が報告されており、2024年の同時期に報告された2,886例から78%減少しました。全国的な傾向は変動しており、2025年7月20日から8月2日に46例が報告されました。これは2週間前(2025年7月6〜19日)に報告された51例よりも10%減少しました。症例の年齢は1〜87歳で、年齢中央値は33歳でした。女性が全体の66%を占めていました(628例中414例)。死亡1例が報告されています(致命率:0.16%)。地域の保健当局は、リスク因子を明らかにし、媒介蚊の駆除活動を実施するため、症例が集中している地域を調査しました。

シンガポールでは、2025年9月20日現在、25例のチクングニア熱症例が報告されており、2024年の同時期に報告されたのは12例でした。大多数の症例は、チクングニア熱発生地域へ最近旅行した人々でした。チクングニア熱関連の死亡の報告も持続した地域内感染の報告も報告されていません。シンガポールの感染症管理庁は状況の厳密な監視を継続し、将来の伝播を制限するため、特に媒介蚊の駆除に重点を置いた予防管理対策に関する現行のガイダンスを提供しています。

チクングニア熱の疫学

チクングニア熱はトガウイルス科アルファウイルス属のRNAウイルスであるチクングニアウイルス(CHIKV)によって引き起こされる蚊媒介ウイルス性疾患です。CHIKVは、感染した雌の蚊、最も一般的にはネッタイシマカとヒトスジシマカに刺されることで感染します。これら2種の蚊は、デングウイルスやジカウイルスも媒介します。これらの蚊は主に日中に活動し、ネッタイシマカは屋内外で吸血しますが、ヒトスジシマカは主に屋外で吸血します。これらの蚊は水がたまった容器や人工・天然の水たまりに産卵します。

感染していない蚊が、CHIKVが血中にあるヒトから吸血すると、ウイルスを取り込む可能性があります。約10日間(範囲:7〜12日)で、蚊の体内でウイルスが複製され、唾液腺に入ります。この状態になると、その蚊はその後の刺咬で新たなヒト宿主にウイルスを伝播することが可能になります。新たに感染したヒトの体内でウイルスの複製が開始され、血中濃度が高まることで、他の蚊へさらに伝播させ、感染サイクルが持続することになります。

症状のある患者では、感染した蚊に刺されてから4〜8日後(範囲;2〜12日)にチクングニア熱の症状が現れます。突然の発熱を特徴とし、しばしば激しい関節痛を伴います。関節痛は患者を衰弱させることが多く、通常は数日間持続しますが、数週間、数か月、さらには数年続くこともあります。その他の一般的な兆候や症状には、関節腫脹、筋肉痛、頭痛、吐き気、倦怠感、発疹などがあります。これらの症状は、デングウイルス及びジカウイルスの感染など他の感染症と重なるため、誤診につながる可能性があります。強い関節痛がない場合、感染者の症状は通常軽度であり、感染に気づかないことがあります。CHIKV感染では、ほとんどの患者は完全に回復しますが、まれに眼、心臓、神経の合併症が見られる症例が報告されています。感染した母親から出産時に感染したり、感染した蚊に生後数週間以内に刺されたりした新生児や、基礎疾患のある高齢者など、低年齢層及び高年齢層の患者では、重症化リスクが高くなります。重症患者は臓器損傷や死亡のリスクがあるため、入院が必要です。現在得られている知見からは、回復したヒトは将来のチクングニア熱に対する免疫を獲得する可能性が高いことが示唆されています。CHIKVは、発症1週間以内にRT-PCR検査などの分子生物学的検査を用いて、採取した血液検体から直接検出される可能性があります。また発症2週目以降にはCHIKV感染に対する抗体を検出する血清学的検査を用いて検出される可能性があります。

臨床的な管理では、解熱鎮痛薬による発熱や関節痛の管理、十分な水分摂取による適切な水分補給、全身の安静が含まれます。CHIKV感染に特異的な抗ウイルス薬はありません。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は出血リスクを高める可能性があるので、デング熱が否定されるまでは、鎮痛と解熱にはアセトアミノフェンが推奨されます。

現在、複数の国で承認を受けている、もしくはリスクのある集団への使用が推奨されているチクングニア熱ワクチンが2種類ありますが、これらのワクチンはまだ広く入手可能ではなく、広く使用されているものでもありません。WHOと外部の専門家アドバイザーは、世界的なチクングニア熱の発生状況を踏まえ、ワクチンの臨床試験及び市販後のデータを検証し、使用に関する推奨の策定に資する検討を行っています。

公衆衛生上の取組

WHO地域における公衆衛生上の取組の概要
WHOは、世界アルボウイルス・イニシアチブ及び世界戦略的準備・対応計画の柱健康緊急事態への予防、備え、対応、回復力(HEPR)の強化のためのWHOの国際的な連携構築の5Csに沿った、加盟国のアルボウイルスの流行及びパンデミックへの備えと対応の強化を支援しています。

WHOは以下の対策を講じています:
アフリカ地域
2025年、WHOとパートナーはこのアウトブレイクに対応するため、WHOアフリカ地域のチクングニア熱を報告した国々を支援しました。4か国で散発的な伝播が報告されましたが、影響が最も大きかったモーリシャスとケニアでは、包括的な対応作業が進められています。

モーリシャス:
  • 新規の症例を早期に探知し、感染の動向を監視するため、サーベイランスを強化しました。
  • 蚊の発生源を減らす、家庭での薬剤散布、殺虫剤噴霧といった媒介蚊の駆除対策を講じました。
  • 個人の防護、家での媒介蚊駆除活動、早期の医療受診を促す啓発キャンペーンといった、コミュニティエンゲージメント活動を実施しました。
  • 対策を導くため、WHOの支援を受け、迅速リスク評価を実施しました。

ケニア:
  • 国家対応計画を策定し、連携のためのインシデント・マネジメント・システムチームを設立しました。
  • 保健省は、モンバサ・カウンティなど沿岸のカウンティに、サーベイランスと臨床症例管理を強化するよう助言しました。
  • 蚊の繁殖場所2,198か所での幼虫駆除剤散布、306の村での殺虫剤噴霧、218軒の家への忌避剤散布などの媒介蚊の駆除活動を実施しました。
  • 780人を対象に地域啓発活動を行い、脆弱なグループに殺虫剤処理された蚊帳を配布しました。

東地中海地域
チクングニア熱の発生を受けて、WHO EMROは以下の対策を講じています:
  • 各国の保健当局、公衆衛生の専門家、関係者に対して、オリエンテーションを提供し、チクングニア熱の疫学及びアウトブレイクの予防と管理の包括的概要を示すウェビナーを計画しています。
  • ソマリアに対して、症例管理に関するオンライン研修セッションを実施しました。
  • WHOが推奨する戦略、統合的な媒介蚊対策、臨床管理プロトコル、検査室の準備、リスクコミュニケーションアプローチとの整合性を確保するため、発生国での全国的な多部門のアルボウイルス対応計画をレビューするために、技術的支援が提供されています。

ヨーロッパ地域
レユニオン島とマヨット島のチクングニア熱の状況に対応して、当局は、市民安全対策機構(Organisation de la Réponse de Sécurité Civile:ORSEC)のアルボウイルス対策計画の該当するレベルを発動しました。
  • 強化サーベイランスが2025年5月1日に開始され、地域レベル(トラップ、市民による個別報告など)で実施されています。このサーベイランスにより、新たに侵入した種の蚊を検出できるようになります。特に強化サーベイランス期間中、輸入例であれ地域内感染例であれ、探知された症例に対する保健介入とともに実施されます。
  • 昆虫学的及び臨床的な疑い例に対する疫学的調査が強化され、積極的な調査のため、戸別調査を実施しています;
  • 感染地域において媒介蚊の駆除を行っています(症例の半径300メートル以内の蚊の成虫駆除対策)
  • 医療の専門家と地域当局の間で意識が高まっています。
  • 保健省は、保健当局が計画した対策と一般集団に対する媒介蚊対策のベストプラクティスを詳報したプレスリリースを複数発表し、ソーシャルメディアアカウントでも定期的に最新情報を投稿しています。ヒト由来製剤の安全対策は、不安定な血液製剤のドナーの28日延期、ウイルス遺伝子診断の導入など、公衆衛生評議会の推奨事項に従って実施しています。
  • 注意喚起のため、現在、旅行者を標的としたポスター及び予防メッセージを、航空機(フランス本土とレユニオンの間のフライトと、フランス領西インド諸島及びフランス領ギアナへのフライト)ならびに空港ターミナルに掲示しています。
  • イタリアでは、地域内感染が発生した地域において、疫学的及び昆虫学的サーベイランスの迅速な活性化、媒介昆虫対策介入の採用、集団保護対策、輸血及び移植の安全性の保護などを含む、アルボウイルス感染症の予防、サーベイランス及び対応の国家的計画で設定されているすべての管理対策を実施しました。

南北アメリカ地域
PAHOは以下の対策を講じています:
  • チクングニア熱の急速な世界的拡大に関して2025年8月28日、南北アメリカ地域のチクングニア熱の疫学的アラートを発令しました。
  • 2016年にPAHO/WHO加盟国が採用したアルボウイルス疾患の予防及び管理の統合的管理戦略(CD55.R6)に基づき、チクングニア熱の予防と管理に関する助言と技術支援を提供しています。
  • デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症の統合疫学的サーベイランスシステムモデルを導入するための支援を行っています。このモデルでは、疫学的、臨床的、検査及び昆虫学的サーベイランスを統合し、意思決定のための標準化されたタイムリーな情報を生成します。
  • 仮想協調空間(VCS)を通して操作可能とした、アルボウイルス感染症に対する共同サーベイランス戦略を実施するために技術的支援が提供されています。VCSを通して、各国とPAHOは、疫学的、臨床的、検査及び昆虫学的データのリアルタイムの解析、ならびに自動化された報告及び速報の作成に協力しています。
  • 技術文書及び臨床ガイドラインの実行、遠隔での自己学習コースを含むバーチャルかつ持続的な研修戦略、アルボウイルス感染症の臨床専門家による全国ネットワークの設立を通して、地域におけるデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症の臨床診断及び症例管理のための各国の能力を強化しています。昆虫学的サーベイランスシステム、ならびに公衆衛生対応で使用される殺虫剤への耐性の監視及び管理を改善するための複数のイニシアチブを開発しました。
  • 2025年8月に、アルボウイルス感染症の予防及び管理の統合的管理戦略(IMS-アルボウイルス)の更新と、2026年から2030年までの南北アメリカの各国・地域におけるIMS-アルボウイルスの実施、監視、評価のロードマップに関するワークショップを行いました。
  • RT-PCR検査と血清学(IgM)的解釈(技術協力、研修、主な試薬の提供)、ならびにチクングニア熱の監視と特徴を把握するためのゲノムサーベイランスの実施において、公衆衛生の検査室を支援しています。
  • 早期検出と評価を可能にするために、昆虫学的-ウイルス学的サーベイランスのガイドラインが現在実行されています。
  • 南北アメリカ地域では、ヤブカの制御の新しい運用モデルが開発され、現在、実行段階にあります。
  • 流行国では、媒介蚊の駆除活動が強化されています。

南東アジア地域
WHO SEAROは以下の対策を取ることで加盟国を支援しています:
  • 発生状況の監視と、その地域のチクングニア熱及びその他のアルボウイルス感染症に対する意識向上の取組を継続します。
  • チクングニア熱及びその他のアルボウイルス感染症をより制御するため、ヤブカの駆除対策を強化し、地域社会の関与を強化します。
  • 十分な情報に基づく意思決定についてより強力な知見を得るため、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症を対象とする総合的なアルボウイルス・サーベイランスが提唱され、計画が進行中です。
  • チクングニア熱の臨床管理ガイドラインの実施を積極的に促進しています。

西太平洋地域
WHO西太平洋地域事務所は以下の対策を実施しています。
チクングニア熱のアウトブレイクに対し、加盟国は、国及び地域レベルで変わりゆくチクングニア熱の状況に基づき、対応策を実施しています;
  • 国及び地域の保健当局は、感染地域における発生動向を評価し、意思決定に役立て、多部門の取組に協力するため、症例の集中や発生が見られる地域の現地調査を行っています。
  • 検査診断例の入院または自宅隔離、適切な臨床管理の確実な実施、感染リスクの低減といった医療ケアを感染者に提供します。
  • 早期発見、検査室診断、適時の症例報告を可能にするため、サーベイランスシステムを強化しました。潜在的なクラスターや輸入リスクの早期検出と対応を可能にするために、医療施設での監視強化を支援します。
  • 繁殖場所をなくすための環境浄化、薬剤噴霧による幼虫及び成虫の制御など、高リスク地域では標的を絞った媒介蚊の駆除対策を実施しています。ドローンを用いた薬剤噴霧などの革新的な手法も活用されています。
  • 蚊の発生源対策と個人の保護を促進するため、戸別検査及び啓発キャンペーンに地域保健従事者を動員します。当局は最新情報の共有、予防策の推進、懸念事項への対応のため、市民との定期的なコミュニケーションを維持します。

WHOによるリスク評価

チクングニア熱は、熱帯地域と亜熱帯地域に広くみられる蚊媒介感染症です。全体的な致命率は低いですが、特に幼児や高齢者、基礎疾患がある人など、リスクの高い集団では重症化する可能性があります。チクングニア熱はウイルス血症の状態にある旅行者によって新しい地域へ持ち込まれ、媒介蚊の存在、免疫学的に感受性のある集団と好ましい環境条件では地域内感染を引き起こす可能性があります。

CHIKVの感染拡大に関連する要因は次のとおりです:
  • 商品や船舶に紛れ込む未成熟な発育段階の蚊が輸送されることで、ヤブカ属の蚊の地理的分布範囲が広がり、気候変化や定期的に起こる異常気象によって蚊が生息しやすい環境が拡大し、結果として、これまで感染がみられなかった地域においてもチクングニア熱の伝播が起こる可能性が高まります。
  • 無計画な都市化と不十分な水の管理は、媒介蚊の繁殖と持続的な伝播サイクルに寄与します。
  • 媒介蚊の駆除プログラムの対象範囲の狭さや、持続性の欠如が寄与します。
  • ソマリア、スーダン、イエメンなどリスクのある国々では、政治的不安定と紛争によって公衆衛生上の課題がさらに深刻化しており、医療インフラの崩壊や機能不全が、症例の検出や感染症流行への対応を妨げます。
  • 流行地域への行き来が増加することで、伝播能力のある媒介蚊が繁殖するような好ましい環境条件の地域に症例が入り込みます。

アウトブレイクの公衆衛生上の影響は、チクングニア熱の伝播を検出する能力、協調的な公衆衛生対応と臨床管理の全体的な能力、CHIKVに免疫学的に感受性のある人口の割合(すなわち、CHIKVに感染したことのない人々)など、いくつかの要因に左右されます。幼児、高齢者、そして糖尿病、高血圧、心血管疾患などの基礎疾患のある人は、重症化リスクが高くなります。また、蚊の個体数が多く、媒介蚊の駆除対策が不十分な地域に住む人々では、感染リスクが高くなります。媒介昆虫のサーベイランスと制御、地域社会への教育といった効果的な公衆衛生戦略は、感受性のある人々の感染リスクを低減し、アウトブレイクを予防するために非常に重要です。

一部の地域では、医療施設が不足し、地理的なアクセスが制限されているため、人々が基本的な医療を受けることが困難になっています。また、予防と管理に必要な物資の在庫切れ、臨床検査のための試薬や消耗品の不足、現場チームや医療従事者への再訓練の必要性といった課題も生じています。

2025年も世界的な流行が継続していることから、さらに感染拡大する可能性は依然として大きいと考えられます。2024年と比べて現在報告されている症例数が少ないWHO地域もあれば、症例数が著しく増加した地域もあり、さらにいくつかの国では、これまで発生していない集団でチクングニア熱が発生しています。症例の分布は地域によりばらつきがあるため、この状況を世界的な増加ととらえることは難しく、特定の地域での増加ととらえる必要があります。また、チクングニア熱は感染した旅行者によって新たな地域に持ち込まれる可能性があり、ヤブカと感受性のある集団が存在する場合には地域での伝播が確立する可能性があることから、地理的拡大の可能性は依然として高いといえます。これまで発生していない地域における限られた集団免疫、媒介蚊の繫殖に好ましい環境条件、サーベイランス及び診断能力の格差、人々の移動や貿易の増加によりリスクは高まります。さらなる感染拡大のリスクを軽減するために、サーベイランスの強化、媒介昆虫サーベイランスの強化と制御、公衆衛生的な対応能力の強化が重要です。

WHOからのアドバイス

WHOは、各国に対し、症例の探知・確定診断、患者の管理、そして地域社会の支援を得た媒介蚊を減らすための社会的コミュニケーション戦略の実施能力の開発・維持を推奨しています。これには、医療従事者に対する症例や潜在的な合併症の診断に関する研修と注意喚起、重症化リスクの高いグループの特定、適切な臨床管理の確保、そして死亡を防ぐための症例のフォローアップが含まれます。罹患率を低減するには、標的を絞った総合的な媒介昆虫監視と制御対策が不可欠です。

医療能力の強化:
チクングニア熱は、高い罹患率を伴う大規模な流行を引き起こす可能性があり、免疫学的に感受性のある集団の3分の1から4分の3が影響を受け、医療制度に大きな負担を引き起こす可能性があります。特に重症化リスクの高い人々(年齢が65歳を超えるもしくは1歳未満の人、基礎疾患を有する人、出産時の垂直感染により脳炎、肝炎、心筋炎などの重篤な合併症を生じる新生児のチクングニア熱につながる特に妊娠後期の女性)では重症例の早期発見と適切な医療へのアクセスが合併症への対処と致命率低減のために重要です。

チクングニア熱やその他の節足動物媒介性疾患を検出、報告する能力は国によってばらつきがあるため、アウトブレイクは後ろ向きに探知されることが多く、公衆衛生対応に必要なリアルタイムの疫学データが不足しています。WHOはすべての国に対し、公衆衛生対応に必要なリアルタイムの疫学データを把握するため、チクングニア熱やその他の節足動物媒介性疾患を迅速に検出、報告するための医療能力を強化する重要性を改めて強調しています。適切な臨床的検出及び管理の対策と、症例数急増に対する医療サービスの準備を含めることが重要です。

サーベイランスの強化:
CHIKV感染の発生率と動向をより正確に明らかにするには、強化サーベイランスと疫学調査が不可欠です。現在のサーベイランスシステムは、他の蚊媒介性のウイルスよりもデングウイルスを優先していることが多く、その結果、臨床的な誤診が頻繁に生じ、誤ってデング熱と報告されることになります。サーベイランス能力の強化は、効果的なリスクコミュニケーションを進め、標的を絞った媒介蚊対策の戦略を立てる助けとなります。近隣諸国で症例が発生する可能性もあるため、国境を越えた積極的な連携と情報共有とともに、地域の状況を注意深く監視し続けることも重要です。

検査室診断:
近年、多くの国がRT-PCR検査を実施できますが、チクングニア熱の検査試薬の入手は限られており、費用は高額になる可能性があります。血清学的検査のほうが一般に安くアクセス可能ですが、一部の地域では、血清学的検査は他のアルファウイルスと交差反応を示し、試験結果が偽陽性となる可能性があります。

予防と管理:
予防策は主に日中に刺咬するヤブカのサーベイランスと制御に重点が置かれています。蚊に刺されないようにするには、屋内外を問わず、肌の露出を最小限に抑える服装が推奨されます。蚊が屋内に入らないように、窓及びドアの網戸を使用する必要があります。忌避剤は、製品ラベルの記載に従って、露出した肌や衣類に塗布します。

蚊に刺されないようにすることは、CHIKV感染に対する最も効果的な予防法です。CHIKV感染が疑われる患者は、ほかの人への感染の原因となる蚊への伝播を避けるため、発症後1週間は蚊に刺されないように注意する必要があります。

CHIKVの伝播を低減する主な方法は、媒介蚊を制御し、蚊の繁殖場所を減らすことです。週1回水の入った容器を空にして洗浄することで繁殖場所を減らす、廃棄物を処分するといった対策に地域社会を動員することが、地域の蚊の制御プログラムの支援にとって重要です。

アウトブレイクが起こっている間には、蚊の成虫と幼虫を標的とする媒介昆虫の駆除活動の強化がCHIKVの感染サイクルを断つための優先事項です。蚊の個体数を制御するための緊急措置として保健当局が実施することもあります。

幼児、病人、高齢者など、日中に眠る人々は、日中に刺咬する蚊に対して殺虫剤処理された蚊帳を使う必要があります。

現時点では、国際的な交通及び貿易に関連する措置は必要とされていません。

出典

Citable reference: World Health Organization [3 October 2025]. Disease Outbreak News; Chikungunya virus disease –Global situation. Available at:
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2025-DON581

備考

This is an adaptation of an original work "Chikungunya virus disease- Global situation. Geneva: World Health Organization (WHO); 2025. License: CC BY-NC-SA 3.0 IGO". This adaptation was not created by WHO. WHO is not responsible for the content or accuracy of this adaptation. The original edition shall be the binding and authentic edition.

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