第2次世界大戦後、著しい経済発展とともに深刻な大気汚染が大きな社会問題となりました。対策として、大気汚染防止法の制定(1968(昭和43)年)、大気環境基準の設定(1969(昭和44)年より順次)、大気汚染物質の排出規制、全国的な大気汚染モニタリングの実施等の結果、硫黄酸化物(SOx)や一酸化炭素(CO)による汚染は大幅に改善されました。その後、近年の自動車交通の増加から、窒素酸化物(NOx)及び浮遊粒子状物質(SPM)による汚染が課題となりました。現在では、光化学オキシダントの環境基準達成率が極めて低くこの対策が求められています。