写真:集合写真
全国ユース環境ネットワーク事務局は、持続可能な社会の実現において重要な役割を担うユース世代の環境活動を促進するための事業の一環として、全国各地で研修やセミナーを開催しています。
今回は、東北地区の高校生を対象に、「生物多様性とSDGs」をテーマに、各校の活動内容や地域の生物多様性について話し合う機会として『東北地区高校生SDGsセミナー』を開催しました。
昨年度に続き対面形式と、オンライン方式を組み合わせたハイブリッド形式で実施し、日頃から環境活動に取り組む東北地区の計10高校・30名の高校生にご参加いただきました。
日時 | 令和5年7月27日(木) |
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場所 | TKPガーデンシティ仙台 ※(注記)対面・オンラインを組み合わせたハイブリッド形式による開催 |
主催 | 独立行政法人環境再生保全機構 全国ユース環境ネットワーク事務局 |
共催 | 特定非営利活動(NPO)法人環境会議所東北 環境甲子園 |
協力 |
東北環境パートナーシップオフィス(EPO東北) 東北地方ESD活動支援センター |
協賛 |
東北地方ESD活動支援センター SGホールディングス株式会社 協栄産業株式会社 |
参加高校 |
〈会場参加校〉10校 ・青森県立三本木農業恵拓高等学校 ・青森県立名久井農業高等学校 ・八戸工業大学第二高等学校 ・岩手県立花巻農業高等学校 ・秋田県立新屋高等学校 ・秋田県立大曲農業高等学校 ・秋田県立金足農業高等学校 ・宮城学院中学校高等学校 ・宮城県南三陸高等学校 ・福島県立福島西高等学校 〈Web参加校〉4校 ・秋田県立能代松陽高等学校 ・宮城県古川黎明高等学校 ・山形県立村山産業高等学校 ・山形県立山形西高等学校 |
情報共有では、独立行政法人環境再生保全機構全国ユース環境ネットワーク事務局の大木から、「SDGs」をキーワードに、シンク・グローバリー、アクト・ローカリー(地球規模で考え、地域で行動する)やアース・オーバーシュート・デー(1年間の地球の生産量を人間が使い尽くす日)等について紹介し、持続可能な社会への実現に向けてこれからどのような行動変化が必要か、高校生たちに議題を投げかけました。
基調講演では、東北大学院教授 高橋弘先生による泥土から緑化基盤材や盛土材へ再資源化する製造方法や、都市開発による土・砂の資源が枯渇し、泥土・泥水をリサイクルする重要性などを高校生たちに向けて分かりやすく解説いただきました。
会場参加校(5人ずつ6グループ)とWeb参加校に分かれてワークショップを実施しました。はじめに、各校の代表者が、自分たちの活動について活動内容や自慢できることや、やっていて良かったことなどを発表しました。
次に、本ワークショップのテーマである「生物多様性」について各々知っていることや重要性について話し合い、各校の地域における生物多様性の保全活動や対応として、これから目指したい活動について想いを話し合いました。
セミナー参加後の高校生からは、「私たちが地道に活動していても、大きく変わるわけではないと分かっていますが、私たちを含めて誰かの考えで1歩を踏み込むことで「変わる」ことを信じてこれからも活動に励みたいと思いました」、「今回のセミナーを通して、次世代を担う私たち若い世代が持続可能な社会に向けて積極的に考えていくことが大切だと分かりました。また、ネガティブなイメージをもつ泥でも被災地で使われており、役に立たなさそうでも使い方を模索することが大切だと思いました。」など、今回のセミナーから得た学びをもとに今後の活動に積極的に取り組んでいきたいという声を多数いただき、改めて他校生と交流することの重要性を感じることができる機会となりました。
東北地区で環境活動に取り組む多くの高校生の皆さんに参加いただきました。
東北地区の高校生の皆さん、SDGsセミナーへのご参加ありがとうございました!