「東北地区高校生SDGsセミナー」を開催しました
写真:集合写真
全国ユース環境ネットワーク事務局は、持続可能な社会の実現において重要な役割を担うユース世代の環境活動を促進するための事業の一環として、全国各地で研修やセミナーを開催しています。
今回は、東北地区の高校生を対象に、「持続可能な社会」について学び、SDGs達成に向けた取組を拡大、加速することを目的に、「4月から1年間のSDGs活動計画を考える」をテーマに話し合う機会として『東北地区高校生SDGsセミナー』を開催しました。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策のためオンラインによる開催となりましたが、環境に対する熱い想いを持った東北地区の14高校・67名の高校生にご参加いただきました。
日時 |
令和4年3月28日(月) |
場所 |
オンライン開催 |
主催 |
独立行政法人環境再生保全機構 全国ユース環境ネットワーク事務局 |
共催 |
特定非営利活動(NPO)法人環境会議所東北 環境甲子園 |
協力 |
環境省東北環境パートナーシップオフィス(EPO東北)
東北地方ESD活動支援センター
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協賛 |
キリンホールディングス株式会社
SGホールディングス株式会社
協栄産業株式会社
株式会社タニタ
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参加高校 |
青森県立名久井農業高等学校 農業クラブ
青森県立むつ工業高等学校 設備エネルギー科
青森県立木造高等学校 ガシャモクチーム
岩手県立花巻農業高等学校 ソーセージ研究班
岩手県立遠野緑峰高等学校 生産技術科 野菜・果樹研究班
秋田県立能代松陽高等学校 チーム松陽
秋田県立大館鳳鳴高等学校 生物部
秋田県立新屋高等学校 理科研究部
宮城学院中学校高等学校 自然科学部
宮城県古川黎明高等学校 自然科学部 物理班
宮城県利府高等学校 自然科学部
山形県立米沢興譲館高等学校 CSSクラブ
山形県立山形西高等学校 放課後実験倶楽部
福島県立福島西高等学校 科学部
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プログラム
- 開会 〜 趣旨説明 〜 主催者、共催者紹介
- 高校生自己紹介
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情報共有(研修) 「気候変動」、「生物多様性」の取り組みの確認、セヴァン・スズキの「リオの伝説のスピーチ」上映
全国ユース環境ネットワークより、2022年はSDGsの観点からも重要な1年間ということで、「気候変動」と「生物多様性」に関するこれまでの取組を中心に情報共有しました。また、30年前のセヴァン・スズキさんのスピーチを上映して、「30年前から何が変わっているか」を高校生に問いかけ、改めて、これからの行動の重要性を伝えました。
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交流ワークショップ① テーマ:目標12「つくる責任つかう責任」
ワークショップ①では、NPO法人環境会議所東北の海藤節生さんにファシリテーターをしていただきました。はじめに「SDGsを理解していますか」や「5つのPを説明できますか」などの質問が投げかけられ、高校生から多くの回答をいただきました。「自分達がライフスタイルを変えることで、達成可能なSDGs目標番号を教えてください」という問いかけに対しては、高校生から「12番、買った食品を使い切りフードロスをなくす」や「ペットボトルを分別してリサイクルに回す」などの回答が出ました。
高校生の回答に対して、海藤さんから解説やアドバイスをいただき、SDGsについて理解をより深めていただきました。最後に将来の仕事について「①いっぱいお金を稼ぎたい2自然を守る仕事がしたい②地域社会に貢献したい、どれがしたい」という問いかけをしました。高校生からは③地域社会に貢献したいという回答が多かったのがとても印象的でした。
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交流ワークショップ② テーマ:新学期4月から1年間の「SDGs活動計画」を考えよう
ワークショップ②ではユース事務局から新学期4月から1年間の「SDGs活動計画」を考えようということで、以下のテーマについて、高校生に考えていただきました。
・「SDGs活動計画」を考える、アクション、理由、ねらう成果の3つの観点で、みなさんの団体は4月からの1年間、何をやりますか、何をやりたいですか?
・団体や活動の継続〜進展には、新入部員が重要、アピールの魅力、理由、勧誘方法の3つの観点で新入部員の勧誘に、どんなアピールをしますか?
話し合いの後、各高校から発表していただきました。「SDGs活動計画」4月からの1年間を考えるでは「化石燃料に依存しないエネルギーの生産方法を考える」や「地域に生息しているメダカの種類を調べる」など具体的な活動計画が出ました。また、新入部員の勧誘については「実際に保全する生物に触れ合う機会を設ける」や「現地調査で沼に行き、ボートに乗れることで、学校だけではなく自然と触れ合っていただく」など、自分達の活動のアピールを上手く表現してくれました。
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高校生の感想 〜 閉会あいさつ(講評) 〜 記念撮影 〜 閉会 〜
高校生から参加した感想を発表していただき、「いろいろな人の意見を知ることで、自分たちの研究だけでは得られない、良い刺激になりました」や「他校の人たちの話を聞いて、参考になることが多かったので、それを活かしていき、自分たちの活動を他の人たちに、もっと知ってもらって、僕たちの次の代に引き継いでもらいたい」など、他の高校の意見を参考に頑張っていきたいという声が多く、改めて他校との交流の重要性を感じました。
最後にNPO法人環境会議所東北 特別顧問の山岡講子さんに今回のセミナーの講評いただき、記念撮影をして、閉会となりました。
今回オンラインでの開催となりましたが、東北地区で環境活動に取り組む多くの高校生の皆さんに参加いただきました。
ご参加いただいた高校生、そしてご協力いただいた皆様、ありがとうございました!