1980年代後半以降、地球環境問題が深刻化する中、1992年6月、ブラジルのリオデジャネイロにおいて「環境と開発に関する国連会議」(地球サミット)が開催され、国や地方公共団体、企業だけでなく民間の非営利団体(NGO・NPO)による取組みの重要性が認識されました。
これを受けて、日本では当時の環境庁が中心となり、民間団体(NGO・NPO)による環境保全活動への支援を行い環境保全に向けた国民的運動の展開を図ることを目的として、1993年5月に「地球環境基金」が創設されました。
今日でも、地球上では二酸化炭素による温暖化、熱帯林の減少や砂漠化の進行だけでなく生物多様性の損失等様々な環境問題が深刻化しています。私たちの経済社会の生産活動や日ごろの行動は、知らず知らずにごく身近な環境に影響を与え、ひいては地球規模の環境にまで影響を及ぼしています。このような地球環境問題に対処していくためには、国や自治体、企業だけでなく、民間団体の自主的な取組が必要不可欠となっています。
このような状況の中で、民間団体(NGO・NPO)の活動は、問題が生じればすぐに行動する機敏性、地元のニーズに基づく地域密着性や国境を越えて活動する柔軟性をもち、その活動に大きな期待が注がれています。
地球環境基金は、このような背景を踏まえ、環境NGO・NPOに更なる支援の充実を図るとともに、環境保全活動を行う次世代の人材育成に力を入れて持続可能な社会の実現に貢献していきます。