排出ガス中のSOx濃度、O2濃度及び排出ガス量の測定については、次の事項に注意してください。また、この一般事項からE様式及びb様式の内容に記載されている排出ガス量は、すべて乾きガス量をいいます。
採取(吸引)時間 | 採取回数 |
---|---|
20分以内 | 5回程度 |
20分〜40分 | 4回程度 |
40分〜60分 | 3回程度 |
60分以上 | 2回程度 |
なお、連続分析機器等で排出ガス中の二酸化硫黄濃度(以下、「SO2濃度」という。)を測定している場合は、連続測定値のうち、連続測定値より平均を算定した値を用いてください。
試料の採取位置及び採取点については、JIS Z 8808(排ガス中のダスト濃度の測定方法)の4.(測定位置、測定孔及び測定点)及びJIS K 0095(排ガス試料採取方法)の3.(試料ガスの採取位置、採取点及び採取口)によってください。ただし、JISによる測定が困難か又は不適当な場合(例えば、等速吸引不能など)は、他の適切な方法で測定してください。
SOx濃度については、JIS K 0103(排ガス中の硫黄酸化物分析方法)による硫黄酸化物(SO2+SO3)の分析方法を用いてください。ただし、硫黄酸化物(SO2+SO3)とSO2との比が一定であり、その比率がわかっている場合には、二酸化硫黄を分析することによって硫黄酸化物(SO2+SO3)濃度を求めてください。
硫黄酸化物(SO2+SO3)の分析方法は、JISに定められていますが、20l採取の場合の標準的測定濃度範囲は、中和滴定法70〜2800ppm、沈殿滴定法140(光度滴定の場合は50)〜700ppm、比濁法5〜300ppm、イオンクロマトグラフ法0.5〜290ppmとなっていますので、濃度及び妨害成分に応じて分析方法を選択してください。
なお、標準的測定濃度範囲より低濃度の分析を行う場合には、イオンクロマトグラフ法によって分析してください。