用紙申告の手続

b様式を用いる場合の記載方法

記入上の注意

このb様式は、B様式又はD様式のb欄を用いてSOx排出量を算定した場合の測定結果を明らかにするための書類です。記入の際は、「排出ガス測定の一般事項(E様式及びb様式共通)」をまずお読みください。

このb様式1枚には、3回分の測定データを記入することができます。

このb様式を2枚以上使用する場合、2枚目以降の1〜3は、変更がなければ記入する必要はありません。

排出ガスの測定は、2か月に1回以上行ってください。ただし、大気汚染防止法、電気事業法でSOx量の常時測定義務がある施設については、1か月間の平均値を用いて月1回の算定としてください。

脱硫装置のある施設で、測定適用期間において、脱硫装置の稼働時間が施設の稼働時間と異なる場合には、処理施設の稼働時と停止時に分けて排出ガスの測定を行い、個々にb様式を作成してください。

様式右上の「工場・事業場名」欄に、工場・事業場名(会社名等も併せて)を記入してください。

測定値等に係る有効数字の取扱いに十分留意してください。

b様式の記載例はこちら(PDF、264KB)

1.一般事項

記載例(PDF、264KB)を参照のうえ、記入してください。(④ 最大燃原料使用量については、③の施設で使用する燃原料の種類と1時間当たりの最大使用量を記入し、該当する単位をしろまるで囲んでください。使用する燃原料が3種類以上の場合は、SOxを排出する主たる燃原料を2種類選んで記入してください。)

2.排出ガス測定による理由

燃原料から求める方法(A様式)で算出できない理由をb様式に記載されている(1)〜(5)の中から選択し、しろまるで囲んでください。また、その理由を具体的に記載してください。

  • 燃原料が各種の廃棄物であり、使用量、硫黄分等の把握ができない。
  • 燃原料(黒液)中の燃焼性硫黄分が不明である(分析データがない)。
  • 中間製品等に吸収される硫黄分が不明であり、製品等への脱硫効率の算定が困難である。
  • 排煙脱硫装置を設置し、排出口においてSOx濃度と排出ガスを連続測定し、その測定値を電算機に連続入力し、月間平均値としている。

3.排出ガス経路及び測定位置

記載例(PDF、264KB)を参考に、測定対象施設の排出ガスが排出口に至るまでの経路及び測定点等を記入してください。

凡例

凡例記号

(注記)その他、必要がある場合は簡単な説明を空欄に補足してください。

4.測定及び算定内容

この様式は、3回の測定及び計算ができるようになっていますので、測定値又は計算値等欄の〔 〕内に、その測定回数を順次記入してください。
( 例:1枚目〔1〕 〔2〕 〔3〕、2枚目〔4〕 〔5〕 〔6〕 )

① 測定年月日

SOx濃度と排出ガス量のそれぞれの測定年月日を記入してください。

② 測定適用期間

測定結果を適用する期間を記入してください。

③ 適用期間中における平均燃原料使用量

②の適用期間中において、測定対象施設で使用した燃原料の種類と1時間当たりの平均使用量を記入し、該当する単位をしろまるで囲んでください。
なお、3種類以上の燃原料を使用する施設については、1.④ と同様にSOxを排出する主たる燃原料を2種類選んで記入してください。

④ 測定時における燃原料使用量

測定時において、測定対象施設で使用した燃原料の種類と1時間当たりの平均使用量を記入し、該当する単位をしろまるで囲んでください。
なお、3種類以上の燃原料を使用する施設については、1.④ と同様にSOxを排出する主たる燃原料を2種類選んで記入してください。

⑤⑨⑬の測定値は、それぞれの測定結果(2回以上)を記入してください。

⑥⑩⑫⑭の平均値は、それぞれの測定値を算術平均してください。

⑥平均SO2/SOx濃度(ppm)、⑩ SOx濃度測定時の平均O2濃度(%)及び
⑭排出ガス量測定時の平均O2濃度(%)の数値は、有効数字3けたとし、4けた以下は切り捨ててください。
また、⑫平均排出ガス量(m3N/h)は、有効数字4けたとし、5けた以下は切り捨ててください。
なお、連続測定器等で、多数の測定値を平均している場合は、平均値だけとし、測定間隔を( )書きしてください。

〔例〕 1時間間隔の平均SO2濃度が238(ppm)の場合

⑦ SO2濃度測定値のSOx濃度への補正

SOx濃度測定ではなく、SO2濃度測定を行っているときは、SOx濃度への補正係数をあらかじめ求め(年1回以上、排出ガス中のSO2濃度とSOx濃度を同時に測定して、SOx濃度への補正係数を算出してください。SOx濃度<SO2濃度の場合は補正係数を1としてください。)、補正SOx濃度を算定してください。

2濃度(ppm) ×ばつ SOx濃度への補正係数" />

〔例〕 SOx濃度への補正係数の求め方

SOx濃度を分析した結果が88.5ppmであり、そのときのSO2濃度の指示値が85.9ppmである場合

なお、SOx濃度とSO2濃度を並行して測定できない場合は、理論上の補正係数を使用しても差し支えありませんが、根拠となる資料を添付してください。

参考

溶液導電率方式、赤外線吸収方式、紫外線吸収方式、紫外線蛍光方式、干渉分光方式及び定電位電解方式による排出ガス測定はSO2濃度が対象であるため、SOx濃度に補正する必要があります。

⑧ 補正SOx濃度

補正する必要がない場合は、⑥の値を記入してください。ただし、小数点以下は切り捨てです。
SOx濃度測定ではなく、SO2濃度測定を行っている場合は、上記⑦で求めた補正係数を用いて、補正SOx濃度を求めてください。

〔例〕 ある期間の平均SO2濃度が86.2ppmで、SOx濃度への補正係数が1.03の場合

補正SOx濃度 = 86.2ppmx1.03 = 88.78→88ppm(小数点以下切捨て)

B様式⑩ 補正SOx濃度、D様式㉑補正SOx濃度は、このb様式における⑧補正SOx濃度を記入します。

⑮ 補正排出ガス量

次のa及びbに該当する場合は、⑫平均排出ガス量(m3N/h)を補正したもの(有効数字4けた、5けた以下は切捨て)を記入してください。
なお、補正する必要がない場合は、⑫の値を記入してください。

a.⑩ SOx(又はSO2)濃度測定時の平均O2濃度と⑭排出ガス量測定時の平均O2濃度が異なる場合

b. 排出ガス量測定時の1時間当たりの燃原料使用量が、適用期間中の1時間当たりの平均燃原料使用量と異なり補正する必要がある場合(この補正はD様式のb欄を用いる場合には必要ありません。)

(注記)その他測定時の実態に応じて補正する必要がある場合には、その補正理由及び補正方法を明示してください。

B様式⑩ 補正排出ガス量、D様式⑳補正排出ガス量は、このb様式における ⑮ 補正排出ガス量を記入してください。

⑯ SOx濃度測定法

JIS K 0103のいずれか該当するSOx濃度の測定法を記入してください。(JIS K 0103の測定法には、中和滴定法、沈殿滴定法、イオンクロマトグラフ法、比濁法(光散乱法)があります。他にJIS B 7981の測定法として溶液導電率方式、赤外線吸収方式、紫外線吸収方式、紫外線蛍光方式、干渉分光方式及び定電位電解方式がありますが、この場合は、SO2濃度の測定のためSOx濃度に補正する必要があります。)

⑰ 採取ガス量

①の濃度測定を行ったときの採取ガス量(吸引ガス量)を記入してください。

参考Q&A

③適用期間中における平均燃原料使用量と④ 測定時における燃原料使用量に差がある場合は・・・
記載例(PDF、264KB)を参考に⑫平均排出ガス量を補正し⑮補正排出ガス量を求めてください。
このページの先頭へ

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /