手術の事前検査(MRI・レントゲン等)や担当医からの手術の説明は、入院する前に外来で行われ、手術の1、2日前に入院することが多いようです。
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看護師から入院生活の説明を受けます。
また、手術後の体の動かし方や呼吸の仕方(腹式呼吸など)、痰(たん)の出し方、うがいや排泄(はいせつ)の方法などを教わります。
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病室から手術室への移動は、歩いていくこともありますが、車いすやストレッチャーによる移動の方が多いようです。
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胸膜中皮腫の手術は、胸膜切除/肺胸膜剥皮術(以下、「P/D」)と胸膜肺全摘術(以下、「EPP」)があります。EPPは片側の胸膜と肺(場合によっては心膜、横隔膜も)を全切除する術式で、手術侵襲が大きいため、手術関連死亡率は5〜10%と高率で合併症の発生率も高く、心臓への負担もかかります。手術に耐えられるかを十分に検査する必要があります。
P/Dは肺実質を残し、胸膜を切除する術式です。肺を温存するため手術侵襲はEPPに比べて軽度であり、手術関連死亡率や合併症発生率もEPPと比較して低いです。
手術のリスクや術後の呼吸機能・生活の質(QOL)は、肺が温存されるP/Dの方が優れています。
なお、P/DとEPPの生存率を調査した結果、生存率に差はありませんでした。
胸膜切除/肺剥皮術 (P/D) |
胸膜肺全摘術 (EPP) |
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手術内容 | 肺を温存し胸膜のみを切除する手術です。必要時、心膜や横隔膜を合併切除します。 | 片側の胸膜と肺(場合によっては心膜、横隔膜も)を一塊に切除する手術です。 |
手術時間 | 4〜8時間 | 4〜6時間 |
体にかかる負担 | 大きい | 非常に大きい |
手術関連死亡率 | 3〜5% | 5〜10% |
主な合併症 | 肺からの空気漏れ | 不整脈・心不全・気管支断端瘻 |
術後入院期間 | 2〜3週間 | 3〜4週間 |
術後の追加治療 | 化学療法など | 放射線治療など |
(注)令和3年4月現在において、国立がん研究センターからの「中皮腫の手術の実績がある病院」の
情報提供は中止されています。
「国立がん研究センター・がん情報サービス」の一般向けサイト「病院を探す」(外部リンク:国立がん研究センター)から手術の実績がある病院一覧を探すことができます。
中皮腫の手術の実績がある病院の検索手順についてはこちら。