第二種健康診断特例区域治療支援事業(令和6年12月1日から)
平成14年から長崎県及び長崎市は厚生労働省からの委託事業として、被爆体験を原因とする精神疾患(PTSD等)及びその合併症について、本人自己負担分の医療費を支給する被爆体験者精神影響等調査研究事業を行ってきました。
事業開始から20年以上が経過し、対象者の平均年齢も85歳を超え、多くの方が様々な疾病を抱えて長期療養を要している状況であることから、このたび第二種健康診断受診者証を所持されている方を対象として、精神疾患の発症を要件とせず、幅広い一般的な疾病について、被爆者と同等の医療費助成を行い、その症状の改善、寛解及び治癒を図るものとして、令和6年12月1日から開始されるものです。
第二種健康診断特例区域医療受給者証とは
第二種健康診断受診者証をお持ちのかたで、11の障害を伴う疾病にり患している場合、交付の申請をすることができます。
「第二種健康診断特例区域医療受給者証」の交付を受けた者は、被爆者と同等の医療費助成が受けられます。
これは、「第二種健康診断特例区域治療支援事業」として国からの委託を受け、長崎県と長崎市が実施する事業です。
医療費助成の範囲
以下を除き、全ての医療費が助成の対象となります。
※(注記)対象外の疾病(被爆者と同じ)
1. 原爆投下以前にかかった精神疾患
2. 遺伝性疾病
3. 先天性疾病
4. むし歯のうち軽い虫歯(C1、C2、Ce)
対象者
第二種健康診断受診者証をお持ちのかたで、11の障害を伴う疾病にり患している方が対象です。
申請手続き
- かかりつけの医療機関にて、11疾病にり患していることがわかる診断書の作成を依頼してください。
診断書の作成料は自己負担です。
- 第二種健康診断特例区域医療受給者証の交付申請書兼同意書、所定の診断書、第二種健康診断受診者証の写しを提出ください。
・第二種健康診断特例区域医療受給者証の交付申請書兼同意書(PDF形式329キロバイト)
・所定の診断書(PDF形式167キロバイト)
・第二種健康診断受診者証の写しとは、受診者証の番号、氏名等を記載した部分の写しのことです
詳細は下記の対象者向けリーフレットをご参照ください。
なお、第二種健康診断受診者証をお持ちでない方、申請等でご不明な点がございましたら、お問い合わせ先までお尋ねください。
11種類の障害(代表的な疾病)
- 造血機能障害を伴う疾病(例:再生不良性貧血、鉄欠乏性貧血がその主なものです。)
- 肝臓機能障害を伴う疾病(例:肝硬変、ウィルス性を除く慢性肝炎がその主なものです。)
- 細胞増殖機能障害を伴う疾病(例:悪性新生物がその主なものです。)
- 内分泌腺機能障害を伴う疾病(例:糖尿病、甲状腺機能低下症がその主なものです。)
- 脳血管障害を伴う疾病(例:脳出血、くも膜下出血、脳梗塞がその主なものです。)
- 循環器機能障害を伴う疾病(例:高血圧性心疾患、慢性虚血性心疾患がその主なものです。)
- 腎臓機能障害を伴う疾病(例:ネフローゼ症候群、慢性腎炎がその主なものです。)
- 水晶体混濁による視機能障害を伴う疾病(例:白内障のことです。)
- 呼吸器機能障害を伴う疾病(例:肺気腫、慢性間質性肺炎がその主なものです)
- 運動器機能障害を伴う疾病(例:変形性脊椎症、変形性関節症がその主なものです。)
- 潰瘍による消化器機能障害を伴う疾病(例:胃潰瘍、十二指腸潰瘍がその主なものです。)
第二種健康診断特例区域治療支援事業についての対象者向けリーフレット及び医療機関向けリーフレット
新たな医療費助成事業の開始に伴う医療機関向け説明会
県内3か所で、医療機関向け説明会を開催します。
参加希望の医療機関等は、こちら(新事業創設に伴う説明会のご案内(PDF形式208キロバイト))から事前事前をお願いします。
長崎会場(会場参加またはweb参加)
- 日時 令和6年11月19日(火曜日)19時から20時まで または 12月18日(水曜日)19時から20時まで
- 場所 長崎県医師会館 大会議室(長崎市茂里町3番27号)
駐車場には限りがありますので、できる限り近隣の有料駐車場をご利用ください。
県北会場(会場参加)
- 日時 令和6年11月20日(水曜日)19時から20時まで
- 場所 佐世保労働福祉センター 中会議室(佐世保市稲荷町2番28号)
車でお越しの方は、専用駐車場をご利用ください。満車の際は、中部ヱプレセンター(中部下水道処理場)屋上の、させぼ競輪第5駐車場に停めて下さい。
県央会場(会場参加)
- 日時 令和6年12月19日(木曜日)19時から20時まで
- 場所 諫早商工会議所 大会議室(諫早市高城町5番10号)
会場には駐車場がありません。車でお越しの方は、近隣の有料駐車場をご利用ください。