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【キムラヨウヘイさん予想】ジャパンカップの本命にチェルヴィニア抜擢! 東京の芝中・長距離戦で牝馬を狙う理由は

2024年11月24日 00時00分

チェルヴィニア

チェルヴィニア

東京芝の中、長距離戦の上がり勝負は牝馬が優勢―。CS放送フジテレビONE「競馬予想TV!」などで活躍中の競馬予想評論家・キムラヨウヘイさん(34)がG1レースを予想する「熱中G1プロファイル」。先週のマイルCSは勝ったソウルラッシュを本命に推し、馬券プレゼントの的中に成功。今週も的中目指し「第44回ジャパンC」はチェルヴィニアを本命にした。ジャパンCは馬場傾向が変わった2020年以降から牝馬が優位になりつつある。今回はスローペースになりそうで、東京芝の中距離以上のレースで上がり勝負になると牝馬が台頭していることもあり、秋華賞から臨むローテもいい本命馬に注目した。

09年ウオッカから5年連続1位入線

ジャパンCは「世界に通用する強い馬づくり」をスローガンに1981年に創設されたレースです。
創設当初は海外馬が圧倒的優勢でしたが、それが98年からは形勢が一変して日本馬が断然優勢となり、そして2009年にウオッカが日本馬の牝馬として初優勝して以降、日本馬の中でも5年連続1位入線(10年はブエナビスタが1位入線も2着降着)など牝馬の活躍が顕著となりました。14年にエピファネイアが6年ぶりに牡馬として1位入線して以降、日本馬の牡馬がやや優勢に揺り戻しがありました。そしてまた近年は日本馬の牝馬が巻き返しつつあり今に至る...というのが大まかな歴史的な流れです。
その牝馬が2009年から5年連続で1位入線していた時期のジャパンCは、総じて道中でペースが緩む形での上がり特化勝負になりがちでした。上がり3F33秒台→上がり1F11秒台の決め手比べで、"牝馬のキレ"がものをいう決着になっていました。
その風向きが変わったのが14年です。牝馬活躍時代の09〜13年と牡馬活躍時代の14〜19年を比較しました。後者は総じて道中でペースが緩みづらい形での持続力勝負になりがちで、レースの上がり3Fタイムと勝ち馬の上がり3Fタイムは1秒ほど遅くなりました。また上がり1Fタイムもほぼ毎年12秒台と時計がかかるようになったことが、体力と馬力で勝る牡馬の巻き返しにつながっているものと考えられます。

2020年のコース変貌で上がりが速くなり再び台頭

それが20年秋開催からの東京芝コースの変貌(一にも二にも末脚がものをいう馬場に転化)を背景として、その年以降のジャパンCでは特に上がり1Fタイムがコンマ5秒ほど速くなっています。そういうことから再び牝馬が巻き返しつつあるものと考えられます。
実際にジャパンC以外の東京芝の中距離以上の特別戦を見てみても、上がりが遅いレースでは牡馬が圧倒的優勢です。そして、上がりの速いレースでは牝馬が優勢となっています。上述した昨今の流れと、今年の先行馬がほぼ不在のメンバー構成を踏まえると、今年は牝馬に向くレースになることが想定されます。
今年のジャパンCに出走する牝馬はチェルヴィニアとスターズオンアースの2頭です。その中では、ここ最近の国内芝G1では壊滅的となっている海外遠征帰り初戦のスターズオンアースよりも、ジャパンCと好相性の秋華賞を経て臨むチェルヴィニアを本命馬とします。

同じ舞台で勝っているオークス馬2頭に要注目!

前走の秋華賞は今回の相手関係より、だいぶ軽い同世代牝馬相手だったのは事実です。それでも苦手とする右回りながらも勝ち切ったという点を評価します。今回も過去パーフェクト実績の鞍上ルメール騎手で、得意の左回り替わりでさらなる走りが期待できるはずで、古馬牡馬撃破の可能性も十分と見ます。
対抗は1週前追い切りで猛時計を出すという杉山晴厩舎の勝負調教に該当し、上積み必至のジャスティンパレス。3番手は距離延長でも折り合いさえクリアならば連勝もあるドウデュース、4番手は牝馬のメリットを生かしたいスターズオンアースとします。

秋競馬好調! 11レース中7レースで回収率100%超

▼キムラヨウヘイ 1990年生まれ、東京都出身の34歳。幼少時にテレビゲーム「ダービースタリオン」で競馬に興味を持つと、東洋大在学時の2009年に会員制SNSミクシィコミュニティで予想を開始。11年にブログを始めると的中率の高さが話題を呼んでライブドア競馬ブログ部門でアクセス数トップを記録した。15年に雑誌「競馬王」に執筆してメディアデビュー。18年からCS放送フジテレビONE「競馬予想TV!」に出演。予想スタイルは独自のレースレベル判定と、各馬固有のポイント設定(通称プロファイリングポイント)に基づいた狙い馬の発掘。秋競馬は11レース中7レースで回収率100%超を記録している。

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