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アプローチで「ざっくり」やトップが多い人必見 インパクトゾーンを伸ばすためにフェースターンを入れる

2024年11月14日 11時49分

今回は、アプローチで「ざっくり」やトップがよく出てしまう方に向けたレッスンです。必要なのは、インパクトゾーンを長くすること。そして、そのためにはストロークの中にフェースターンを入れることが大切です。ぜひ、試してみてください。 (取材・構成 堤誠人)

小さい動きの中に

皆さんは、アプローチをパッティングの延長だと思っている方が多いと思います。実際、ストロークの大きさはそうですし、その要素も入ってはきます。
ただ、ダフりやトップをなくすためにはショットと同じように、インパクトゾーンと呼ばれる球に当たっているところを長くする必要があります。ここでは、どのようにすればインパクトゾーンを長くして、ダフりやトップを減らすことができるのかについて説明します。
インパクトゾーンを長くするというのは、真っすぐ上げて、真っすぐ、低く、長くストロークすることではありません。フォローまでの小さい動きの中にフェースターンを入れることによって、手の位置を変えなくてもクラブが届く範囲を伸ばすということです。
なので、ダフりやトップが気になる方は、この小さい動きの中にフェースターンを入れることが大切です。フェースターンをしていない人はフェースが開き、特徴としては右肩が下がることが多いです。そうしないとクラブが球に届かないからです。
一方、フェースターンをすればフェースが返ります。この作業をすると胸がターゲットに向いていきます。
もちろん、パッティングのようにアプローチを打つ場面も出てくるとは思います。ただ、普通の所から打つ場合はショットのようにインパクトゾーンを伸ばすイメージで、フェースターンも入れてみてください。

▼原江里菜(はら・えりな) 1987年11月7日生まれ、愛知県豊田市出身の37歳。164センチ、60キロ。NEC所属。10歳でゴルフを始める。宮城・東北高では有村智恵と同級生で2年時の全国高校選手権に個人、団体とも優勝。3年では日本ジュニア選手権女子15〜17歳の部優勝。東北福祉大1年で日本女子学生選手権優勝。同大学在学中の2007年にプロデビューし、1年目に賞金ランキング19位でシードを獲得。08年8月のNEC軽井沢72でツアー初優勝。14年は自己最高の賞金ランキング9位となり、15年の大東建託・いい部屋ネットレディスで2勝目を挙げた。

【江里菜のここだけの話】桃子先輩は私の励みでした...第二の人生を心から応援

先週のステップ・アップ・ツアーで私の今シーズンの試合は終了しました! 前半戦はレギュラー・ツアーにも出場でき、後半戦はQTに向け糧となる試合が多く、結果は満足ではありませんでしたが、やりきれたと思います! 来週から始まるファーストQTも頑張ってきます!
さて、先週は上田桃子選手が第一線から退くという発表がありました。私にとって桃子先輩は励みでした。まだ桃子先輩が頑張っているのに私は辞められないと、ずっと思っていました。なにより、私が辞めようと思うと話してることを聞いた桃子先輩が「江里菜が会場にいないと私は寂しい」と言ってくれたことで、思いとどまったこともありました。
桃子先輩は本当に努力の人です。私は日曜日に試合が終わると月曜日に練習場に行くことはほとんどなく、トレーニングやケアに時間を使います。そんな中、桃子先輩は月曜日もトレーニングに加え練習場にも行っていました。休みの週もリフレッシュよりも練習。とにかくゴルフのために生きていた人だと思います。
なんでそんなに頑張れるんですか、と聞いたことがありましたが、その時に「中途半端が一番嫌だ」とはっきり言っていたのが印象的です。
そんな桃子先輩との一番の思い出は4カ国対抗戦でチームを組んだ時のことです。初日はペアマッチで行われていました。ペア組の対戦相手を決める時、私は勝ち星を挙げやすいチームと当たりたいと桃子先輩に言っていました。そんな弱気な私に、キャプテンのいる私のチームがそれではいけないと、一番強い韓国チームと当たる組に入ろうと言われました。そして試合の日の朝、「命取られるってなっても同じ気持ちで準備するのかと、それぐらいの気持ちで準備しよう」と私に声をかけてきました。
いつもこの話は、こんな極端なこと言う人を見たことがないと笑い話にしてきましたが、その試合で桃子先輩と組み、韓国チーム相手に貴重な勝ち星を挙げたことは私にとって大きな成功体験となりました。
そんな桃子先輩を見てきたからこそ、活躍することはもちろん大事で素晴らしいことですが、それ以上に高いモチベーションを保ち続け、試合に出続けることがいかに大変で素晴らしいことかということを学びました。私のゴルフ人生にたくさんの影響を与えてくれた桃子先輩が選んだ第二の人生。心から応援しています!
取材協力 セブンハンドレッドクラブ(栃木県さくら市早乙女2370) (電)028-686-0700
(毎月第2・4木曜日の紙面に掲載)

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