東海3県の『ドラフト候補』大学生13人を紹介...国指定の難病、先天性難聴、ハンデ乗り越え指名を待つ投手がいる

2024年10月22日 12時13分

◇尾関雄一朗コラム「アマチュア野球取材ノート」

プロ野球ドラフト会議が24日に行われる。高校生と大学生は、事前に「プロ志望届」を提出した選手が指名対象となる。東海3県でプロへの意思表示をした選手たちを2回に分けて紹介する。後編は大学生13人(県ごとに大学名、氏名で五十音順)。

★末田龍祐(愛知学院大・捕手/右右・181cm94kg)
二塁送球タイム最速1秒76の強肩で、盗塁を阻むスローイングは高水準。打撃は中長距離型で長打も出る。西武などから調査書が届いている。

★滝野真仁(愛知学院大・外野手/右右・182cm80kg)
中京高時代はチームメートの元謙太(現オリックス)と見紛うほどの体格とパワー。スケール感に満ち、当たれば本塁打を連発する。

★中村優斗(愛知工業大・投手/右左・176cm86kg)
最速159キロの剛速球にスライダーやフォークを織り交ぜ、制球良く奪三振を量産。3月の侍ジャパン強化試合に大学生で名を連ねた1位候補。

★山口慶十(愛知産業大・外野手/左左・169cm77kg)
しっかりとバットが振れてミート力が高く、好機で勝負強い。50メートル走6秒のスピードで盗塁もできる。

★西尾柊哉(至学館大・投手/右左・176cm78kg)
国指定の難病・潰瘍性大腸炎と闘いながら成長。サイド気味の角度からパワーある最速145キロの直球とシンカー光る。

★岸田明翔(中京大・捕手/右右・174cm104kg)
体格通りのパンチ力に満ちた代打の切り札。今春大学選手権で適時打を放った。松山聖陵高では2年春にセンバツ出場。

★渡辺都斗(中京大・投手/左左・175cm81kg)
左ヒジ痛で一時順調さを欠くも能力は十分。腕の振りが良く、最速149キロの快速球はキレがあり、スライダーも冴える。

★岩井天斗(名城大・投手/右左・181cm85kg)
最速152キロの豪速球は球の勢い、スピード感が一目瞭然。フォークも落差がある。プロ8球団が指名リストに挙げる。

★高木寛夢(岐阜協立大・内野手/右右・173cm78kg)
高い打力で2年秋にリーグ首位打者。外角の球をとらえた打球が切れずに右翼フェンス直撃、引っ張って本塁打も。

★横尾慎一郎(岐阜聖徳学園大・内野手/右右・167cm71kg)
しっかりとアウトにする堅い遊撃守備は近藤真市監督(元中日)の信頼も厚い。広角に打ち分け今秋リーグ戦で打率4割超。

★田中恵亮(中部学院大・内野手/右左・168cm67kg)
巧みなバットコントロールで安打を重ね、50メートル走5秒8の俊足で3年春にリーグ盗塁王。チャンスメークに長ける。

★森翔太郎(中部学院大・内野手/右左・183cm87kg)
広角に長打や鋭いライナーを飛ばす中長距離打者。3月のソフトバンク3軍戦で豪快アーチを放った。プロ6球団が指名を検討。

★松山心(皇学館大・投手/右右・180cm88kg)
先天性難聴のハンデ乗り越え力投。大学でボリュームアップを果たし、最速148キロの馬力ある剛球で打者を押し込む。

▼尾関雄一朗 1984年生まれ、岐阜県出身の野球ライター。東海地区を中心にアマチュア野球(高校/大学/社会人)を取材し、野球雑誌やウェブサイト、書籍などで記事を発表している。取材歴は15年を超え、プロ球団スカウトとも親交が深い。

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