電源トラブル 万全だった津波シミュレーション生かせず

東日本大震災(平成23年3月)

電源トラブル 万全だった津波シミュレーション生かせず

気仙沼市 50代 男性 市役所職員

[画像:電源トラブル 万全だった津波シミュレーション生かせずのイラスト]
インタビュー日:2012年9月24日

私は市役所で防災担当をしています。

地震の当日は、気象庁の大津波警報の前に携帯メールで津波が来ることを確認しました。そこで、最初に「高台に逃げてください」、「大津波が来ます」という大津波警報を発信しました。更にこの地域では、警報だけではなく、サイレンも鳴らすことにしています。なぜなら、たとえ文言がはっきりと聞こえなくても、サイレンの音なら必ずやだれの耳にも聞こえるはずですから。

また、震災の直後はとにかく津波の情報がほしかったのですが、自家発電設備はあるのにかかわらず、1階の電源盤が壊れてしまったので素人が修理しても使えそうにありません。携帯電話のワンセグも電源がなければ使い物にならず、結局何の情報も入ってきませんでした。

もし10分前に津波の情報が入っていれば、1年前のチリ地震と2日前の地震のデータを分析してどのくらいの津波が来るのかを想定できて、被害を少なくできたのではないかと、今でも悔やまれます。

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