「会社の前のパレット見あたらず」

平成16年台風第23号(平成16年10月)

会社の前のパレット見あたらず
〜倉庫の中はグシャグシャ〜

(豊岡市 50代 男性)

雨もかなり強くなってきたということで、社員を早めに帰し、自分も午後6時ぐらいには自宅に帰りました。帰った時点では何ら問題はなかったんです。

ところが、ものの10分もしたら、家の前に水がドードーと流れてきたんですよ。急いで情報をかき集めると、古い橋が流されて、それが橋に引っかかって、ダムみたいになってそこから水があふれ出したということでした。

30分ぐらいで、もう膝の高さぐらいまで水が来ました。車を高いところに移動させ、いざ家族で避難しようとしたときには、ものすごいスピードで水が流れてくるので、家の真向かいにある避難所の小学校までも行けなくなってしまったんです。

翌日、会社のほうが心配になって朝早めに家を出ました。会社に着くと、玄関前に積んでおいたパレット (注記) が見あたらない。カギをあけて中に入ると、60センチぐらいのところまで水が来たような跡がありました。それから、生地とか、製品を入れる倉庫がちょっと低くなっているので、気になって見に行くと、もうグシャグシャでした。積み上げていたダンボールが水を吸って、すべて倒れてしまっているという状態でね。すぐに従業員を集めようにも電話が不通になっていて、手をこまねいているだけでした。

(注記)パレットとは、輸送や物流などに使う、荷物を載せる台になるすのこ。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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