「反省をふまえて要援護者リスト作りが進んだ」

平成16年台風第23号(平成16年10月)

反省をふまえて要援護者リスト作りが進んだ

(宮津市 30代 女性)

当時、市でも、高齢者福祉とか障害者福祉という係ごとに分かれておりまして、いわゆる要援護者リストというものが、きれいに整理できていない状況でした。

幾つの人だったら、障害何級の人だったら「要介護」という把握はできていたんですが、どういう生活をしておられて、どういう支援が必要かというところまで整理できていないというのが現状でした。反対に、社会福祉協議会(社協) (注記) は、民生委員 (注記) を通じてひとり暮らしの方の名簿は持っているけれど、「要介護」のところはわからない。それぞれにデータを持っているところがバラバラだったんです。

ということで、あの時、主要機関のネットワークや災害時の要配慮者のデータベースがあったら、もっとスムーズな対応ができたんじゃないかということに。みんながそれに気づいたので、今では社会福祉協議会が中心となってネットワーク体制が作られています。

(注記)社会福祉協議会とは、福祉サービスの提供やボランティア活動の支援など、地域の福祉の向上に取り組んでいる非営利目的の民間の組織です。

(注記)民生委員とは、社会奉仕の精神を持ち、常に住民の立場になって相談に応じるなど、社会福祉の増進に努めることを任務として、市町村の区域に配置されている民間の人です。また、民生委員は児童委員を兼ねています。

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