「電話が通じず、頼りの消火栓も雪の中」

山陰地方の大雪(平成22年12月〜23年1月)

電話が通じず、頼りの消火栓も雪の中
〜火事の対応に手間取る〜

(松江市 60代 男性 自治会顧問)

平成23年1月2日の午後2時半頃、「火事だ!」と自治会長の私の所へ人が飛んできました。しかし、停電で外部とは連絡が取れず、集落の有線放送も使えない。携帯電話もほとんど圏外でつながらないので、人員を招集するのが大変でした。

家はすでに燃え上がっていました。中に人がいたのですが、壁の方から燃えていったので、火が大きくなるまで気づかなかったようです。オール電化住宅で暖房が使えず、豆炭こたつを使用していましたが、その炭が火元とのことです。

消防車が来るまで、消火器や消火栓で対処していました。しかし、消火栓はみな道路の下にあり、雪が積もっていて場所もわかりませんでした。消防団が雪かきをしましたが、屋根から落ちてきた雪でまた埋まってしまう状態で・・・。年寄りだけの家は、雪かきをしていないこともあり、仕方ないですね。遠くにある消火栓からホースをつないで消火活動をしました。その日が無風状態だったことが、不幸中の幸いです。

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