「救急車来ず、自力で病院へ」

平成11年6月末梅雨前線豪雨(平成11年6月)

救急車来ず、自力で病院へ
〜3回目の119番に「行かれません」〜

(呉市 70代 男性)

災害が起こった日は家内と広島に出かけていて、ものすごい土砂降りの中を家に帰ったところでした。玄関先に着いても、車から降りるのを躊躇するくらいの雨だったので、2、3分車内で待ったんですが、やみそうにないので、決心して家に走り込みました。着替えようと2階に上がってすぐ、雷が炸裂したみたいなドッカーンいう大きな音がしたんです。その瞬間、私は家内に、「どうやら山が裂けたみたいやから二人とも生き埋めになるかしらんよ」って声をかけて、体は山の方にむかって身構えたんですが、家に土砂がぶつかった衝撃で整理ダンスの上の方が飛んできて、額を切ってしまいました。

すぐに近くの会社の建物に避難させてもらったんですが、血がとまらないものですから、救急車をよんでもらいました。ところが、20分しても来ない。もう一回電話したら、「行きます」と言うんですが、まだ来ない。しばらくして3回目に電話したら、「行かれません」と言われました。あとから聞いた話ですが、あまりにも119番通報が重なり、消防署も動きがとれなかったみたいです。結局、自分で病院を探すことになって、病院を2軒まわってやっと2針縫ってもらいました。

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