夜を徹して作業してくれたボランティアさんに感謝

令和元年東日本台風

夜を徹して作業してくれたボランティアさんに感謝

60代 男性 醸造場社長

被災から3日後か4日後、変わり果てた地域を、長靴の丈ぎりぎりの泥の中を歩いて、道に倒れ掛かっている電信柱を避けながら、自分の家にたどり着きました。醸造場の形はほとんどなく、機械や仕込んだタンクや原料も何もない状態で、素直に受け入れることができないほどの悲惨な光景でした。

最初に家の目の前にあったガレキの撤去を重機ボランティアさんが始めてくれて、工場の中に入れる道を作ってくれました。これは人間の身体で言えば、血管の詰まっているところを取り除いて、少しずつ全体に血液を巡らせていくような感じでした。知人や友人のボランティアさんには、溜まっている泥を出す作業を積極的にしてもらいました。

最初は道の隅に泥などを出していたのですが、地域全体で連日作業をしているので、だんだんと辺り一面がゴミでいっぱいになっていきました。そんな中で地域のゴミ置き場を用意して、日中はボランティアの方々がそこにゴミを運び、夜中に自衛隊さんがそのゴミをもっと大きなゴミ置き場に移動させてくれました。それを連日繰り返して、なんとか地域のゴミや泥を片付けることができたのです。しかし、私たちは、夜中はくたびれてぐっすりと寝てしまっていたため、しばらくはそのような取組が行われていることに気がつきませんでした。

ボランティアさんなど支援をしてくれた方々には感謝しかありません。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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