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Theory Colloquium
KEK 素粒子原子核研究所・理論コロキウム
(Abstract)
ブラックホールは一般相対論の最も興味深い予言の一つであり,その特異性にもかかわらず現在では高エネルギー天体現象の主役として天体物理学の重要な研究対象となっている.このようなブラックホールが引き起こす天体現象の研究において決定的な役割を果たしているのが,4次元ブラックホール解が質量,角運動量,電荷のみで一意的に決まりそれらが安定であるという定理である.ところが,近年,高次元統一理論の発展を契機に高次元ブラックホール解の研究が進むにつれ,高次元ではこのような一意性や安定性が成り立たないことが明らかになってきた.本講演では,様々な次元でのブラックホール解の一意性,安定性の研究の現状を概観しながら,魅力的な高次元ブラックホールの世界を紹介する.