素粒子原子核・物質構造科学・加速器科学の実習生を募集します。
2007年6月11日(月)〜6月13日(水)
主催 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構・
国立大学法人総合研究大学院大学
KEKでは、高エネルギー加速器を用いて、物質の究極的構造、素粒子の相互作用など自然の法則の探究、及び加速器によって作られる「放射光」「パルス中性子」そして「ミュオン」を用いて、物理、化学、生物、医学などの先端科学技術の研究を行っています。また、本研究機構は、総合研究大学院大学の教育の場として、これまで、加速器科学専攻、物質構造科学専攻及び素粒子原子核専攻を設けユニークな活動を行っており、総数125人の博士を送り出しました。また、一昨年4月からは、この3専攻で構成する「高エネルギー加速器科学研究科」として新たな第一歩を踏み出しました。この現場で加速器の実際に触れ、また素粒子原子核、物質構造科学の実験及び加速器科学の実験を自らの手で行うことによって、高エネルギー加速器が拓く新分野を体験し、理解し、楽しんでいただく3日間の実習を企画いたしました。
なお、「高エネルギー加速器科学研究科」は平成18年度から5年一貫制博士課程に移行しており、平成19年8月下旬以降に学部卒(予定)者を対象とした入学試験を行います。総研大に興味のある方は積極的に夏期実習に参加され、スタッフと触れ合うことによって総研大の研究・教育環境を実感することをお勧めします。
開催場所:
高エネルギー加速器研究機構
開催日時:
6月11日(月)9:00(受付開始)〜6月13日(水)16:00頃
内 容:
総合研究大学院大学紹介
放射線安全講習
講義1「質量の起源を解明する超高エネルギー衝突実験」
講義2「放射光科学の方法論」
講義3「高エネルギー加速器とビーム力学の基礎」
(講義は、上記3題のうちから、1題を選択して受講)
素粒子原子核実習、物質構造科学実習、加速器科学実習
(実習は、下記テーマから、1テーマを選択して受講)
施設見学(希望者のみ)
応募資格:
学部高学年の学生及び大学院生または民間企業等の若手研究者
募集人員:
約100名(応募者多数の場合は選考による)
参 加 費:
無料(懇親会費1,000円 但し参加希望者のみ)
(交通費は自己負担となります。なお、当機構の宿泊施設の利用者に限り
滞在費をサポートします。)
宿 泊 先:
高エネ機構内、共同利用研究者宿泊施設
1泊1,500円:シングル(バス・トイレ無)部屋となります。
申込方法:
e-mail、またはFAX(1人1葉)でお申し込みください。
(こちらの
申込画面 からも申し込めます。)
申込締切:
(削除) 平成19年 5月9日(水)必着 (削除ここまで) 平成19年5月16日(水)まで延長します!
申込み先
問合せ先:
〒305-0801 茨城県つくば市大穂1?1
高エネルギー加速器研究機構 大学院教育係
(e-mail:
kyodo2@mail.kek.jp)
(TEL:029-864-5128) (FAX:029-864-4602)
【各専攻テーマ】
素粒子原子核実習テーマ
A-1 素粒子原子核理論入門 −標準模型から究極の理論へ−
A-2 B中間子で探る反物質の世界
A-3 放射線測定器の製作と飛跡検出実験
A-4 シリコンセンサーの基礎
A-5 ヒッグスボゾンや超対称性粒子を見つけてみませんか?
A-6 レーザーによるシリコン半導体測定器の特性測定
A-7 豆カミオカンデによる宇宙線の測定
A-8 フォトン計測実習
A-9 対生成gamma線の同時計測 −PET診断の原理−
物質構造科学実習テーマ
B-1 有機分子の自己組織化を軟X線で探る−こんなに簡単に単分子膜ができるの?
B-2 ダイヤモンドアンビルセルによる超高圧実験
B-3 円偏光放射光を利用したナノスケール磁性体の軟X線内殻励起磁気円二色性の測定
B-4 マイクロビーム照射された細胞の損傷観察
B-5 放射光単色X線の医用画像診断への応用
B-6 X線イメージング
B-7 蛋白質X線結晶構造解析
B-8 リートベルトによる粉末解析
B-9 ポジトロニウム飛行時間測定
加速器科学実習テーマ
C-1 フォトカソードRF電子銃による電子ビーム生成
C-2 超伝導加速空洞とその材料評価
C-3 カーボンナノチューブを使用した電子放出源
C-4 真空装置の残留ガス分析
C-5 電子線形加速器のBeam制御の初歩
C-6 光モニタによるビーム計測
C-7 ビームモニターの基礎
C-8 KEKB加速器のマシンオペレーションとビーム物理
C-9 数値シミュレーション入門
(注意:Fortran,C,(C++)などのプログラム言語でプログラムが作成できること。)
C-10 ミニ超伝導磁石の制作
C-11 希ガスシンチレーションとその放射線位置検出器への応用
C-6、C-7、C-8については、都合により実施できない場合もあります。
大強度陽子加速器実習テーマ
D-1 J−PARC(大強度陽子加速器施設)の建設施設見学と目指す科学
実習テーマの詳しい内容は、こちらをご覧ください。
http://www.kek.jp/sokendai/announce/2007/kaki_theme.html
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〒305-0801 茨城県つくば市大穂1-1 |
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